▼明治神宮の御朱印です。(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
▼明治神宮の御朱印。2021年、この日付の御朱印はもちろん書置きです。
書置きと言えどもプリント、印刷は一切使用していません。
きちんと墨書きされ朱印を押されたもので、当たり前ですが、さすが明治神宮です。
▼明治神宮の御朱印。2012年は受付がごった返す中で直書きいただいています。
ところで、よく見ると御朱印の中央神社名の墨書きは「明治神宫」。
「宮」の字の「呂」に「ノ」を入れない「宫」の字になっています。
▼鬼子母神の「鬼」に「ノ」の角がないのと同じようなものですが、意味合いは少し違います。
明治神宮の場合は、創建時に造営局副総裁の床次竹二郎が書いた神札に「ノ」が入っていなかったため、と言われています。
理由があって標準文字にチョット付け加えたり、少し省いたりしている御朱印は他でもあるように覚えますが、今すぐ記憶が蘇りません。
▼御朱印受付は、社殿前の広いスペースの右手を見ると「東神門」が見えますので、
▼その「東神門」をくぐると、授与所となる「長殿」が右手にあります。
▼2012年の拝受はここではなかったように記憶しますが、9年間の時間は記憶をアイマイにします。
▼「御朱印は半紙のみのお頒かちとさせていただきます。」との案内。
しかし意味は通じますが、明治神宮ともあろうものが「半紙」という意味を取り違えているかもしれません。
「半紙」とは和紙の規格で全紙の半分のサイズ、概ね24×33cmの紙のことで、誰でも経験のある毛筆習字用の紙のサイズです。
そんな大きな御朱印は見たことがありません。
最初の入口で「ご持参の朱印帳への記帳は承っておりません」とも案内されているので、書置きのみだということは誰でもわかりますが、
▼こちらでも「半紙」と表現されているのでチョット引っかかります。
▼さらに、この案内も明治神宮にしてはチープ。
御朱印のように装飾は無用で、シンプルな案内が理想的かと思いますが、達筆な筆文字なので、深く突っ込まないことにします。
いやもう一つ、案内の「朱印帳」に「御」が付いてのは気持ち良い。
帳面や手帳に尊敬語や丁寧語となる「御」など付ける必要はないと思うから。
▼1枚1枚、丁寧に日付を入れていただいております。ありがとうございました。
▼「御朱印受付」と目立つ看板があるので、こちらから入りたくなりますが、ここは「出口」になります。
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明治神宮の御朱印は今回を含め2体しかいただいておりませんが、過去に何度も参拝している神社です。
靖国神社や鎌倉の鶴岡八幡宮などと同様、
東京と近郊在住の人ならほとんど一度は参拝しているでしょう。
もちろん初詣の参拝客は例年全国 1 位となっています。
▼明治神宮の神域は「約22万坪」。
「約22万坪」と言われてもピンと来ませんが、隣接する代々木公園まで含めると、
東京では皇居の次に広い面積を持つ神社ということになるのだろうと思います。
明治神宮は東京ドーム15個分、皇居は25個分と言われています。
そんな巨大神域は周囲に多くの駅が包囲網を形成しています。
JRは「原宿駅」「代々木駅」、私鉄やメトロだと「参宮橋駅」「北参道駅」「明治神宮前駅」などなどですが、
「渋谷駅」や「千駄ヶ谷駅」からだって徒歩範囲の最寄駅に数えられるでしょう。
そして車ですと参拝者用駐車場がいくつかあるのですが、今回は緊急事態宣言下で駐車場は全て閉鎖されています。
▼そこで今回は「西参道」から参拝してみます。
▼「西参道鳥居」前のここには日曜休日は休止している路上パーキングがあります。
▼さすが緊急事態宣言下。パーキングに空きがあります。
▼普段は東京乗馬倶楽部やポニー公園などの利用者で滅多に空いていることはないでしょう。
▼ポニー公園も静かなものです。
▼西参道前の駐車場も閉鎖されています。
▼さて、境内に向かいます。
▼「西参道鳥居」です。
▼緊急事態なので西参道は空いています。
明治神宮は、原宿駅からのスタンダードな「南参道」のほかに「北参道」と「西参道」の3つの入口があります。
中でもこの「西参道」は普段から一番静かな参拝道です。
▼途中、広々とした芝生広場もあります。
▼この奥には「宝物殿」があるはずですが・・・
▼モコモコ、モリモリの木々が先方を塞いでいます。
ところで
「不要不急の外出は控えてください」の緊急事態宣言です。
そんな中、明治神宮にやって来てブログ記事にするとは「何事!」と、叱られるかもしれません。
ここでは弁解はいたしません。「確信犯」です。
いや、緊急事態宣言下でも出歩く事は犯罪ではないので「確信犯」という言葉は当てはまらないでしょう。
