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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

馬頭と馬券と魚寅のブツブツ! 〜江東観音「江東寺」の御朱印(東京・隅田区)

▼五徳山 江東寺江東観音)の御朱印。(天台宗・東京都墨田区江東橋三丁目)

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サラッと揮毫いただいた結果が、この墨書き御朱印

「恐れ入りました!」の一言です。

 

御朱印全般の墨書きを俯瞰すると

神社の御朱印にこのような筆跡は少ないと思います。

 

一般的な神社の御朱印の墨書きは楷書、行書のキチンとした書体が多い中で、寺院のそれは読み取れないものも多くあります。

 

この御朱印の墨書きは

「(梵字千手大悲閣」ですね。

 

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▼江東寺は「錦糸町駅」南口から「京葉道路」を渡った先にあります。

 

錦糸町駅南口から外に出て交通量の多い道路の向こう側を見渡すと、マルイの隣に低層の蔵造りのような建物が目に入ります。

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錦糸町では有名な「魚寅」と名乗る魚屋さんです。f:id:wave0131:20200615183315j:plain

週末のここの店頭では人々が列を作っています。

行列の皆さんは

店頭で量り売りされている「まぐろブツ」「たこブツ」が目当てです。

 

以前は200gずつ買っても1000円以内だったような記憶がありますが、

最近はマグロが100g 270円、タコが350円くらいしいて

200gずつ買うと税込で1300円〜1400円くらいします。

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タコの方が高いのが不思議な感じがしますが、今はイカ、タコは不漁なのでしょうか?

 

しかし、値段は多少変化しても味は変わりません。

▼まぐろ300g、たこ100gを買いました。

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今ではとても珍しいことに経木を袋状にしてブツを入れてくれます。

もうほとんど見なくなってしまった経木の良さは科学的根拠があるのです。f:id:wave0131:20200622161716j:plain

ブツなので高級品ではありませんが、味も量も期待を裏切るものでなく、

少なくともスーパーで買うよりはおトク感いっぱいです。

とくにマグロは絶対おすすめ!

 

寺へは「魚寅」の手前の脇道を進みます。

 

▼脇道を進んで駅側を振り返ました。

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▼道の両側は場外馬券場「WINS」とパチンコ店が並んでいます。f:id:wave0131:20200615183347j:plain

そんな場所なので男子の行き交いが多く独特な雰囲気を持っています。

立ち止まって電話をかけてる人、スマホを操作してる人、缶ビールを手に立ち話をしてる人、そしてWINSの警備員など、

週末の競馬開催日はほとんど男たちで埋め尽くされてしまい、決してエレガントではない通りです。

 

▼「WINS」のシャッターには競馬の写真が描かれています。

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きっと有名な馬でしょうが、詳しくないので馬名も騎手名も分かりません。

 

▼そんな脇道の正面に「江東観世音」の看板が見えます。

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寺のどこにもそんな文字や説明はありませんでしたが、

当初、江東寺は群馬の阪東16番札所「水沢観音」の別院として建立されたそうです。

創建は新しく1940年に「東京楽天地」が水沢観音を招聘しています。

 

東京楽天地」は阪急阪神東宝グループに属する企業で、

かつては錦糸町駅前に映画館を4つ、江東花月劇場、スポーツランド、キャバレー、観覧車、屋上を結ぶロープウエイなどを運営していたそうです。

そこへ観音様を招聘し、場外馬券売場もできました。

いったいどんな錦糸町だったのでしょうかねえ?

 

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▼週末には門前も馬券を手にした男たちがウヨウヨたむろしますが・・f:id:wave0131:20200615183311j:plain

写真は御朱印をいただいた日よりずっと後のコロナ禍の週末ですので

WINSも閉鎖されていて馬券目的の男たちもお休みで静かです。

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寺の周囲は場外馬券場やパチンコ店、居酒屋、小さなPUB・クラブの集合ビル、さらにラブホなどが隙間なく建つ歓楽街。

ほぼ男たちの街です。

 

なぜこんな場所に寺が?

とも思いますが、寺は戦後の1949年にこの地に再建されたそうなので、当初は歓楽街とは縁のないものだったはずですが、

もともと企業が招聘したもので、当初は楽天地のレジャー施設の一環としての観音寺だったかもしれません。

 

そして翌1950年にWINSができています。

それから70年後の2020年。

半世紀以上も経過すれば、良かれ悪しかれ街も変化するのも当たり前です。

 

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▼本堂内に入って本尊の千手観音の小さな像に手を合わすことができます。

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▼広くはない境内の本堂左手の鳥居は「出世弁財天」。

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競馬目的の人たちも「出世弁財天」に手を合わせることはあるでしょうが、

競馬で出世した人の話は聞いたことはありません。

競馬で破産した人の話はありますが・・。

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▼ギャンブルで金儲け、出世を願うなど「不届千万!」と睨みをきかせているのは・・f:id:wave0131:20200615183229j:plain

▼本堂右奥の「清昌稲荷社」。f:id:wave0131:20200615183225j:plain

ここにも石の鳥居ですが、

狭い境内に2つの鳥居は寺なのか神社なのか分からなくなるほどです。

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寺という名称にこだわらず

千手観音弁財天清昌大神などが祀られている場所と割り切れば良いのでしょう。

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▼さらに「高盛大神」? 日本には神が多数で、聞いたことのない神もたくさん!f:id:wave0131:20200615183237j:plain

石碑は紙がめくれ上がったような面白い形をしています。

「高盛大神」との関連があるかもしれません。

 

▼「馬頭観音」の名称は慣れっこです。f:id:wave0131:20200615183220j:plain

▼石碑の下に小さな像。菩薩像の中で唯一憤怒の形相をしているのが馬頭観音ですが、柔和相の馬頭観音もあるそうです。f:id:wave0131:20200615190911j:plain民間信仰では「馬の守護仏」とも信じられているそうですが、

WINSで買った投票券が「当たりますように!」と一攫千金を祈ってはいけません。

そんなご利益はありません。

 

▼どこも綺麗に整えられています。

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まだまだ神仏は続きます。

狭い境内に一体いくつあるのか?

地蔵尊は「タワシ付き」でした。ゴシゴシ、ヨシヨシです!f:id:wave0131:20200615183216j:plain

▼水沢観音ではなく「水洗観音」も「タワシ付き」です。こちらもゴシゴシ!f:id:wave0131:20200615183212j:plain

江東寺はと「まぐろブツに出会える楽しい寺です。

 

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