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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

太宗寺の御朱印(東京・新宿区)〜「どん底」経由で「閻魔」に出会え

霞関山  本覚院 太宗寺御朱印

たいそうじ」浄土宗(東京都新宿区新宿二丁目

太宗寺閻魔王」の御朱印(2020年)。f:id:wave0131:20200611172148j:plain

▼同じく 太宗寺閻魔王」の御朱印(2013年)。f:id:wave0131:20200611172139j:plain

太宗寺江戸六地蔵御朱印f:id:wave0131:20200611172134j:plain

太宗寺「新宿山手七福神御朱印f:id:wave0131:20200611172144j:plain

▼2020年、寺務所での案内。

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御朱印の種類は記されておりませんが、

今回記事掲載の3種類のほか本尊の「阿弥陀仏」の御朱印もいただけます。

 

▼寺の住所は新宿区2丁目ですが、もっと分かりやすく言えば「新宿御苑前」です。

 

▼地下鉄丸の内線「新宿御苑前駅」が最寄駅になりますが、

新宿三丁目駅」方面から繁華な街並みを歩きましょう。道草です。

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銀座には見られない無国籍というか無節操な色合いが通りに張り出しています。

 

現在の新宿の呼び名は江戸時代までは「内藤新宿」。

品川・板橋・千住に次ぐ江戸四宿の一つです。

現在の新宿1丁目〜3丁目にその宿場町は延びていました。

 

内藤新宿」の頃の話になると面白く、長くなるので別の機会にしましょう。

 

▼三丁目の繁華な通りを右往左往すると、カメラを構える人だかりがあります。

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▼人だかりは、明治期創業の「末廣亭」です。f:id:wave0131:20200611172212j:plain

 

落語定席の「寄席」は、もう都内には4つしか残っていないそうです。

なかでもここ「新宿末廣亭」はTVなどの中継もあったりで一番有名かもしれません。

 

▼タテに読むのか、ヨコに読むのか分からない寄席文字の看板。

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末廣亭コアは「落語」です。と言っても演目は何でもありです。

 

▼この日は講談師 神田松之丞 改め神田伯山」の真打昇進を祝す花が満開でした。

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吉本興行全盛の現在は

末廣亭」「寄席」「講談」「真打」「神田松之丞」という文字を並べても、

全く興味もなく、分からない人も多いでしょうが、

▼今は欧米の人達の方が興味あるかもしれません。

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この街も「新宿ゴールデン街」に近いせいか、諸外国からの観光客が目立つようになりました。

 

▼彼らはこの店も目的かもしれません。新宿のホーンテッドマンションどん底」。

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新宿で伝説の店舗は数多くあります。

それは歌舞伎町に多いのですが、そのほとんどが消滅、変貌しています。

 

内藤新宿」と同様、そんな話は長くなりますが、

▼ここ「どん底 На дне」は戦後の1951年創業以来、現役の伝説の店です。

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多くの文化人たちもやってきた

楽しいこと 間違いなしの

新宿の「どん底」内の体験は自身でお確かめください。

ゴリキーに出会えなくとも「苦い」酒が飲めるかも・・。

 

▼あまりに楽しく、時を忘れたおトゥさんかしら?

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南国の夢でも見ているかもしれません。うらやまし〜です。

▼寄り道が長くなりました。寺に向かいます。f:id:wave0131:20200611172442j:plain

寺に足を踏み入れると「圓光大師霊場」の石柱。

圓光大師? どなたでしたっけ?

そうだ、浄土宗開祖「法然」でした。

弘法大師空海伝教大師最澄、元三大師の良源、このくらいしか覚わりません。

 

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▼ここを起点として本堂まで100回往復するわけですが、

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現代でも「百度参り」をする人がいるのでしょうか?

多くの人は昇殿して長い時間頭を下げ

一度参り」を終えてから、お札かお守りいただいて帰る。

世の中忙しいから、ほぼファストフード状態です。

 

▼「閻魔殿」です。

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かつては太宗寺は内藤家の菩提寺でもあったのですが、

いまや「新宿の閻魔さま」として知られているようです。

 

ここ太宗寺に限らず「閻魔様」はどこでも人気です。

やはり、穏やかな表情の如来、菩薩様より憤怒の形相は覚えやすいし、

時にはユーモラスで強烈なインパクトが人々に慕わられる理由かもしれません。

 

それとも、いずれお会いするその時に寛大な裁定がおりますよう、

どん底」に落とされないよう、

生きている今のうちから媚を売ろうとするのが人気の正体かもしれません。

 

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1月と7月の「地獄の釜開き」以外は閻魔殿の扉は開きません。

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金網の隙間から真っ暗な堂内を覗きますが、

▼このボタンを押すと照明が1分間点灯します。

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▼金網が邪魔してダメ写真です。「江戸三閻魔」に数えられます。

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きっと iphoneならレンズが小さいから金網の隙間にレンズを当てれば、こんな写真にならなかったかもしれません。

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そんなことは今気づきました。

これからは仁王門の像などはスマホで撮ってみることにしましょう。

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閻魔様も大きいのですが、

ステキなお顔の「奪衣婆」さんも相当な大きさがありました。

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皆さんは、ぜひとも1月と7月の「地獄の釜開き」「薮入り」の折に参拝ください。

 

▼順序は逆になりましたが閻魔殿の手前に「江戸六地蔵」です。

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江戸の出入り口6ヶ所の3番目として、1712年に建立された丈六の地蔵菩薩像は5体が現存していますが、

永代寺の1体だけ廃仏毀釈により失われています。

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▼以下2枚の写真は2013年の撮影。現在と変わりはないです。

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▼対面に「不動堂」。寺で唯一趣のある建物です。

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御朱印掲載の「新宿山ノ手七福神」の布袋尊もここに祀られています。

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不動堂には「三日月不動尊」も表記されています。「三日月」? 不明です。

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▼不動堂の右隣に「稲荷社」。

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▼さらに右に「塩かけ地蔵」。

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地蔵菩薩は塩を舐めたり、塩をかけられたりと、塩と縁が深い。

昔は塩も貴重品だっったからでしょうね?

 

▼本堂はモダン過ぎて建てられた年代も今は知りたくない気持ちになります。

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本堂だけならば、なかなかオモシロイ建物で、教会の建物としても通用しそうです。f:id:wave0131:20200611172424j:plain

しかし寺の境内に入って、広大な空間の真ん中に立ち・・・

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ぐるっと見回すと、なにかチグハグで心細い思いをさせられるのはワタシだけ?

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それでも、写真は掲載していませんが、

太宗寺はほかに「内藤家の墓」や「切支丹燈籠」などディープな見所豊富!

新宿ミニ博物館」とも謳われています。

ぜひ七福神とは別に訪問ください。

 

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