仏母寺の御朱印
書置きで「東国花の寺」としての御朱印でした。
右下の印は「摩耶観音」。
中央の大きな印は、他でよく見るのは「佛法僧寶」ですが、ここでは「佛寶僧印」のようです。
左下の「大悲山 佛母寺」の書体は象形文字のようで味があります。
どの印も大悲山 仏母寺、本尊 摩耶観音と知ってからでないとなかなか読めません。
▼ステキなポストカードもいただきました。
▼御朱印はこちらでいただけます。額の文字は「喫茶去」と読むのでしょうか?
▼「仏母寺」は「マザー牧場」の広大な敷地内の端というような位置にあります。
▼「鹿野山」を車で登ってきました。しかし千葉房総の山のほとんどは低山です。
鹿野山の標高は350mほどで、ここでは300mもないでしょう。
それでも3月下旬、桜並木と思われる参道の木々はまだ開花前のようです。
▼駐車場の先に建つのは永代供養の「妙峰殿」。
反対側の左手には墓地が広がっています。
桜の開花時期になればサクラのトンネルになりそうですが、桜の木ではないかもしれません。
どちらにしてもとっても気持ちの良い参道です。
▼参道途中、仏母寺開山の「山田無文老大師之塔」は供養塔なのでしょう。
▼「不生不滅」は般若心経にも出てくる仏語。生もなければ、滅もない?
▼正面の入口なので一応「山門」になるのでしょう。
▼門をくぐると真っ直ぐに続く参道とは別に、左に地蔵たちが並ぶ小径がありました。
可愛らしい地蔵や、尼さんらしき像など柔和な表情で参拝者を迎えてくれます。
仏母寺は1977年創建の比較的新しい寺です。
開基は産経新聞社、東京タワー、マザー牧場などでちょっと企業色の濃い寺院です。
▼そんな現代に創建された寺院のせいでしょうか、一般の古い寺院の姿とは少し建物などの景観が違います。
▼寺院内部に足を踏み入れると右に藤棚の庭が広がり、
▼その前が、2度出しになる写真ですが御朱印をお願いする「喫茶去」。
▼通路には「撫でなで地蔵」も立ちます。
▼「寂菴」ですが、瀬戸内寂聴とは関係ないでしょうね!
▼石段を進んで少し高い位置にある「本堂」は仏舎利塔のような形状。
▼狛獅子も現代的で独特な造りと表情をしています。
▼本尊の「摩耶観世音菩薩」と一緒に並ぶ像は釈迦でしょうか?
「摩耶」は釈迦の実母です。案内板には「摩耶夫人(まやぶにん)」と記されていました。
仏母寺の「仏母」とは、この「摩耶夫人」を表す言葉だそうです。
仏の母、釈迦の母=摩耶夫人という理解で良いのでしょう。
仏母には他に「仏の教え」というような意味もあるそうです。
▼手前は「ペット・家畜供養塔」。
開基に名を連ねるマザー牧場の動物たちと関連があるかもしれません。
レジャー施設としての牧場ですので様々な動物がたくさん飼われています。
その動物たちあってのマザー牧場ですので、仏母、釈迦のマザーに見守られ、寺の一画で供養されるのももっともな事かもしれません。
▼「慈母の鐘」の鐘楼も近代的な建物となっています。
▼子安地蔵? 慈母地蔵? 水子地蔵でしょうね?
夥しい数の奉納地蔵は「水子地蔵」です。
▼境内の東側にあるもう一つの出入口から外へ出ます。
▼マザー牧場側からも寺に入れます。
▼反対に寺側からマザー牧場へは入場券が必要なようです。でもこの日は無人。
▼先に進めばこのままマザー牧場内に入れてしまうようです。
▼左手先に見えるのは「水分神社」。ちょっと遠いのでスルーでした。
▼ちょっとマザー牧場に寄り道してみましょう。
仏母寺から進んで入場券も買わずに入った訳ではありません。別の日、秋の牧場です。
▼ワンコも他の動物たちの匂いに興奮気味に足を早めます。
▼サルビアでしょうね?
▼イノシシも芸をしないとご褒美をもらえません。
▼この動物たちは何て優しい目をしているのでしょう! 人間とは比べものになりません。大事に育てられなければ優しい目にもならないでしょう。
▼牛を見て、仏母寺の「母」との組み合わせで「原子心母」を連想させられました。
プログッレシブも時が流れれば、過去の進歩、過去の革新です。
建物のあり方が革新的とも思えた仏母寺も、時が流れれば、普通の古いお寺になるのでしょう。
▼ほぼ、お隣り「神野寺」の記事。