本殿内に禰宜さんがいらっしゃいましたが、感染症対策のため直書きはしないとのことでした。
書置きながらきちんと墨書き朱印され、日付も入れられていました。
満足できる正しい書置きです。
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▼「和銅黒谷駅」は、2008年に和銅改元1300年を記念して「黒谷駅」から改称されています。駅ホームにも「和同開珎」のモニュメントがあります。 (wiki和銅黒谷駅)
▼車で神社へは国道140号線「最下位街道」から見える大きな「和銅遺跡」の看板が目印です。間違えました!「彩甲斐街道」です。
この横道に車を進めると間もなく左手に数台だけ駐められる駐車場があります。
整理員がいますが駐車場は車であふれていました。
▼そこから参拝者がジャンジャンと神社参道を登っていきます。
そんなに多くの参拝者がどこから、何しにやってくるの?
と思われるほど次から次へとやってきます。
▼石段を上がり、鳥居をくぐったところに手水舎があります。
週末とは言え、それほど大きな神社ではなく、むしろ山沿いの小さな神社なのに、何故これほど続々と参拝者がやってくるのでしょう。
参拝者は手水舎での清めも早々に、さらに続く石段を目指します。
▼石段の上から振り向けば、まだまだ参拝者がやってきます。
▼参拝者の多くはこれが目当てでした。
聖神社は「銭神様」とも呼ばれ「お金儲けの縁起の神様」と案内されています。
昨今、金運のご利益が得られる神社は大いにクローズアップされ、そんな神社へは我も我もと参拝者がご利益目当てに押しかけます。
かつては「銭洗い」程度の健気なカワイイお遊びスタイルが主流でしたが、
今ではもっと具体的に「金」「宝」の文字が使用されている神社などのご利益人気に拍車がかかっています。
金華山の「黄金山神社」、山梨の「金桜神社」、岐阜「金神社」、京都「御金神社」、「金持神社」「宝大神」「金龍神社」「宝当神社」「宝来宝来神社」などなど数え上げても切りがありません。
もちろんこの他に「金」「宝」の文字が使用されていなくても「金運」をご利益とする神社は多くあります。
というより、ほとんどの神社が「金運隆盛」もご利益の一つとしています。
そんな多くの「金運神社」のうち、どれだけが創建時より「金運」のご利益があるとされていたのか分かりません。
おそらく創建時にそんなものはなく、近代になってから「追加」されたご利益なのでしょう。
創建時からあったとしても、それは五穀豊穣の祈願と感謝だけだったでしょう。
確かに生きていくのに金は大事で、必要です。
しかし昨今、あまりに金銭に執着する人が目立つようになり、金運ご利益を謳う神社に人が多く集まります。
どの人たちも、もちろん金だけが問題全てを解決してくれるものではないと理解しながらです。
そんな姿が目立つようになったのはバブル崩壊後でしょうか?
▼そして金銭的問題解決の期待に特化した神社「お金儲けの縁起の神様」です。
祭神は、金山彦命、国常立尊、天照大神、神武天皇、元明天皇です。
特別に金銭との関わりの経験が多くなかった祭神たちは「金運」を願われても、戸惑うばかりかもしれません。
いただいた神社の由緒書きによれば、神社名の「聖」とは
「この上なく耳聡く 口すべらかな」
(何をお願いしても よく聞いてくれ お願いを叶えてくれる)神様がいらっしゃるという意味でもあります。
だそうです。
やはり「お金儲けの縁起の神様」に特化してる訳ではないようです。
さて、ヘソマガリ見解はここまでにしましょう。
小ぶりながら優雅な拝殿は、同じ秩父の今宮神社から移築されたそうです。
▼この地域では古くから剣術が盛んだったのでしょうか?
剣道に関わる奉納額に目を惹かれました。
▼拝殿前の巨大な「和同開珎」モニュメントは直径3、4mありそうです。
708年にこの地で自然銅が発見され、和銅改元と和同開珎鋳造の契機となった神社と伝わっています。
「和同開珎」は日本で最初の流通貨幣と言われていますので、
聖神社が「金運」のご利益ありとしても不思議はありません。
社殿前の大黒さまも小槌をフリフリ、参拝者の金運を応援します。
▼かくして「金運」ご利益結果報告がズラリと貼られています。
「銭神様 御利益のご報告」は、羨ましい限りです。
「濡れ手で粟」の不労所得報告です。
参拝の皆さまは是非ともこの仲間入りをしましょう!
高額当選をモノにした宝くじなどの報告や、証券取引などがうまく進んだ、などのコメントがほとんどでしたが、
中には努力して得られた結果報告も見うけられました。
ボンビーではあるものの、切羽詰まった状況にない身は金運を願ったことがなく、
数多い報告者の真摯な感謝の文字に複雑な思いを抱かされます。
▼社殿から見上げた山の上にも社が見えますが、近づけるルートはありません。
▼扁額を読み取るのは難しいのですが「和銅鉱物館」。
ここ、聖神社に参拝すれば「ヌレテデアワ」の金運に恵まれるかもしれません。
それを信じれば、自宅に「宝物庫」が、きっと出来るでしょう。
聖神社に感謝!!です。