前回記事の続き。
郵便局でたった1枚の当選年賀はがきを切手シートに交換したついでに84円切手を10枚購入した。
さらに書き損じの年賀はがきを切手に交換してもらった。
▼切手の利用は100%ビジネス使用だが、いつもは特殊切手を購入している。
ビジネスの請求書だって同じ金額なら味気のない通常切手より、サイズも大きく、美しい特殊切手の方が、いくらかかステキなことに違いない。
▼ところがこの時は「特殊切手がない」と言われて、やむなく味気ない通常切手になった。
幼い頃、短い期間だが切手収集の経験があったせいか、郵便には必ず特殊切手を使用してきた。
かつての昔は切手収集者が多かったことや、発行枚数が少なかったせいか普段は発行日以外は特殊切手・記念切手はなかなか手に入らなかった。
またそれらは収集者のためのものであり、通常の郵便に使用されるものではなかったように記憶する。
しかし何時ごろからか、またその原因もわからないが郵便局には常に特殊切手の在庫があり、受付カウンターでもその案内がされている局も見るようになった。
同じ頃から届く封書やハガキにも特殊切手が貼られているのを見かけるようになった。
見たことのない美しい切手が貼られていると見入ってしまうこともある。
▼今やこんな特殊切手も収集用、観賞用だけではなく、実用としても購入されているのだろう。
いつかはこんな切手も目にすることができない日がやってくるかもしれない。
▼当選年賀はがき交換と切手購入の他にもう一つ書き損じ年賀はがきを切手に交換してもらった。
窓口での要求は「当選交換」「切手購入」「書き損じ交換」の3つになって受付の女性も計算に混乱気味になった。
▼年賀はがき3等当選の切手シートの他に手にしたのはこの84円切手15枚。
やはり通常切手は味気ない。
▼購入と交換の計算結果がこの領収書。
記載内容が全く訳のわからないレシートだが計算は間違っていない。
書き損じのハガキは1枚5円の手数料で額面通りの切手などに交換してもらえる。
❶書き損じは6枚で 額面63円×6=378円
❷交換手数料は 1枚5円×6=30円
❸交換に求めたのは 84円切手×5枚=420円
❹別に購入した84円切手×10枚=840円
❸420-❶378+❷30+❹840=912円
小学生低学年レベルの計算だが、間違いなくレシートに記録されるまでには、我が後ろに並ぶ受付の順番を待つ人たちをヤキモキさせたことだろう。
▼ところでここ数年は切手の裏面糊が使用されずシール方式になった。
通常切手でシール方式はなさそうだが、特殊切手はほとんどシール切手になりつつあるようだ。
▼過去のお年玉年賀はがきの3等当選の切手シートを引っ張り出してみた。
どういうわけか昭和36年(1961年)という少し折り目と汚れがある半世紀以上前のシートも出てきた。
5円切手が4枚で額面金額20円。
昭和41年に郵便料金が改定されるまでは封書が10円、はがきが5円だったから実用にもなる。
▼その後10円が3枚になり、さらに60円と40円が1枚ずつという構成は当時の郵便料金を意識した設定なのだろう。
お年玉切手シートも郵便料金改定の歴史を見ているかのようだ。
一番古い1961年から64、65、66、75、76、81、88、2007年、12、17、20、23、24という半世紀以上のうちの14年分だけが残っている。
家中引っ掻き回せば、さらに出てくる可能性もある。
いずれにしても3等以上が当選した記憶はない。
こんなものを捨てられないのは御朱印の収集癖と同様な位置にあるかもしれない。
同年の切手シートが複数枚というものもあるから、メルカリにでも出品すればランチ代くらいにはなるかもしれない。
御朱印をメルカリなどに出品する輩もいるが、この切手シートなら問題ないだろう。