▼同じく、通年でいただける田無神社の書置き御朱印。印刷物でした。参拝日にいただけるもののうち、一番ハデな御朱印を選んでみました。
▼田無神社、2015年の御朱印。
▼戻された朱印帳を開くと栞や絵葉書など色んなものが差し込まれていました。
▼大変分かりやすい御朱印メニュー。どれも初穂料300円というのも好感が持てます。
神社印や朱印帳に使用されている袴や狩衣のイラストデザインは、センスの良いプロの手によるものだと思います。
御朱印メニューの案内カンバンもプロでないと、ここまで整理された分かりやすいものにはならないでしょう。
種類が多いのに番号もなければ、授与・非授与の区別も分かりにくい神社も多くありますが、田無神社は⭕️ ❌で表示されていて
これでわからない人はいないでしょう。
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▼神社は昔は田無市に鎮座でしたが、
改めて西東京市という文字を見るとちょっとヘンです。
もともと東の京なのに、さらに西を付けて「西東」の京になっています。
南東か北東なら分かりますが、「西東」の方角はどちらでしょう?
もちろん「さいとうきょう」ではなく「にしとうきょう」ですが・・。
東京以外の人などは間違って読むかもしれません。
▼神社は交通量の多い青梅街道沿いにありますが、
一歩横道に入ると表参道の鳥居があります。
「七夕てるてるトンネル」のカンバンも神社印などと統一感が出ています。
五行説において「夏を象徴する南方の守護神」だそうです。
ご利益は「学業成就・勝負運・出世運」。
▼祠と言うか、小さな屋根付き門の上から覗いて見ると、いらっしゃいました。
▼参道左手に続くのは「白龍神」。
秋を象徴する西方の守護神。
ご利益は「金運・良縁成就」。
▼悩み多き龍? 伏し目がちな顔が人間臭い!
▼続いて「賀陽家屋敷稲成神社」が見えてきます。
元は備前岡山藩の侍医だった賀陽家が現在の田無神社の代々宮司を務めているそうです。
かつて賀陽家屋敷内に鎮座してた稲荷社なのでしょう。
▼柄杓の取り払われた手水舎は、最近やっと慣れました。こちらも「白龍」です。
▼綺麗に整えられた参道に幟がたくさん、参拝者もたくさん。
ここまで来るだけで神社の様子やスタイルがある程度想像できます。
▼狛獅子たちは年代物なのでしょうか、かなり「カド」が取れています。
▼とにかく拝殿まで進みましょう。
▼いや、待ってください! まだここにもクセのありそうなヤンチャな獅子が一対。
▼図体が大きくないせいもありますが、何となく悪戯っ子の子獅子に見えます。
▼この時期はどの神社も茅の輪が造られています。
∞を描くようにくぐるんですが、参拝者が多いのでやめときましょう。
鎌倉時代後期の創建と伝わる田無神社は、もとのとは「龍神」が祭神だったそうです。
本殿には「金龍神」も合祀され、土用を象徴する中央の守護神。
ご利益は「運気の向上・幸福招来」。
普段「金龍神」のお姿は見ることはできないそうです。
明治初期に造立、彫られたと言う拝殿の見事な彫刻から、その姿を想像しましょう。
▼本殿というか、覆屋でしょうか?
「赤」「白」「金」と続いてきた五龍神。
残りの2つを探します。
冬を象徴する北方の守護神。
ご利益は「身体健全・夫婦円満・交際運」。
▼顎髭が生えているように見える「黒龍」です。
▼最後は「青龍神」。
ゴジラのように立ち上がっているように見えます。
春を象徴する東方の守護神。
ご利益は「庭園守護・スポーツや芸能の技芸向上・就業成就」。
ご利益は「疫病除け、子供の守護、農神・家畜の守護」。
▼津嶋神社の脇に「子育て犬」。
ワンチャンですので、ご利益は「安産・子育て」。
▼カミ様ではないですが、参拝者が撫でていくので「黒光り」しています。
▼西参道を一旦出て、再び戻ります。
▼「弁天さま」は「語学、技芸の上達、財運向上」のご利益あり!
▼「少彦名社」は「病気平癒、身体健全」のご利益。
▼「日露戦役記念碑」。
古印体のような文字は、
日露戦争の元帥陸軍大将、満州軍総司令官であった大山 巌による揮毫だそうです.
▼司馬遼太郎も讃えていますが、寡聞にして知らず。
▼稲荷社や鹽竈神社などが並びます。
昭和の時代は「大鵬・巨人・卵焼き」が子供たちに人気がありました。
現在も子供たちのワンパク相撲に利用されているとか。
▼大鵬の身長と同じ高さの石碑と、ここにも龍がいます。「青龍」でしょうか?
▼近代の戦場に赴く兵士たちにお守りとして削られ、疲れ果てた「楠木正成」像。
なぜこの地に?
▼どうやら正成の子孫が、この地に移り住んだようです。
▼恵比寿・大黒社。
▼禅寺にある「開梆(かいぱん)」に似ています。
備え付けの木槌で「ゴンッ!」とひと突くきすれば
「家内安全・病気平癒・身体健全・家畜守護」を約束!
▼御神木だったのでしょう。
▼「和敬清寂の庭」。
「和敬清寂」とは、茶道における心得を示す標語だそうです。
▼参道入口の看板に案内されていた「七夕てるてるトンネル」のようです。
▼人が集まる神社の典型的な造作の授与所のように思います。
▼「一楽萬開」? 知らないことばかりです!
神社のHPから引用です。
一楽萬開札を受ける事により、龍神様より最初の楽をいただけるといわれています。この最初の楽を一楽と言い、一つの楽が次の楽を呼び次々に楽が集まり、「萬の道」すなわち人生が開かれることを一楽萬開と言います。楽とは身や心が楽しくなることであり、すなわち生活や心身が豊かに健やかになることでもあります。
▼「おみくじ」ホールです。
おみくじも華やかさと楽しさがプラスされた演出で、子供や女子に大人気でしょう。
ご利益も、おみくじも百花繚乱でした。
▼最後に2015年の拝殿。
社殿に鬱蒼感のある木々が覆いかぶさっていました。
現在は当時より明るく華やかになった田無神社でした。
▼ほぼ隣接する「総持寺」の記事。