▼八剱八幡神社の御朱印です。(千葉県木更津市富士見1-6-15)
▼八剱八幡神社の御朱印 。「やつるぎはちまんじんじゃ」と読みます。
2020年の御朱印には桜の花びらと「春日和」のスタンプが押されています。
じつは訪問日の4月4日は、感染症第1波の数が上昇中で、確か他県への移動自粛が要請されていた時でした。
世の中とても「春日和」というような雰囲気ではありませんでした。
にもかかわらず不心得にも東京から千葉に50kmの越県移動しました。
しかし、あれから半年以上、11月も晦日の現在もそうですが、
未知の感染症は国や自治体の方向を、専門家の言葉と経済を鑑みる間で右往左往と迷走させています。
もちろん他人に及ぼす影響も考慮し、自身でできる対策は取らなければなりません。
その上で専門家の言葉なり、行政側の言葉なり、自身で信じられる、納得できる方向の行動を取るしかないのではないでしょうか。
「Go to キャンペーン」も、とても怖くて利用できないと言う人もいたはずです。
色々な考え方があって当たり前です。
でも実は国内の感染症だけを抑え込むのは、そんなに難しいことではなく、
全国民がエッセンシャルワーカーを除いて1ヶ月ほど「すごもり」を徹底すれば、台湾やベトナムのような数字にできるでしょう。
ところが「二兎を追」います。
避けられないこととは言え、相反する方策には結果も正直に出ます。
大臣に「神のみぞ知る」と言わしめた未知の最強ウイルスは、まだまだ人を苦しめ、
今月半ばまでは「勝負の3週間」だそうです。
誰と何の勝負なのか、
また「勝負」すべき相手ではないのでは、と疑問ですが、
それさえ神のみぞ知る、神たちだけの勝負かもしれません。
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▼八剱八幡神社はJR内房線「木更津駅」西口から徒歩数分です。
地図を見ると神社の近くに「證誠寺」の文字が見えます。
8年ほど前、朱印帳に今謡集の歌を揮毫いただき、歌の説明をしてくださった女性の記憶が鮮明に蘇ります。
▼何枚かは2014年に参拝の折の写真です。
▼御朱印には「剱」が、扁額は「劔」の文字が使用されています。
いずれも「剣」の旧字などの異字体。
▼6年後、2020年の再訪です。
神社前の道路がカーブする地点に建つ鳥居周りは6年前と何も変わりありません。
▼しかし、境内左奥に見覚えのない新しい建物が現れました。
▼大きく立派な造りの「参集殿」でした。
もちろん神社内で一番大きな建物となっていますので、境内は6年前とは大きく異なったイメージを感じます。
良く言えば、渋さが薄れ、めっきり明るくなりました。
神前挙式などの需要が多いことを想像させられます。
何はともあれ、まずは本殿に参拝です。
▼こんな時期ですので「神水」を「手水」として使ってくださいとのことです。
創建の詳細はなく、神社のHPによると
「源頼朝鎌倉幕府開幕に当たり、神領を寄進して社殿を造営する」とあります。
メインの誉田別命(ほんだわけのみこと)を始め、祭神は息長足姫命、足仲彦命、素盞鳴命、日本武尊と並んでいます。
頼朝伝説の多い千葉ですが、この神社にも戦勝祈願で訪れているそうです。
▼また、それとは別に頼朝「お手植えの蘇鉄」が神社境内に移植されています。
大きく育った蘇鉄です。千葉には寺社に蘇鉄が植えられているのを度々見ます。
南国ムードを演出する房総らしい風景です。
ちなみに「蘇鉄」とは、wiki によれば
枯れかかった時に鉄の釘を打ち込むと蘇るという伝承に由来する。
だそうで、おもしろい意味を知りました。
▼ここからは、神社で睨みをきかす新旧の狛犬オンパレードです。
好みなのでしょうが、
狛犬はやはり古い建立のものの方が表情も形状も様々で味わいがあるように思えます。
神社名の「八剱(やつるぎ)」の意味は、HPから引用です。
このあたり一帯の地を八剱の里と呼び、この里の神を八剱の神と称え、この神に仕えるはふりを八剱と申した。
「はふり」とは神職を指す言葉だそうです。
▼蔵のような珍しい造りの社は「祖神社」。
▼社殿はとんでもない細工の彫刻で覆われていました。
▼岩に注連縄、小さな赤い鳥居は「水神宮」と書かれています。
▼かなり大きな神輿が収められていましたが、シャッターとガラスでうまく写真が撮れません。
▼史跡の大きな石碑にはローマ字で「TO MINEDA FUKO」と彫られていました。
「嶺田楓江」? 知りません!
ガイド板に説明があるように、
当地で地元子弟の教育に専念したことから、
明治14年(1881)に長寿と業績を称たたえるために寿碑が建立。
碑は文を重城保(初代千葉県議会議長)が撰し、題字を英国外交官閣斌士(がびんす=後の英国ソウル総領事John Harrington Gubbins と思われる)が、書を清国の劉世安が担当した三ヵ国合作の全国でも珍しい石碑だそうです。
他にも御朱印、御首題をいただける寺院が軒を連ねています。
しかし、現在はコロナ禍でいただけない寺社もあるかもしれません。
また、日本列島はこれから冬です。
寺社に出かける場合は、感染症対策はガッチリ決めて訪問しましょう。
▼木更津記事の抜粋。