▼榊神社 2020年の御朱印。第六天榊神社とも呼ばれるそうです。
「総本宮第六天」とされているので全国の第六天神社の本社なのでしょう。
▼2012年にいただいた御朱印。
アマリに簡潔で「これで終わり?」と思わず口走ってしまいそうになりました。
二体の神社名は寸分違わないのでスタンプです。
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▼神社の住所は「柳橋」と思っていましたが、道ひとつ挟んで「蔵前」になります。
「浅草橋駅」「蔵前駅」のどちらから歩いても10分未満でしょう。
▼小さめな商業ビルが立ち並ぶ街に鎮守の森ができています。
榊神社に近い鳥越神社や銀杏岡八幡神社のほかに、この地域にこんな森は見当たりません。味気ない商業ビルで埋まっています。
それほど広いわけではありませんが、ほかの二社より森は濃いようです。
週末に訪問すると周囲の商業地域は全てシャッターを降ろし静まり返っています。
参拝者も少なく、深い緑に覆われた神社も静まり返っています。
▼関東大震災までのこの地は、現在は大岡山にある「東京工業大学」の前身「東京高等工業学校」があったそうです。
震災後、神社はその跡地に柳橋一丁目から遷座してきたそうです。
柳橋一丁目だったので、神社は現実の「柳橋」の袂あたりにあったのでしょう。
柳橋は江戸時代から洗練された料亭や芸妓が揃う花街だったので、
粋な街中にあった神社だったのでしょう。
▼手水舎の水はおなじみの「お休み」状態。
静かです。ひと組だけ他の参拝者に出会いました。
人通りの多い「江戸通り」から一歩横道入っているので、ちょっと立ち寄るような参拝者も少ないのでしょう。
創建は日本武尊が東夷征伐の折に創祀したというので、神話の世界です。
▼筋骨たくまし狛犬たちもヒマで眠そうに見えます。
狛犬の造形にも「スタイル」があるようですが、未だ知識を得る意欲が湧きません。
もともと狛犬に興味はなく写真も撮らなかったのですが、
それでは記事にもならないので最近は写真掲載していますが、
形式などの知識はまったくありません。
それでも、ひとつとして同じものがない各神社の異なる造りや表情には、狛犬ファンの気持ちが理解できます。
▼御朱印に社紋は押されていませんが、この「七曜紋」が社紋でしょう。
▼御神徳に「健康長寿」が記されています。
2020年にいただいた御朱印に「鶴亀」のグリーンのスタンプが押されています。
鶴は千年、亀は万年ということで、
神社の御神徳の「健康長寿」を表しているのでしょう。
▼境内社の「繁昌稲荷神社」。
▼朱色の鳥居の手前に「浅草文庫跡碑」の大きな石碑が立ちます。
「浅草文庫」は明治8年から14年まで、10数万冊の蔵書を有していたそうです。
その跡地は「東京職工学校(東京工業大学)」の敷地の一部となったそうです。
いずれにしても当地は江戸時代から関東大震災頃までは賑やかで、
現在とは全く趣の異なる地域だったのでしょう。
▼「七福稲荷神社」と「事比羅神社・豊受神社」が続きます。
▼「宝物庫」も緑に囲まれています。
▼境内西側にあるもう一つの鳥居です。
▼こちらにも筋骨隆々の狛犬です。
▼絵馬はやさしいイメージの「榊」がデザインされています。
神社を出て失われた花街「柳橋」の名残を探してみますが、
それらしき日本家屋は全く見つけられませんでした。
▼しかし、この建物はカラーもデザインも、周りの商業ビルとはかけ離れています。
▼普通の商業ビルにこのデザインはありません。
▼名称もロゴマークらしきものに「二葉」とあるだけです。
見た目の名残ではなく、その名称にもと料亭だったのでは?と感じます。
▼その答えは、榊神社から南の総武線ガード下付近のこの小さな社にありました。
▼「石塚稲荷神社」、石ちゃんです。
▼「柳橋料亭組合」の文字が並んでいます。
▼反対側には「柳橋藝妓組合」の文字もあります。
二つの組合は、とっくに消滅していることでしょう。
▼そして見つけました。先ほどのレンガ色のデザインビルの「二葉」の文字が玉垣に。
▼石碑にも「二葉」。よほど大きな料亭だったのでしょうか?
▼失われた花街の料亭名と芸妓たちの名がずらりと並んでいます。
かつて隆盛した花街の料亭や芸妓たちが、日々手を合わせた稲荷社だったのでしょう。
玉垣の赤い文字を読んでいると、
古き良き時代の人々が小さな稲荷社に参拝する姿が目に浮かぶようです。
▼稲荷社の裏に出ます。
▼総武線が走るのが右手に見えます。その奥の川下に「両国橋」が架かります。
▼隅田川の容赦ないコンクリート護岸が「花街柳橋」の衰退の一因でもありました。
かつて人出で賑わった両国広小路、柳橋花街は消滅しましたが、
▼新たな主役が現れ、多くの人出を集めています。
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