▼護念山 證誠寺の御朱印(浄土真宗本願寺派/千葉県木更津市富士見2-9-30)
寺名の読みは「しょうじょうじ」です。
「仏はつねにいませども、現ならぬぞあわれなる、人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見えたもう」
寺の宗派は真宗だから、御朱印とは呼ばないかもしれませんが、年配の女性に揮毫していただいた後、自ら詠んで説明くださった。
後白河院が選んだ今謡集「梁塵秘抄」に収められている仏教をテーマにした歌だそうです。
詠んだ人の、あるいはこの時代の人々の信仰に対する気持ちが見えてくるような歌です。
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▼夏に訪問したせいか、境内の木々は鬱蒼としていました。
石畳などは掃き清められていますが「ほぼ薮」と思われるような箇所もあり、意図的に手を入れてないのかもしれませんが、たぬきが出てくるほどではないようです。
證誠寺のHPから引用です。
当時のこの付近は「鈴ヶ森」と言って、杉や松や桧が生い茂ってその周りを竹薮で囲まれた昼間でも暗く薄気味悪いところでした。
わずかながら、そんな雰囲気が残されていて、下手にピカピカな庭にしないほうがイイかもです。
▼精悍な風貌は浄土真宗ですから親鸞さんです。一見、木枯らし紋次郎風です。
▼この寺のメインディッシュかもしれません。
野口雨情がここ證誠寺を訪れ、寺に伝わる狸囃子伝説を知って作られた童謡です。
ここは誰でも知っている「證誠寺の狸囃子」発祥の地なのです。
▼寺に残る伝説はおかしくも、悲しい物語。狸塚は腹が破れるど腹鼓を打った狸たちを供養するためでしょうか?
珍しい今様の歌と、動揺がともに微笑ましく、御朱印はいただけなくとも再訪したくなる寺です。
少なくともアウトレットに寄ったら、絶対お勧めしたい木更津スポットですよ。
アウトレットからは少し距離がありますが・・・。