▼寛永寺 不忍池 弁天堂の御朱印。(天台宗/東京都台東区上野公園2-1)
三体、三様の「辯才天」で、この御朱印は味わい深いものがあります。
並べ比べれば、並べる数のほど、さらにいただきたくなるような気持ちにさせられます。
谷中七福神の御朱印は谷中の「修性院」以外「谷中七福神」のスタンプがありません。
他の七福神では大概「○○七福神」とスタンプが押されることが多いのですが・・。
公式HPもないので組織的には結束されていないかもしれません。
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▼田端の東覚寺をスタートして、青雲寺→修正院→天王寺→長安寺→護国院→上野の不忍池弁天堂までやってきました。谷中七福神ゴールです。
そしてこのブログも2020年のゴールとなりました。
▼不忍池を右手に見ながら進むと左に見える鳥居は上野山に鎮座する「五條天神社」。
不忍池弁天堂は、かつては池に浮かぶ「島」に立っていたのですが、橋ができ、道路ができ、現在では地図や航空写真で見ないと島は意識できません。
↑こんな風に色分けすると、寛永寺が延暦寺を意識して創建されたことが分かります。
開山の天海が考え出したのかどうか不明ですが、
不忍池=琵琶湖
池の中島=竹生島
弁天堂=宝厳寺
と見立てるのは、とてもよくできたおもしろい話です。
西に対する東の力と天海の力を誇示しようとしたのは事実でしょう。
さらに事実は、弁天堂に祀られる本尊「八臂大弁財天」が竹生島 宝厳寺から勧請されていることです。
やはり上野の山はおもしろいのです。
▼2020年9日の弁天堂前はこんな感じです。ところが・・・
▼2012年7日は本堂にたどり着くまで30分以上はかかるだろうと思われる長蛇の列。
普段から上野の山で最大級に賑わうのが、ここ弁天堂だと思います。
現在では花園稲荷や清水観音堂、東照宮も同じように混み合いますが・・。
▼弁天堂の右手に大黒堂が建ちます。
弁天堂に来る前に巡った「護国院」でも大黒天が祀られていましたが、ここの大黒天は
▼「豊太閤護持 大黒天堂」と案内されています。
徳川家の祈願寺である寛永寺に秀吉護持の大黒天があるの、徳川の度量の深さを表しているのでしょうか?
▼大黒堂は戦火を免れ古そうですが、八角形の弁天堂は戦後に再建された建物です。
谷中七福神ゴールの弁財天参拝のために並びましょう。
弁財天は音楽や芸術を司る神で、芸術の森上野に最もふさわしい神でしょう。
陽も傾いてきましたが、2020年の谷中七福神は無事巡ることができました。
2021年のコロナ禍のなかでも、谷中七福神を参拝の皆さんが何事もなく無事巡られることを願っています。