「やぼ てんまんぐう」主祭神:菅原道真(東京都国立市谷保5209)
下に掲載の2014年の御朱印と基本的に変わりませんが、
梅の花のスタンプが2ヶ所押され、賑やかになっています。
▼神社の近隣ショップで「おもてなし」が受けられるとかで、
イラストマップを渡されました。
ショップには行っていませんので、どんな「おもてなし」の内容は分かりません。
▼6年ぶりに同じ2月の訪問になりましたが、授与所前には大勢の参拝者が・・・。
▼谷保天満宮は「やぼてんまんぐう」ですが「谷保駅」は濁らず「やほ」です。
「やほ」と「やぼ」の読みの違いについては諸説あるようです。
「谷保駅」は開業時に「やぼ」と読ませると「野暮」につながると言うことで
「やほ」と読むようににしたとか。
もっとも「野暮天」という言葉は「谷保天満宮」が語源という不名誉な説もあります。
ほかにも「谷保」説はあり、どれも言い伝えであり真実は未確定のようです。
いずれにしても元々は「やぼ」だそうです。
▼表参道は甲州街道沿いに鳥居を開いています。
▼参道途中で振り返りました。
2月の午前中の参道は晴天にも関わらず、まだ陽が届きません。
▼二の鳥居の手前右側に稲荷社への参道が細く延びています。
▼戻って手水社で清めます。
▼そして社殿のある境内へはこの石段を下ります。
境内が低い場所にあるのは珍しいのですが、
群馬の一宮貫前神社も石段を降りたところに社殿がありました。
他にもあったように思いますが、記憶は呼び戻せません。
▼2月に入ったばかりですが、早咲きの梅でしょうか、近づく春を告げています。
「東日本最古の天満宮」とも「関東三大天神」とも言われています。
個人的には「天神」という言葉により慣らされているせいか「天満宮」と聞かされても、すぐに道真や牛に結びつけてイメージすることができません。
▼ハイ! 間違いなく天神さん、天満宮です。
▼こちらは石の伏せている「座牛」。
道真を死を悲しんで動かなくなった牛を表しているそうです。
道真と牛の伝説はいくつかあります。
動かなくなる動物や石、人を導く動物などは感銘しやすい良くできたストーリーです。
▼こちらも誰もが知る、獅子の子落としの逸話が有名。
道真と牛の伝説や、獅子の子落としなどの逸話は、
それまでは知らなかった人も御朱印目的に多くの神社を参拝するようになってから、
その知識を得た人も多いと思います。
寺社巡りをしていると当初は御朱印だけが目的であっても、
やがて寺社にまつわる歴史や伝説が面白いものになって、
そこに目覚める人も多いことでしょう。
▼この社殿は2014年撮影です。6年間、何も変わっていません。
東日本最古の天満宮は、903年の創建と伝わります。
道真とともに祭神に祀られているのは、道真の第三子「道武」。
「道武」は道真が太宰府に左遷されると同時に谷保の地に配流され、
その後、父道真の死を知って「父君の尊容を刻み鎮座」したのが
この神社の起こりだそうです。
道真の三男の言い伝えは初めて知りました。
道真には正室はじめ、生母不明の子供を含め15人以上の子供がいたという説もあります。
千年以上前の話に確かなものはありませんが、道真とともに子供たちも都から追い出され、各地に散って行ったそうです。
▼境内北側にある小ぶりな鳥居。その手前に・・・
▼厳島神社が鎮座します。
▼さらに斜面に建つ別の稲荷社では地元と思われる方たちが集まっています。
▼境内には放し飼いにされたチャボたちがノンビリ歩き回っています。
人に慣れた神鶏たちですが、日本神話にも登場します。
神社との繋がりはよくわかりませんね。
神社の鳥居はこの鶏たちの「止まり木」だという説もありますが、
出来過ぎな話のようにも思われます。
▼境内に隣接する梅園ですが、梅の蕾たちが目覚めるのはもう少し先のようでした。