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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

円如寺の御朱印(千葉・君津市)〜山里に静かに佇む 美しい花の寺

▼山王山 円如寺御朱印です。(真言宗智山派/千葉県君津市小市部127)

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円如寺 本尊 関東八十八ヵ所 第55番札所 大日如来御朱印f:id:wave0131:20201128172125j:plain

円如寺 新上総國三十三観音霊場 第8番札所 十一面観音の御朱印f:id:wave0131:20201128172121j:plain

御朱印はこちらの建物の受付でいただきました。

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朱印帳を戻された時、御影に散華、「塩分ひかえめ」の梅干しをいただきました。

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うれしい梅干しです。

車運転途中で一粒いただきました。塩分も酸味も控えめな優しい味覚でした。

いつも思うのですが、

こういうものを戴くと寺やご住職の考えや性格の一部が見えてくる気がします。

 

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▼「木更津」と「上総亀山」をつなぐJR久留里線久留里駅」から徒歩15分ほど。

寺は房総半島のほぼ中央、ヘソの位置になり、

山里というか、山麓というか、房総半島を埋め尽くす低山の山沿いにあります。

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寺のHPによると、昭和33年に裏山が崩れて本堂が全壊したそうです。

 

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地方では街中を離れ山裾にある寺は多く、都心部の寺院とは一味も二味も違う趣を持っていて、いつも心安らぐ思いを抱かせてくれますが、

山裾では台風や大雨などによる被害、危険といつも背中合わせでもあるわけです。

 

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千葉だけに限らない話ですが、現実2019年の千葉は8月に大雨、9月に台風15号と立て続けに大きな被害をもたらした災害に見舞われています。

 

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幸いこの寺は今回、大きな被害は見受けられませんでしたが、

この円如寺の近くの「久留里神社」に立ち寄ったら社殿は修理中で、

その原因となった台風により崩壊した悲惨な拝殿の写真が掲示されていました。

 

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都心部でコンクリートで固められた寺社に、大雨などで大きな被害を被る危険はないかもしれません。

何も危険も覚えさせない平和なひとときに見る、青葉の美しい佇まいだけが寺の姿ではないのでしょう。

 

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サルビアでしょうか? f:id:wave0131:20201128172540j:plain

古く古くに「サルビアの花」というの曲がありました。

何人かがカバーしていましたが、作曲者本人 早川義夫の歌声が昭和抒情を一番にぶつけています。

記事内容にまったく関係のない一言でした。

 

▼「ようこそ 花の寺 円如寺」のボード。

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タイミングさえ合えば多くの花々と出会えるのでしょう。

毎年萩のトンネルが色とりどりに染まる頃「萩まつり」も催されるそうですが、

やはり2020年は中止さだそうです。

 

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▼寺の山号山王山」が掲げられる山門

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山号やお堂の名が掲げられている扁額は、よく右から左に読むように書かれている場合があります。

山王山」は、左右のどちらから読むように書かれているのでしょう?

全く無意味な疑問でした。

 

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寺は1395年、大塔宮 護良親王の子・教慶法親王を開基としています。

護良親王鎌倉幕府打倒の功績者ですが、若くして悲劇的な死を迎えています。

鎌倉の「鎌倉宮」の主祭神として祀られています。

しかし、その子「教慶法親王」となると詳細は不明です。

 

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寺名と同じ名の浄土真宗の僧「円如」とは時代も違うので関係ありません。

 

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▼綺麗な境内に上がりました。失礼ながら本堂を後回しにしてこちらから参拝です。

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薬師堂です。f:id:wave0131:20201128172402j:plain

奉納幟がとっても賑やかさを演出しています。

幟の数と崇敬の篤さは正比例するのでしょうが、これらの幟をすべて取り払うと、

寺の境内は一気に殺風景なものになります。

風雨にさらされる幟を常に美しく見せるのは大変でしょうが・・・。

 

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寺は 関東八十八ヵ所

   新上総國三十三観音

   上総国薬師如来

   上総の七福神

   東国花の寺 五つの各霊場の札所になっています。

▼関東八十八ヵ所札所本尊の大日如来はこちらの本堂に祀られています。

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▼本堂前に一対の白象。f:id:wave0131:20201128172521j:plain

釈迦は白象の姿になって摩耶夫人の体内に入り、脇の下から誕生したと伝わります。

摩訶不思議な話ですが、像は「神の使い」のような存在でしょう。

 

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▼十一面観音像ですから、観音堂で撮影したものでしょうがお堂の写真がありません。

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▼上総七福神の「寿老神」のお堂。

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ハスやアジサイ、ショウブの花が咲く頃に訪れれば、寺はまた違う笑顔を見せてくれることでしょう。

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▼境内からは遠方にくるりの街が少しだけ顔を覗かせていました。

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またひとつ、ぜひ再訪してみたい寺が増えました。

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