隆栄稲荷神社の読みは「りゅうえい いなり じんじゃ」。
書置き御朱印の用紙は金ラメ入りですが、残念ながら日付以外はプリントされたものでした。中央の大きな神社印は捺印か否か判断がつきません。
▼下谷神社の御朱印(初詣・2018年)。こちらもプリント書置きでした。
▼下谷神社の御朱印(2013年)。手持ちで唯一直書き御朱印。
▼御朱印は境内右手受付でいただけます。
▼2021年5月、授与所の御朱印案内。左の写真は神社の位置を表しているだけです。
書置きのみの案内は残念ですが、致し方ないです。
下谷神社の御朱印は【FB】に限定などの案内が常時更新されています。
--------------------------------------------------------------------------------------
▼もっと近くの地下鉄銀座線「稲荷町駅」なら徒歩2、3分です。
▼ところで東京の地下鉄出入口は、これまではこんな感じでした。
▼それが徐々に現代的なスタイルに変身しています。
▼新しくなった銀座線「稲荷町駅」の出入口です。
▼オリンピックを意識しての変身でしょうか? 「人形町駅」などはピンクです。
▼「銀座駅」はガラスの箱になっています。
まるで水槽に入った人間です。
▼どんどん変わっていく東京の日常ですが、こんなレトロな出入口も捨てたものではないでしょう。「稲荷町駅」浅草方面の出入口はまだこれまでのままです。
現在は「稲荷町」という町名はありませんが、かつて下谷神社が「下谷稲荷社」「下谷稲荷明神社」と呼ばれていたことに由来します。
▼下谷神社前の交差点「浅草通り」から浅草方面です。
▼上野駅方面。こんな姿も日々変化する東京の景色です。
下谷神社は訪問するタイミングのせいか、これまでは参拝者で溢れかえり、並ぶ列もできていた時ばかりなので写真も撮らず、まともな記事にもしていません。
今回の訪問はさすがコロナ禍です、神社は空いていましたので写真も撮り、記事にしてみます。
かなり大きくハデな朱色の大鳥居はかなり目立つ存在ですが、
浅草通りのビルに挟まれて、車ですと気づかずに通過してしまいます。
▼扁額は「東郷平八郎」の筆によるとか。
東京は「谷」に溢れています。谷の街です。
渋谷、日比谷、四谷、千駄ヶ谷、市ヶ谷、鶯谷、世田谷、幡ヶ谷、入谷、雑司ヶ谷など挙げたらキリがありません。
そして、ここは谷間の下の下谷(したや)です。
▼大鳥居の参道先に「ニノ鳥居」が見えます。
▼参道左手にある朱の鳥居は神社とは直接関係なさそうです。何でしょう?
▼社号標の周りには台東区独特の英語表記のガイドや旧町名の案内板などが並びます。
▼写真ではニノ鳥居の先はすぐ拝殿のように見えますが、間に「神門」があります。
▼ニノ鳥居をくぐると「手水舎」。
▼もうすっかりお馴染みの花で飾られた水盤です。
▼右手には「舞殿」です。
▼そして神域中からさらに深い神域になる「神門」。
▼江戸時代の1798年、当境内で初めて「寄席」が開かれたそうです。
境内に興行小屋をかけ、木戸銭をとって演芸を見せる意味での「発祥の地」です。
▼「正岡子規」は落語好きだったそうです。根岸に住んだ子規は下谷神社の寄席へ通ったのか、鈴本演芸場に行ったのかわかりません。
上野から浅草には現在でも演芸場がいくつかあります。
寄席や落語ゆかりの寺社も多く、ここ下谷神社のほか、
蔵前神社は「古典落語ゆかり」、寿町には「はなし塚」のある日蓮宗本法寺、
ちょっと離れて日本橋の薬研堀不動院は「講談発祥」などもあります。
下谷神社は都内最古の稲荷神社と伝わります。
由緒によると創建は奈良時代の730年。
震災で社殿を焼失し、さらに現在地に移り、昭和に入って1934年に現在の社殿が建立されています。
昭和の建築とは言え、やはり木造の社殿は風格と趣がタップリです。
社殿には「横山大観」の龍の天井画があるそうですが、昇殿祈祷しないと見れないようです。
▼授与所前に置かれているのは飲料水ではなく消毒液です。イヤな時代です。
▼「願掛けキツネ」は500円。
▼今回御朱印をいただいたお稲荷様の神域です。
▼こちらが「隆栄稲荷神社」。
下谷神社はもともと稲荷神社ですが、祭神は天照皇大神の弟「大年神(としがみ、おおとしのかみ)」と「日本武尊」を祀っていて、
隆栄稲荷神社は一般的な稲荷社に見る「宇賀魂命(うかのみたまのかみ)」が祀られています。
今回はこちらにしっかりお参りします。
▼稲荷社の起こりはスマートなキツネさんに聞いてみないと分かりません。
▼稲荷社の対面に「狐塚」。
▼眷属、一族郎党の憩いの場です。
▼稲荷社の横道を進んで「本殿」を眺めます。
▼透かし塀がとても美しい。
▼本殿を見て回ると南の鳥居から神社を出られます。
寄席小屋がかけられたので、移転前の江戸時代の下谷稲荷神社は、もう少し広い境内だったかもしれません。
そんな様子をイメージしながら訪問すると、またひとつ違う神社の姿を味わえることでしょう。
▼下谷神社、正月の様子。
▼落語、噺家ゆかりの寺社記事。