駒繋神社の御朱印
「こまつなぎ じんじゃ」(東京都世田谷区下馬4-27-26)
御朱印は書き置きでしたが、和紙にしっかり墨書きされ、神社印、スタンプも一つ一つきちんと押されていました。
四隅のスタンプは神社にまつわるものと、神社を彩る季節のスタンプとなっています。
▼神社へは「祐天寺駅」や「三軒茶屋駅」から徒歩15分前後になります。
渋谷駅からバスもありますが、三軒茶屋駅から歩いても退屈しない経路だと思います。
また、江戸三十三観音霊場32番札所「観音寺(世田谷観音)」とは500mほどの距離に位置します。
▼「三軒茶屋駅」方面から歩くと緑道の奥に神社の本殿が見えてきました。
▼参道方面の東に回り込むと、集合住宅に侵入しようとする人物が・・・。
▼どうやら、うまく「侵入」できそうです。センスの良さが知れる面白いデコレです。
神社境内の後方を囲むように続く緑道は「蛇崩川緑道」という珍しい名称。
▼そこに神橋の「駒繋橋」が架かります。
現在は暗渠になっていますが、「じゃくずれがわ」という川でした。
珍しい名称は「赤土が崩れた中を蛇のように曲がりくねって流れていた」など、諸説あるそうです。
▼橋の先左手に「世田谷区名木百選」の案内がある「あかしで」にも注連縄が。
存在感たっぷりの古老です。
▼暗渠に架かるとはいえ、東京では神橋を設ける神社は多くはありません。
神橋から鳥居という道具が整った神社の入口に佇むとワクワクします。
神社の神橋は言わば、寺院などでいうところの「七堂伽藍」のひとつと言っても良いでしょう。
そして訪問日は銀杏が「満開」でした。しばしGOLDの世界をご覧ください。
▼石段の右手には緩やかな坂の参道も設けられています。
▼こちらは境内南側にある神社の入口。裏参道にあたるようです。
夏と初冬では神社の様子が一変するのは間違い無いでしょう。
▼裏参道にも古い水盤を持つ手水舎があります。
▼こちらは表参道からの石段上の水が流されている手水舎。
▼社殿は昭和の再建のコンクリート製ですが、コンクリートを意識させない美しい姿をしていました。
当社の創建は不詳。しかし平安時代にはすでに存在していたそうです。
古くは「子(ね)の神」「子の明神」「子の神社」などと呼ばれていたそうです。
祭神は「大国主命」。
いただいた御朱印にもあるように、大国主命は「子の神」などの別名があります。
社伝によれば前九年の役に向かう義家、奥州 藤原泰衡攻めの折の頼朝がそれぞれ立ち寄ったと伝わります。
その頼朝が馬を繋いだことから「駒繋神社」と称されるようになったとか。
駒=馬、子馬で、馬の総称でもあります。
▼境内社を見ていきます。「稲荷社」です。
▼「御嶽・榛名・三峰神社」です。
▼少し大きめの境内社は「招魂社」。旧拝殿を利用されているそうです。
招魂社にも立派な狛犬が一対設けられています。
▼境内から隠れるような場所にもう一つの「稲荷社」が鎮座します。
▼石造りの額のような「大国主命」。
▼「神楽殿」はオープン。やはり開かれていると活気さが感じられます。
訪問時は思いもよらず黄金色に染まった境内になっていましたが、四季折々に美しい姿を見せてくれる神社のようです。
▼横須賀「子之神社」の記事。