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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

下神明天祖神社の御朱印(東京・品川区)〜かつての蛇窪に鎮座する「上」に劣らぬ「下」の「ヘビー級」度

下神明天祖神社御朱印

しもしんめい てんそ じんじゃ」(東京都品川区二葉1-3-24)

3種すべて朱印帳に墨書き朱印いただきました。

プリント書き置きが氾濫する中で、心からありがたいと感じます。

 

下神明天祖神社御朱印(通常)。

しもしんめい てんそ じんじゃ」は通称で正式には単に「天祖神社」。

現在では「蛇窪神社」で知られる「上神明天祖神社」と区別するために「下神明」が冠されているのでしょう。

 

下神明天祖神社御朱印神明雅楽参拝記念御朱印弥生」)。

当社では「雅楽の普及」に尽力されており、境内でも年数回雅楽演奏会が開催されているそうです。

その参拝記念となる御朱印ですが、現在では特に雅楽演奏会当日ではなくてもいただけるようです。

 

下神明天祖神社御朱印境内社小市郎稲荷社」)。

▼授与所の御朱印案内。

▼当社は東日本大震災の被災地 浪江町の「苕野神社」と交流されているそうです。

御朱印は境内右手の社務所で大変丁寧に対応いただけます。

 

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▼当社へは大井町線下神明駅」から徒歩約5分。

JR「大井町駅」から歩いても700〜800mくらいです。

当社の西から北には「戸越」の文字が付く駅名が3つもあります。

当社の最寄駅の「下神明駅」も1936年に改称される前は「戸越駅」でした。

下神明駅」の隣駅は「戸越公園駅」ですが、同じ1936年に改称される前は「蛇窪駅」でした。

ややこしい事この上ないですが、当地域は1932年までは荏原町上蛇窪」「下蛇窪」とされていました。

地域の都市化が進むに至り「蛇窪」という、いかにも田舎の山奥のような名称はそぐわず、また「」という嫌われる言葉としてゴロが悪い、と言うようなことから「上神明」「下神明」と改称されています。

その後さらに町名整理が行われ現在の品川区「二葉」になっています。

 

▼駅名として「下神明」は残りましたが、「蛇窪」は神社名などで僅かに見つけられるだけです。素晴らしい名称だと思う人間にとっては残念なことです。

同じ「窪」の文字を持つ「荻窪」は悠々と生きています。

「蛇」と「荻」の違いで。

 

▼そんな江戸時代までは「蛇窪村」だった地に立つ当社の現在は通称「四間通り」に面して「一ノ鳥居」が建ちます。

▼せっかくの長い参道ですが左側が駐車場となっていて、いささか趣に欠けます。

▼「自転車祓」というのは珍しい! 「自車」ではなく「自車」です。

珍しい訳は、賛同の関東10社を自転車で巡り専用の御朱印をいただく「ツール・ド・御朱印」は、当社の宮司さんの発案で2018 年にスタートしています。

それに因む「自転車祓」なのでしょう。

 

▼「自転車祓」「商売繁盛」「社運隆盛」などの幟を過ぎて「ニノ鳥居」です。

▼日焼けしている狛犬は相当古い建立かと思いましたが、昭和初期のものでした。

▼「ニノ鳥居」前の門柱2本は鳥居と同時に建立されたのでしょうか?

▼こちらはまだ「新品」と言えそうです。

▼シンプルな「手水舎」は手押しポンプスタイルです。

▼水盤を形どっているのは龍か亀か判断つきません。

▼「手水舎」と思いきや「神水」と案内されていました。どう読んで良いのか分かりません。

記録がなく、当社の創建は不詳ですが平安時代とも江戸時代とも言われています。

いずれにしても蛇窪村が「上」と「下」に分かれた正保年間に、天祖神社も「下神明天祖神社と近隣の「上神明天祖神社」とに分かれたとされるのが有力な説でだそうです。

▼社殿前の狛犬はかなり大きく見上げる位置で神域を守っています。

新しそうに見えますが、ニノ鳥居前の狛犬と同じく昭和初期の建立でした。

通常御朱印に押されている一対の狛犬スタンプは、こちらの大きな狛犬をイメージしているかもしれません。

 

▼清楚なイメージの神明造りの社殿も昭和の再建。

▼「天照大神」にご挨拶申し上げます。

白を基調に黒いラインと金のアクセントが清潔さと気高さを感じさせられます。

▼社殿左手に唯一の境内社が見えます。手前の「御斎田」は3月ですのでお休み中。

▼稲荷社は遷座されて境内社となることが多く、それだけ稲荷社の数が多かったと言うことでしょう。

▼こちらの稲荷社では笑って迎えてくれる狛狐です。

神域を感じる緊張顔の狐も悪くありませんが、こうして幼い笑顔で迎えてくれると、こちらも思わず微笑んでしまいます。

▼こちらでは「おいなりさん」にご挨拶。「ウカノミタマ」さんです。

▼御神木は樹齢600年! 日本の600年前は室町時代

少なくともその頃から神はこの地で崇められていたのでしょう。

敢えて比較しようとは思わないものの、

冠する「上」と「下」の文字だけが違う2社の「神明天祖神社」、

「下」の方に、より真摯な思いがあることを感じさせられた神社でした。

 

アダムとイブを唆した「蛇」ですが、優しい国 日本では地を這いずり回ることなく、

恐れ崇められ、神の使いともされる「ヘビー」な存在になってきたのでしょう。

 

 

▼「上」の神社記事です。

wave2017.hatenablog.com

 

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