御朱印はこちらの授与所でいただきました。
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▼東円寺はもとは忍野八海浅間神社の別当寺。従って神社の直ぐ北に位置します。
寺に寄る前に忍野八海を少し歩いてみます。
▼忍野八海には何度も訪れています。少し前の冬の写真です。
▼今回撮影の同じ水車小屋です。
田園風景を売り物にしている忍野八海には茅葺き屋根の建物が散見できます。
普通に使用されてきた建物や、観光用に新たに修復されたものなど様々ですが、冬は雪が多く降る辺鄙とも言える忍野村の昔は茅葺き屋根の家が多かったに違いありません。
今は改修して敢えて残さないとすべて朽ち果ててしまうのでしょう。
▼忍野八海のメインストリートは観光客でいっぱいです。
▼中心部の「中池」はいつも賑わっています。
▼鮎はありませんが、少し前までは「¥500」だったと記憶する数字は見当たりません。
▼まるで「八密」状態で、等しくみんな池を覗き込んでいます。
▼池の中までも混んでいます。
富士山の伏流水とは言え、波も立たぬ単なる湧水池なのに「八海」と名付けられています。
そう言えば、同じ世界遺産で中国の九寨溝も「五花海」「箭竹海」などと「海」と称されています。
もちろん九寨溝へは行ったこともないので話にもなりませんが、何しろ中国、スケールが違うので、かの国の世界遺産への入場は有料で3000円以上だそうです。
忍野八海はもちろん無料。有料なのは駐車場だけでしょうか?
忍野八海の場合は神聖な湧水として「池」と呼ぶには恐れ多く、尊いものなので「海」と呼ぶようになったとか。
さらにその起こりは富士山登拝の際に禊をした湧水であり、
第1番の「出口池」から第8番の「菖蒲池」までそれぞれ「八大竜王」が祀られ巡礼路ともなっているそうです。
各池には「八大竜王」の和歌が刻まれた石碑があるそうです。
そんなことから文化遺産の構成資産に指定されているそうです。
というようなことは、浅間神社や東円寺を訪問した後に知ったことです。
何回も訪れている忍野八海なのに何も知らずに、ただボケッ〜と池の水を見ていただけということになります。
▼第8番の「菖蒲池」は訪れる人も少なく静かです。
いつ行っても観光客だらけの忍野八海にもう行くことは無いと思っていましたが、
次回訪問する機会があったら忍野八海をもう少し違う視点で見られるかもしれません。
▼八海の八密から逃げて目的の寺に向かいます。
寺は少し高台にあり石垣で囲まれています。
▼鏑木門。
▼素晴らしい参道の向こうにはどんな境内が広がっているのか、いつもワクワクする瞬間です。
▼石段上からの眺めも素晴らしい!
▼幼い頃の「最澄」さんに訪問の挨拶をします。
▼「んっ?」このワンコは?
▼狛犬の子孫? そんなわけないです。
▼山門内に貼られていました。左は忍野八海の「八大龍王」の8つの名称でしょうが、右は全くわかりません。それにしても恐ろしいほどの達筆。
▼可愛らしい手水舎は満々と水を湛えています。
▼客殿前の小さな庭も綺麗に整えられています。
▼本堂扁額「忍草山」。忍野の忍草、ロマンを感じさせられる名称です。
同じ「忍」でも「忍者」の「忍」だと全く異質なイメージを持たされます。
そういえば東京上野に地名はなくなったものの「忍岡」という名称があります。全く関係ない話ですが・・。
平安時代初期に弘法大師の創建と伝わる寺の本尊は阿弥陀三尊。当初は真言宗だったそうです。
▼こちらも阿弥陀さまでしょう。
寺のHPからの抜粋です。
寺と一つとなっていた前回記事の忍野八海浅間神社と同様、多くの富士信仰者を富士山に送り出していった寺でした。
▼墓域への途中にあるのは「弁天堂」。
▼とっても気持ちの良い寺でした。観音サマと地蔵サマに礼を言って寺を出ます。