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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

武蔵第六天神社の御朱印(さいたま・岩槻区)〜センス満点の御朱印の味わいは「うな重 特上」並みの快感

武蔵第六天神御朱印です。(埼玉県さいたま市岩槻区大戸1752)f:id:wave0131:20210804185104j:plain

直書きいただけた、とってもバランスの良い美しい御朱印でした。

「パチパチ!」と拍手したい気持ちを抱かされた御朱印は、

ギラギラだけ強調されたプリントの書置き御朱印とは違います。

 

▼どうやら月代わりで「添え印」と「ハサミ紙」が変わるようです。

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▼「挟み紙」に興味は少ないのですが、この神社はそこにも力を入れているようなので掲載です。

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「ハサミ紙」としては上出来だと思います。

武蔵第六天神社に好感が持てるのは、
この図案を「御朱印」にせず「ハサミ紙」にしたことです。

こんなイラストとデザインなら「御朱印」にしてしまう寺社がほとんどです。

それらは結果、御朱印らしくない御朱印になっています。

 

武蔵第六天神社の御朱印に対するセンスは、本ブログとしては「満点」でした。

 

いらぬ事ですが、御朱印をいただいた時に、一つ訝しく思えたのは、

それほど広くもない御朱印受付である社務所内に男性の禰宜さんが4人ほどいらしたことです。

これまで、それほど大きな規模でもなく、知名度も高くない神社に職員は多くなく、

御朱印受付も一人か二人というカタチに慣らされていたので、少し驚きました。

 

ジロジロと見ませんでしたので、4人ではなく3人だったかもしれません。

みなさん緊張感の中、それぞれの自身の業務に熱心に向かわれていたように感じました。

 

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▼神社近くに鉄道駅はありません。東武野田線岩槻駅」からバスが出ています。

 

▼車で神社近くに乗り込むと、神社より最初に「川魚料理」の看板と、3店舗ある川魚料理屋さんが目に入りました。

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渓流ではないので「川魚料理」と言うと、
ナマズなどですが、並ぶ料理屋さんではナマズ料理も出しているようです。

しかし一般的には、やはり「」です。

不思議な事に多くの人は「ウナギ」の蒲焼きなどは「川魚料理」として意識して食べることはなく単に「鰻」なのです。

しかし言うまでもなく「鰻」は立派な「川魚料理」なのです。

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したがって、元々は川や沼で獲れたウナギを食わせ提供する店が、川や沼の近辺にいくつも出来ても不思議でありません。

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▼ここでもウナギが獲れた川「元荒川」が神社裏に流れています。

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かつてはこの川で獲れた「ウナギ」、いわゆる「天然鰻」を武蔵第六天神社の参拝客に提供していたのでしょう。

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どの川の近くにも「うなぎ屋」さんはありますが、現代に一番数多く「うなぎ屋」があるのは、川・沼とは縁のない各地域の都心部になっています。

もちろん、もう「天然うなぎ」などは、どの川を浚っても獲れないので、すべて「養殖うなぎ」です。

そして稚魚の原産国は問題にせず、
稚魚から出荷にいたる養殖期間が日本ならば「国産鰻」というカンムリを冠れます。

 

あ〜〜〜っ、鰻が食べた〜〜い!!

 

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今や「並」のうな丼でも3000円前後、上等なうな重は5000円を覚悟しなければ口に入りません。

富める人たちは一夏に何回も鰻重を食べられるかもしれません。

ボンビーは計算します。

「うなぎを食べるには、500円の御朱印6体分か、10体分」

さて、御朱印をいただいた時の快感か、うなぎを口にほうばった時の快感の、
どちらを選ぶか悩ましい選択になります。

 

▼もちろん、本日の選択は「うなぎ」ではなく「御朱印」でした。

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ウナギと御朱印、両方の快感を選べないことが、少しサミシー!

 

▼駐車場から境内に向かうと右手に「納札殿」と「神輿殿」があります。

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▼この神社の眷属は天狗です。「納札殿」内部には古い天狗像や面などがあります。

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天狗は、古くから諸々の心願を叶える仲立ちをされているそうです。

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▼「第六天神」と言う名称の神社は関東周辺を中心に東日本に多くあるそうです。

一陽来復」の文字も見えます。

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本ブログではこれまで他に「第六天神」を訪問した経験はありませんが、

東京・蔵前の「榊神社」の御朱印に「総本宮 第六天」という添え書きがあり、旧称は「第六天神」だったようです。

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各地の「第六天神」は元々は神仏習合の時代に「第六天魔王」を祀る神社として創建されています。

後の明治の神仏分離の際、多くの第六天神社がその社名から神世七代における「第六代」の「面足尊(おもだるのみこと)・吾屋惶根尊(あやかしこねのみこと)」に祭神を変更したそうです。

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第六天魔王」は仏道修行を妨げている「」だそうで、

神代七代の第六番目に当たる「面足尊」とはなんの関係もなさそうです。

「第六の魔」から「第六の神」になったと言うくらいに理解しておきましょう。

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ところで「第六天神」は西日本には皆無だそうです。

wiki からの引用です。

戦国時代の覇者である織田信長が篤く信奉していたとされることから、天下統一の跡を継いだ豊臣秀吉が第六天の神威(しんい)を恐れ、拠点としていた西日本の第六天神社を尽く廃社した。

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同じwiki によると、
天台座主沙門信玄」の署名がある信玄からの書状に対して、
信長は「第六天魔王信長」と署名して返書したとルイス・フロイスが伝えています。

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社殿内には大天狗烏天狗が宿る御神木があり、御神木に触れることで災厄除去・無病息災の御利益があるとか。

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御朱印にも押されている神社のシンボル「烏天狗・大天狗」の大絵馬。

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▼厄落しの割石・割玉。

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境内裏には藤棚があり、春には元荒川沿いの桜並木が参拝者を魅了するそうです。

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神社に詣で、川沿いの桜並木を散策した後、川魚料理を堪能できたら他の御利益は無用かもしれない風光明媚とも言える土地でした。

かつて日光を訪れる人々が日光街道をそれて、元荒川沿いを下ってこの神社に奉拝したと伝わるのも、その御利益とともに川魚料理が目当てだったかもしれません。

 

 ▼「総本宮 第六天」榊神社の記事。

wave2017.hatenablog.com

 

 

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