▼拝殿前に書置きの御朱印が用意されていました。普段は無住の神社かもしれません。
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▼神崎神社へは成田線「下総神崎駅」から徒歩約20分もあります。
東京から電車ですと2時間以上かかる遠い町です。
この神社参拝のためだけに電車で訪問する人は少ないでしょう。
神社は利根川を背にしています。
▼東京方面から車ですと神社の手前で利根川の堤防を走ることになります。
▼利根川の堤防を走り始めるとすぐに道の駅「発酵の里 こうざき」があります。
▼神崎は「こうざき」と読みます。神社も「こうざきじんじゃ」です。
「こうざき」とは知らずに、つい数年前までは「かんざき」と呼んでいました。
神崎町はそれだけ身近ではなく遠くに感じていましたが、
何のことはない、東京からだと佐原や香取神宮より近い位置にあります。
しかし、人口6,000人前後という、千葉県内の市町村で最も人口の少ない町なので、
その正確な読みを知らなくても致し方ないかもしれません。
とは言え、最近では道の駅の名称のように「発酵の里」としてマスコミでも取り上げれることも多くなり、知る人ぞ知る町かもしれません。
神崎町にはいくつかの日本酒蔵元や味噌の醸造元があり、300年も続く醸造元もあるそうです。
そんな醸造業とともに、江戸時代には利根川を利用した水運で栄えた町だったそうです。
▼神崎神社の表参道は国道356号線沿いにあります。
しかし車ですと駐車場がこの手前にあり、そちらから別の参道を進むことになります。
車での訪問でも、できればこの鳥居まで戻って表参道を進む方が、階段が多いものの、神社の歴史と趣を感じられそうです。
▼表参道手前の駐車場のそばに「八坂神社」があります。
▼神崎神社の境内社かと思いきや、ガイド版によれば神崎神社とは関係のない単独の神社のようでした。
▼駐車場から境内に向かう坂道は車でも進めそうでした。
▼境内に上がると下からの階段が見え、これが国道沿いの鳥居から続く表参道の終点でしょう。
▼その階段を上がりきった所に劣化した狛犬と手水舎です。
車で駐車場から進むと、境内の西側に出ることになります。
夏の夕方近い時間の神社には、1組の参拝者とだけしか出会いませんでした。
夏の夕方はまだ陽が高く、気だるさが漂う境内です。
▼アンニュイ感は狛犬たちによって改められ、少しだけ気が引き締まります。
▼ハイ! タラタラしないでキチンと参拝いたしましょう。
▼社伝では673年の創建とされていますが不詳のようです。
▼社殿と回廊でつながっている建物。参集殿か授与所でしょうか?
▼社殿右隣の「地主稲荷」。
珍しい名称の稲荷社ですが、京都清水寺の「地主神社」を思い出さされました。
京都ではなく東京に「地主」という姓を持つ知人がいました。
ですので「地主」という名称には慣れていて、ホントは珍しいわけではありませんでした。
「地主」ではなく「家主」の名称を持つ人や神社には会ったことはありません。
▼「聖観音」です。明治以前の名残でしょう。
▼天然記念物でもある楠の大木の「御神木」は「ナンジャモンジャの木」と呼ばれています。
水戸の黄門さまが参拝した際「この木はなんじゃ? もんじゃ?」と言葉を出したことから、その名が付いたと伝えられています。
▼根元は複雑です。
▼古木のムクロから「ドンナモンジャ!」とあげる声が聞こえてきそうでした。