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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

小野神社の御朱印(東京・多摩市)〜「武蔵国一宮❸」 饒舌と沈黙のジレンマ

小野神社御朱印です。(東京都多摩市一ノ宮1-18-8)f:id:wave0131:20210921184912j:plain

プリントではなく、しっかり墨書きされ、朱印も捺印された書置きでした。

武蔵国一之宮」の添え書きと「多摩市一之宮鎮座」の印が捺印されています。

 

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▼授与所には由緒書とともにパンフをいただいた「九社めぐり」の案内がありました。

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▼神社のHPにも掲載されていますが「九社めぐり」とは、小野神社の兼務社9社の案内です。

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ここ小野神社で9種全てをいただくことができるようです。

 

小野神社を含め9社の御朱印は賑やかに饒舌ですが、

同一パターンのクラシックな御朱印スタイルに、昨今の御朱印コレクターが魅力を感じて9社全てを巡るとは考えにくいように思います。

 

もちろん丁寧に9社を巡って、御朱印を全ていただく方もいるかもしれません。

その場合、1体500円なので、4500円の初穂料となるのでしょうね。

 

今回は小野神社のほか「百草八幡宮」の書置きをいただきましたが、

墨書きはサンプルのように「百草八幡宮」となっておらず、

▼「百草」の二文字が省略され、単に「八幡宮」となっていました。

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正式名称は「八幡宮」でしょうが、

百草」の二文字があるかないかで、御朱印の「」は随分違ったイメージを与えます。

何よりもサンプルと異なるのに「アレッ?」と思いましたが、こんな事でゴネるつもりは」毛頭ありません。

 

イラスト・キラキラ御朱印ではなくクラシックな御朱印スタイルを愛する本ブログとしては少し不満でもありますが、

言うまでもなく、御朱印の意味を考えれば手にした時点では「沈黙」しました。

百草八幡宮」の記事は別の機会にアップすることにします。

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▼小野神社の住所は「一ノ宮」。京王線聖蹟桜ヶ丘駅」徒歩5、6分です。

 

前2回の記事に続き、3社目の「武蔵一宮」への訪問です。

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前回までの2記事と重複しますが、

ここ「小野神社」と、さいたま市の「大宮氷川神社」と「氷川女体神社」の3社がそれぞれ「武蔵国一宮」と称しています。

 

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一宮」は、原則的には令制国1国あたり1社を建前としていたそうです。

しかし、長い歴史の中では諸国において「一宮の変遷」、2つ以上の神社による「一宮争い」の足跡を残して、現在も論社とされている場合などもあります。

 

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さらに「全国一宮会」に加盟、非加盟にも分かれますが、

本ブログでは、そもそも「全国一宮会」という正体が、
何時、誰が、何処で、どんな責任で結成されたのか、よく理解できていません。

 

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前回までの記事にも書いていますが、

「一宮」の決定は難しいので、自ら「一宮」と称している神社は

「一宮」で構わないのではないかと思います。

 

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しかし同一国の複数ある一宮でも知名度は異なります。

勢い、知名度の低い一宮は自社の「一宮」を語るのに、多くの事実を掲げ饒舌になるのも当然です。

 

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ちなみに「全国一宮会」では「小野神社」は沈黙、

さいたま市の「大宮氷川神社」と「氷川女体神社」の2社は名を連ねています。

 

しかし「wiki」の「武蔵国一宮」には「小野神社」と「大宮氷川神社」とが紹介されています。

 

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3社ある「武蔵国一宮」は、それぞれが他社で「一宮」と称することにジレンマを感じているかもしれません。

 

そして一般人の眼には「一宮」という肩書きにこだわらず、

多くの参拝者を集められる神社が他社を圧倒している事は言うまでもありません。

 

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小野神社」が鎮座する地域に隣接する府中市は、平安時代中期まで武蔵国の政治・文化・経済の中心地として栄えていたそうです。

そして元は国府があり、国分寺も近い位置にあった事、さらに「大国魂神社」の姿など、当社が当時の一宮であることの説得力の一つにもなっています。

 

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やはり「一宮」は複雑で、理解できない無能さにジレンマを感じます。

 

ですので本ブログは、どの「一宮」も、紛れもない「一宮」とします。

 

▼彫刻が素晴らしい。こちらは「雷神」。

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話を参拝した「小野神社」に戻します。

▼上記までの彫刻の写真は、昭和に再建された「隋神門」。

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▼こちらは「南門」。

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小野神社の旧社格は「郷社」とされ、「式内社」としては論社です。

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▼朱色の拝殿、本殿も昭和の再建。

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小野神社の主祭神は「天ノ下春命(あめのうわはるのみこと)」「瀬織津姫(せおりつひめ)」。

 

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一宮の多くは創建が不詳です。

当社も奈良時代の史料に、その名が出てくるそうです。

 

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▼同じ朱色の拝殿奥の「本殿」です。

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▼特に説明のない石or岩に注連縄。左上のハート形が神社の「Sales」の一つかも。

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一般的な「一宮」のイメージとしては、

小野神社の「押し」は、やはり遠慮がちで、ジミで、寡黙かもしれません。

 

▼「稲荷社」。

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2021年を生きる人々に訪問、参拝され、愛され、頼られる神社であることは様々な要件を必要とします。

今や御朱印もその大きな要素でもあるでしょう。

 

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▼ポツンと小さな社は「秋葉社」。

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▼いくつかの末社がまとめられています。

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それほど広い境内でもなく「一宮」と言うより地域の鎮守的なイメージですが、

小野神社が自信と品格を持った「一宮」である事の発展を願うばかりです。

 

 

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