▼都々古別神社の御朱印です。(福島県東白川郡棚倉町八槻大宮224)
「つつこわけじんじゃ」です。
二つの御朱印の墨書きは、筆の太さは異なりますが、同一人物の筆跡でしょう。
▼御朱印は社殿前を清掃中の女性に、作業を中断して社務所まで戻って揮毫いただきましたので、2015年もこちらの女性に揮毫いただいたと言うことになります。ありがとうございました。
▼都々古別神社の御朱印(2021年)。
右上の印は「八槻鎮座 奥州一宮」となっていてます。
石川町では「陸奥国一宮」、棚倉町馬場では「陸奥一宮」の印になっています。
▼都々古別神社の御朱印(2015年)。
前回記事、石川町の「石都々古和気神社」では種類豊富な御朱印が案内されていましたが、こちらは潔く1種類で、6年間変化ありません。
今回は立ち寄りませんでしたが、もう一つの一宮「馬場 都々古別神社」も御朱印は1種類のようです。
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ブログ副題は「R294北上」となっていますが、ここからは東京への帰り道になり、R294でもなく、別ルートで「南下」になります。
そして再訪となる神社をトレースしながら帰ります。
▼全く同じ文字で、同じ棚倉町に「都々古別神社」が二社ありますので
mapも「八槻都々古別神社」と記されています。
「石都々古和気神社」からの帰り道で途中「馬場都々古別神社」もありますが、今回は時間都合でパスしました。
▼神社の入口はR118「棚倉街道」沿いに大きく鳥居を開いています。
▼モリモリの古木の社叢が境内を覆い尽くしています。
▼社号標は「都々古別神社」ではなく「都都古別神社」。
御朱印の墨書きも「都々古別神社」ですが、捺印された「神社印」は、同じく「都都古別神社」となっています。
いずれにしても福島に三社ある「つつこわけじんじゃ」は、
それぞれ神社名に使用されている文字が、神社庁、mapや墨書き、朱印などで異なる表記も多く頭なの中で整理できません。
その区別を理解できるのは、現実に「八槻」「馬場」「石川町」の三社を参拝された方だけでしょう。
三社はそれぞれ特徴があり、境内の記憶も3つにしっかり分けられるはずだからです。
しかし最近、もう一つの「つつこわけじんじゃ」を知りました。
茨城県の大子町に鎮座する「近津神社」は、旧社名を「石都々古和気宮」と言うそうです。
やはり、どうしてもややこしい「つつこわけ」です。
▼境内側から鳥居を振り返りました。
▼社叢が深く高いせいでしょう。陽が届かず、あちらこちらに緑の苔が生えています。
▼気になる「苔」は2015年にも撮影しています。
▼木立の間に見える「隋神門」はとっても美しく静謐。
▼手水舎の水盤は「漱盥」の文字。
▼狛犬たちもコケまみれになっています。
▼子持ち獅子はこのアングルですと一目瞭然。でも小獅子はプレーリードッグ似です。
▼「奥州」は陸奥国の別名です。
とは言え白河の関・勿来関の先はすべて奥州、陸奥国。広すぎます。
▼隋神門には華麗な木鼻や、天井には龍図が描かれていますので必ず見上げましょう。
▼隋神門は真横からも美しい。こちらは2015年の撮影。
式内社ですので神社の創建は不詳です。
927年成立の「延喜式」神名帳には陸奥国白河郡「都都古和気神社 名神大」と記載されているそうです。
近世までは「八槻明神」「近津明神」と呼ばれていて、明治期に「都々古別神社」と称するようになったそうです。
▼御朱印を記帳いただいた女性が清掃中でした。
普段はお一人で神社をキリモリされているような様子ですが、大変なご苦労かもしれません。
数ある一宮も様々な姿、スタイルを見せつけられます。
▼一宮の名に恥じない「本殿」の佇まいです。
▼本殿側から隋神門、入口の鳥居の景色です。
▼境内社は経済的な余裕があれば整備される対象なのでしょう。
▼「縁結び」と「長寿」の御神木。
今になって顧みると石川町の「石都々古和気神社」、棚倉町の二つの「都々古別神社」の三社のうち、
御朱印の種類豊富な、そして山頂までの参道の整備を考えれば、石川町が一番経済的には恵まれている様子です。
それは一宮としての「論社」の仲間入りにもされない神社側の頑張り、努力かもしれません。
それぞれ境内を見ただけの感想なので真実は分かりませんし、どうでも良いことかもしれません。
▼さて一宮が二社ある棚倉町は、山本不動尊などほかにも御朱印をいただける寺社もあり、また一般の観光にも人気の場所が多くあるようです。
▼中でも本ブログの1番のお気に入りは「八槻都々古別神社」の500mほど北にあるここ。JAの農産物直売所です。
「馬場」「八槻」それぞれの一宮に参拝した折には、ぜひ覗いてみてください。
東京から半径500km圏内でどこよりも農産物が安く、No.1の直売所と感じています。
▼2015年にもイッパイ買ってしまったのですが、今回もこれが驚きの1500円!
一つ食べてしまったのですが、少し小ぶりながら7玉入っていて1500円は、東京ではあり得ません。
▼桃をはじめ、味噌、野菜など4000円ほど購入。冷蔵庫マンパイです。
どれも新鮮なことは言うまでもありませんし、量も大満足なはずです。
ここに寄ると、千葉や埼玉の農産物直売所は「=スーパー」のように思えます。
ハイっ! 自炊する人、家族のある方、どなたかへの土産にしたい方、絶対寄り道しましょう!
▼2015年の3つの「都々古別」と「山本不動尊」の記事です。