▼豊受稲荷本宮 通常の御朱印と思われます。
▼豊受稲荷本宮 「疫病退散」の御朱印。
ますます猛威をふるうCOVID-19の落ち着きを願っていただいてきました。
▼小さな神社ですが、御朱印は社殿の裏手で扱う案内がシツコク貼られています。
▼同じ内容の案内がいくつもあります。
▼社殿前から裏手へ➡︎➡︎の案内で誰も迷わないでしょう。
▼たどり着いた先の授与所では、おそらくプロの手で描かれたであろうカラフル御朱印が満開でした。
プロと思われるのでイラストのクォリティは半端じゃありません。
カラフルイラストキラキラ御朱印が大好きな人にとっては、全部いただきたくなるサンプルがたくさん掲示されていました。
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▼豊受稲荷本宮へはJR「南柏駅」「柏駅」のどちらから歩いても20分ほどになります。
神社の案内によると「柏駅東口」からバスが出てるそうですが、
キラキラ御朱印目当ての方でしたら、徒歩20分くらい躊躇なく歩き始めるでしょう。
▼どちらの駅からも、この県道261「旧水戸街道」をひたすら歩けば・・・
▼通りの東側に神社の鳥居が見えてきます。車だと気付かずにアッという間に通り過ぎてしまいそうです。
▼「豊受稲荷本宮」という名称から想像した神社は、現実とのギャップが大きすぎる佇まいに只々ビックリします。
▼手前左の2階建建物は宮司さん宅でしょうか。社殿を半分以上隠しています。
▼10数歩で社殿前に行き着く手狭な感じではあるものの、幟の数といい、庭といい、丁寧に整備されています。
しかし残念ながら、何と言っても左手前の建物がジャマです。
この建物さえなかったら、小さくとも全く違った神社に変貌することは間違い無いでしょう。
▼社殿の柱には「伏見稲荷大社 講務本庁 柏市ゆたか扱所」の看板が掲げられています。
「伏見稲荷大社 講務本庁 柏市ゆたか扱所」と言われても意味不明です。
「ゆたか」は神社名でした。
「豊受稲荷本宮」は、普通「とようけいなりほんぐう」と読みたくなります。
ところがこの神社は「ゆたかいなりほんぐう」と読ませる
ステキな根性をしています。
京都伏見稲荷大社を勧請して戦後に創建された神社だそうです。
神社のHPには自ら
と表現しています。
戦後の創建なので、あえて「神仏混淆」としたのでしょうか?
普通は「神社」「寺」を二者択一し、どちらかになるでしょう。
戦後に「神仏混淆」とすると人々の崇敬を集めるのは難しいように思います。
そんな単純な考えより、もっと深い思いが創建者にはあったのでしょう。
その努力が、おそらく伏見大社信仰を広める「伏見稲荷大社 講務本庁柏市ゆたか扱所」という、伏見大社ブランドを掲げることができたのでしょう。
さまざまな信念を持つ存在があって、様々な寺社が存在すると言えるかもしれません。
▼「かしわ七福神」の「福禄寿」像。
この神社では「珍しい神仏混淆(神仏習合)の稲荷神社」と紹介されていますが、
御朱印巡りで多くの寺社を訪問していると、決して珍しくはなく、
寺院に鳥居や狛犬、神社に観音堂やなどがあっても何の不思議も感じなくなっています。
明治の神仏分離はカンペキには出来ていないのです。
そして今は、この神社のように堂々と「うちは 神仏混淆(神仏習合)」と言葉に出せる寺社がどれだけあるでしょうか?
豊受稲荷本宮創建者の覚悟が想像できます。
▼神仏習合の姿が狭い境内の中にも見られます。
▼神社社殿の裏手には駐車場があるのに、入口を見つけられず有料Pに駐めました。
▼駐車場広場からは社殿の背後を見て取れました。
社殿を180°回転させて、こちら側を神社正面とした方が良さそうです。
ムリでしょうが・・。
▼「南無神変大菩薩」の幟が立つ建物は・・
▼「観音堂」でした。
とても丁寧で愛想が良くお茶を出していただいた男性は、御朱印の種類を「受注」すると、この建物の中に消えました。
おそらくこの「観音堂の」中には「神仏習合」の姿を目の当たりにできるかもしれない姿があるかもしれません。
実は、クラシックな御朱印をいただける寺社とは話がはずむ場合もありますが、
何故か、カラフルキラキラ御朱印を授与する寺社で話をするのは苦手なのです。
今回のこの神社もお茶をいただき、とても丁寧に対応いただいたものの、
お話はできません、いや、しませんでした。
巷にカラフルキラキラ御朱印が蔓延ることの寛容力が、まだまだ足りないのでしょう。
「 南無 kira kira 御朱印!」