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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

浄名院「へちま寺」の御朱印(東京・台東区)〜圧巻の地蔵菩薩像、48,000体を目指す

▼東叡山 浄名院  通称「へちま寺」の御朱印です。

天台宗/東京都台東区上野桜木2-6-4)f:id:wave0131:20210422135030j:plain御朱印は書置きで日付もありませんが、きちんと墨書き朱印されたものです。

▼2019年は、本堂内に4種類の見開き御朱印が置かれていました。

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2012年頃は単ページの御朱印が、やはり4種類置かれていました。

▼浄名院 本尊「阿弥陀仏」の御朱印f:id:wave0131:20210422135025j:plain

▼浄名院 本尊「江戸六番地蔵尊」の御朱印f:id:wave0131:20210422135034j:plain

▼浄名院 本尊「へちま地蔵尊」の御朱印f:id:wave0131:20210422135021j:plain

墨書きと朱印だけのものから、仏像や山門のイラストなどを入れた見開きになっていますし、イラストはプリントで仕方ありませんが、

1枚1枚きちんと筆書きと朱印されたものですので、

寺側の御朱印へのサービス精神はあるものと理解できます。

 

さらに、せめて年号だけでも入っているとウレシーのですが・・。

御朱印収集者にとって参拝記念としての「日付」はかなり大事なものです。

 

さらにさらに、魅力的な達筆なのでご住職に時間がる時は直書きいただければ・・。

そこまで望むのは欲張りでしょうか?

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 ▼JR「鶯谷」が最寄りになりますが、浄名院だけを目指す人は少ないでしょう。

浄名院は寛永寺塔頭です。

その「寛永寺根本中堂」の隣的位置にありますので、

上野公園で御朱印をいただける寺社を巡り、最後に「根本中堂」を訪問し、

そして「根本中堂」のほぼ裏手になる「浄名院」を訪れるというようなルートになるでしょう。

 

▼「寛永寺根本中堂」の山門前の道を北に突き当たると、そこは「言問通り」。

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浄名院はその片道1車線の「言問通り」沿いに一段低く山門を構えます。

 

▼「言問通り」を右に回り込むと左手には「谷中霊園」に続く桜並木が長く深く延びています。春には花見客が大勢訪れます。

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その桜並木沿いにも寺の入り口はあります。

近隣は「谷中七福神」の寺が点在しますが、七福神だけ最短距離で巡っていると浄明院からは外れるルートになるでしょう。

 

▼山門に戻ります。

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門前の大きな石碑は「八萬四千體 地蔵尊安置」と刻まれています。

門左脇には「摂僧大界」と刻まれた石柱。結界を表すようです。

 

▼こちらはいつもの「不許葷酒入山門」と思いきや

不許葷酒入門内」とあり、少し違いました。

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摂僧大界」「不許葷酒入門内」の2つの言葉は、ここからは「寺域・仏域ですよ!」という注意喚起です。

 

寺の開山は1666年。

当初は四代将軍 徳川家綱の母 宝樹院の菩堤所で「浄円院」と呼ばれていたそうです。

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いただいた御朱印で「へちま地蔵尊」とされているように、通称「へちま寺」としても知られています。

喘息治癒の功徳があるとされる「へちま供養」が毎年夏に執り行われ、当日は多くの参詣者が訪れるそうです。

しかし「へちま地蔵尊」は写真を撮り忘れました。

 

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御朱印が置かれている「本堂」は新しい造りのコンクリート製。

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▼「地蔵堂」も比較的新しい建物なのでしょう。

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それにしてもこの寺はとても開放的なイメージを抱かさられます。

山門ともう一つの入り口も常にオープンで、本堂・地蔵堂も開かれています。

また、圧迫感のある建物や木もありません。

さらに「言問通り」から一段低い位置にあるので、境内は丸見え的な様相です。

 

▼「江戸六地蔵」の六番地蔵も邪魔されるものがなく開放的です。

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もっとも「江戸六地蔵」の六番については、本来は門前仲町の「永代寺」ですが、

「永代寺」に地蔵尊像は現存していないので、「浄明院」がこの地蔵尊像を「六番」と名乗りはじめたとかで、話は少し混み入っていますので、その件は省略です。

 

▼ほかにも背の高い地蔵尊像が数多く建ちます。

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▼こちらは心願成就「あらい地蔵」。説明するまでもなくゴシゴシです。

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▼しかし、この寺で驚くのは門前の石碑に彫られていたように

八萬四千體 地蔵尊」です。f:id:wave0131:20210422135233j:plain

▼初の訪問時には「墓地」かと思いました。

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▼おびただしい数の石は墓石ではなく、すべて奉納建立された地蔵菩薩像でした。

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華族や財閥なども賛同して多くの地蔵を奉納、当初の一千体の地蔵尊建立がかなって、

その後、84,000体建立の大誓願が進行中だそうです。

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現実には何体あるのか分かりませんが、

明るい日差しの下の地蔵尊像は圧巻であることは確かです。

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48,000体にするには寺の境内を2階建、3階建にしなければ収まりきれないかもしれません。

 

「へちま寺」として、「江戸六地蔵」として、そして「48000体地蔵」の寺として

訪問価値の大きな寺です。

 

 

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