でも、自粛しない不心得者と理解していただいて構いません。
もちろん3回目の「緊急事態宣言」に対する考えや、行動制限に対する個人的な考えは持っています。
いや積極的に発言したいくらいですが、記述は長くなります。
次回の別な機会にしましょう。
▼創建百年となる鎮守の杜は、手つかずの自然のままにされている箇所も多く、100年の時間により、都心部では通常見られないような生物が生息し続けているそうです。
▼数分歩くと参道先に「西玉垣鳥居」が見えて来ました。
▼森に溶け込んでいるのは「トイレ」です。
▼振り返ると緩やかな坂になっていました。
普段から空いている「西参道」ですが、これほどスカンスカンな参道は初めてです。
▼「西手水舎」の水盤も乾ききっています。
▼「西神門」です。玉垣の内側はさらなる神域です。
明治神宮では本殿はじめ多くの建物が重文に指定されています。
この「西神門」「西手水舎」も重文です。
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さて一旦、西参道からの様子はここまでにして、
一気に、一番馴染み深い「南参道」入口に回ってみます。
▼原宿駅前の交差点は多くの人出が見られます。この先の表参道の両脇や竹下通りは、普段と変わらないような多くの若者たちの姿がありました。
▼新駅舎に隣接して再現されているものの、
木造の旧原宿駅舎は2020年に解体され、もう見ることはできません。【原宿駅 - Wikipedia】
▼新たに商業施設併用の新駅舎が、山手線と駅ホームを覆うように建ちました。
▼かつては「神宮橋」から山手線線路が覗けましたが、今はフタができ、塞がれています。
原宿駅が新しくなったのは「2020オリパラ」がキカッケでもあります。
▼「神宮橋」を渡った先の一ノ鳥居手前はおしゃれな cafe「杜のテラス」。
人々が広々と左右に広がって憩っています。
かつては手前の広いスペースは駐車場になっていましたが、もう駐車場としては使用しないのかもしれません。
▼南参道「一ノ鳥居」です。
▼「一ノ鳥居」先の参道に進まず、並行する鳥居右手の道を進むと・・・
▼現れる意外な空間は「フォレスト テラス 明治神宮」です。
ここ5、6年の間に他の有名寺社にも多く見られるようになった、レストランやカフェ、フードコート、お土産shopなどが揃っている施設です。
▼広い空間は小さなイベントなどに使用されるのでしょうか。
神社のイメージが変わる、若者にも常に受け入れられやすい空間です。
▼南参道に戻りましょう。
▼長い緩やかな勾配が続きます。どの入口からも社殿までは10分もあれば余裕で到着します。
▼「神橋」です。
▼「神橋」の下を覗けば、100年の森の本物の谷と渓流です。
▼さらに、まだまだ参道は先に続きます。
▼途中1500株の「菖蒲田」で有名な「御苑」入口があります。
残念ながらコロナ禍、閉鎖されています。
▼そして圧倒的な「奉納酒樽」。菰樽の数は全部で216樽あるそうです。
▼名の知られた銘酒もありますが、欧米からの観光客にはこの「漢字」がカッコイイと受けるそうです。
▼反対側にはワイン樽です。
仏はブルゴーシュの醸造元から届いたワイン樽だそうです。
ワイン樽の奉納は全国的にも明治神宮だけでしょう。
明治天皇が健康のためにワインを好んで飲まれたことに因むものだそうです。
▼さらに進むと「北参道」と合流します。
合流地点に木造の明神鳥居としては日本一、高さ12mの「ニノ鳥居」が建ちます。
▼鳥居の先は「正参道」。
▼「ニノ鳥居」を振り返ります。
▼「ニノ鳥居」の先で「正参道」は直角に右折します。
▼先に見えてくるのは三ノ鳥居「南玉垣鳥居」です。
▼左右に「手水舎」と「祓舎 」です。
▼三ノ鳥居「南玉垣鳥居」です。
▼鳥居の先は繁忙期に使用されると思われる授与所と、反対側に「客殿」が建ちます。
▼正面は神門で一番大きな「南神門」が立ちはだかります。
▼くぐって、境内内側から見た「南神門」です。
▼やっと「拝殿」が見えました。巨大な楠は山のような姿です。
まるでトトロ状態です。
西・南の両参道からの長いツアーの終点です。
コロナ禍のおかげ?で並ばずに済み、普段なら後ろに続く参拝者を気遣うことなく、ゆっくり参拝することができました。
拝殿から先は撮影禁止です。
▼拝殿左手前の「夫婦楠」です。
▼「東神門」から出て御朱印をいただきに行きます。
▼御朱印受付の反対側に「神楽殿」。祈願受付にも使用されているようです。
創建も祭神も説明無用の明治神宮は、100年の森を抱えながらも、原宿駅とともに新しい顔も持ち、進化しながら、さらに100年先を目指して歩んでいるようです。
後日、機会があれば菖蒲の「明治神宮御苑」を記事にしたいものです。
▼令和元年の明治神宮の様子も記事にしています。