▼宝林山 霊雲寺の御朱印です。(真言宗霊雲寺派/東京都文京区湯島2-21-6)
中央の朱印は「霊 ? 舎 精」ですが、?は「雲」でもなさそうですし、
たとえ「雲」でもヨコ読み・タテ読み、その方向は?
戸惑うばかりです。
数ある都内の霊場で「御府内八十八箇所」だけは満願を意識して巡っていません。
一つ一つの寺を訪問して、今回記事のように結果的に「御府内八十八箇所 28番」だったり、
別の訪問寺社の近辺だから参拝してみようというように、本ブログでは消極的な霊場となっています。
▼御朱印は本堂右裏手になるこの寺務所を、勇気を持ってピンポンしましょう。
キッチリ! 丁寧な対応をいただけるはずです。
もちろん常識的な「礼儀」を持って!
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▼霊雲寺の最寄駅を記すより、神田明神と湯島天神を結んだ、ほぼ直線上にあると言った方がわかりやすいでしょう。
湯島聖堂、神田神社や妻恋神社、逆のルートなら湯島天神、心城院を参拝したら、少し足を伸ばせば霊雲寺です。
外神田と湯島、そして上野を結ぶ「御朱印みち」にある霊雲寺です。
▼以下4点の撮影は御朱印をいただいた2014年。
山門をくぐると、すぐに・・・
ド〜〜ンと本堂です。
▼本尊の両部大日如来。
▼2020年夏の再訪でしたが、こんな時世ですので御朱印は遠慮しました。
部分的ですが土塀をめぐらした、重厚で立派すぎる山門です。
▼寺の山号が書かれた額が掲げられています。
檀林というのは栴檀林の略で学校ですが、
ここは「宝林」です。
単純に「宝の林」でいいのでしょうか?
まぁ、「仏・法・僧」の宝が繁る場所、と言うくらいの意味としておきましょう。
寺は1691年、将軍家の武運長久の祈願寺として創建されたそうです。
大きな寺が庶民のために建立された試しは少ないでしょう。
創建当時は伽藍が整い、学寮も備え、土塀をめぐらした名刹だったそうですが、
関東大震災と第二次大戦で焼失して、現在の本堂は1976年の再建です。
▼本堂扁額は院号の「大悲心院」が掲げられています。
観音菩薩が安置される建物は「大悲殿」などとされますが、
「心」が付け加えられると分からなくなります。
本尊は大日如来ですが、「菩薩の大きな慈悲」+「心」で間違い無いでしょう。
▼本堂上から見た山門方面。ほぼ境内の全容は飾りっ気もなくシンプルです。
▼本堂左手にある「寶幢閣」。
また難しい言葉が出てきました「寶幢」とはなんでしょう?
「宝」と「ハタ」?
▼コンクリートとアスファルトで固められた境内は少し殺風景ですが、夏休み中の子供達にとっては格好の遊び場。寺はこうあるべきなんでしょう。
▼上の写真の右、百度石とともに境内にポツンと立つ地蔵石像。
▼境内は緑が豊富とは言えませんが、桜の大木があります。
短い桜の開花時期に訪れれば、境内が殺風景とは感じないでしょう。
▼境内に巨石というか、岩ほどの石が、これもポツンと置かれています。
▼巨石はここにも。
▼大きな石だけは固く印象に残った寺でした。