▼池袋 氷川神社の御朱印です。(東京都豊島区池袋本町三丁目)
非のない完璧な筆跡の筆書き書置きの御朱印をいただきました。
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▼最寄駅は東武東上線「下板橋」ですが、池袋駅から歩けない距離ではありません。
その東武線と山手通り、川越街道に囲まれた池袋本町は、古くは池袋村の中心地。
現在の池袋駅周辺は何もない荒野か沼地だったのでしょう。
その下板橋駅から南に延びる商店街に、知人がラーメン店を開業していました。
北池袋では、駅からやはり南に延びる商店街で先輩がブティックを経営していた時期もあり、また幼い頃の知人が一時住んでいた街でもあります。
すべて過去形ですが、今もおしゃれなショップなど見つからない商店街に大きな変化はないでしょう。
そう、いわゆる少し「トチカン」のある地域です。
▼そんな「池袋村」に鎮座する氷川神社です。
もちろん知人たちが現役だった頃は神社の存在は意識しませんでした。
例え、おしゃれなショップはない商店街でも、それなりの店で楽しかったのです。
諸行無常、そんな知人たちの店がすべて無くなって、久しくこの街を訪れて、その対象は神社になりました。
▼多きな社号標の先の一之鳥居から参道が長く延びています。
住宅に挟まれた参道は記憶がいくつもあり、この参道の記憶も混同しそうです。
両サイドの木はサクラのようです。春には見違えるような参道になる事でしょう。
▼石蔵のような神輿庫はほかに記憶がありません。鉄扉が閉ざされ内部は見えません。
▼二の鳥居の先は玉垣で仕切られ境内は石タイルとコンクリートで固められています。
▼時々見かけるビミョーな表情。マヌケっぽさも窺える狛犬は憎めません。
さいたま市大宮の武蔵國一宮 氷川神社を総本社とする氷川神社は、埼玉と東京を中心として280社ほどあるそうです。
池袋氷川神社も総本社から勧請された建速須佐之男命を主祭神としています。
神社の創建は不詳です。
しかし境内からは縄文時代晩期の遺跡の一部が見つかっており、周辺にも貝塚がいくつも見つかっています。
3000年以上前から人が生活を営み、集落があったそうですから、
その頃から神を祀り祈りを捧げる場所があっておかしくはありません。
その後に祠らしきものが造られ、やがて神社らしき形を整えてきた、というのが多くの創祀不詳の神社の流れでしょう。
いずれにしても、ここの袋氷川神社は江戸時代にはもう「村の鎮守」としての記録があり、きっと小さな社が立っていたに違いありません。
現在の華麗な社殿は1965年の再建で、その後も改修と境内の整備がされています。
▼境内社は応神天皇・菅原道真命・日本武尊の祭神案内がありました。
▼関東には氷川神社の数も多いのですが、富士塚の数も半端じゃありません。
東京都だけでも100以上あるそうです。そんな事を知ったのは比較的最近のこと。
▼そしてここは「池袋富士」。7月の山開きの際には登拝できるそうです。
▼たくさんの講社の登拝記念の石碑が建ち、山麓には行者姿らしき像も建ちます。
▼5、6mほどありそうな頂上には当然、浅間神社の祠が造られています。
▼御朱印はここの窓口でいただけます。
▼御朱印を待つ間、ふと見上げると高いところに巣箱が。
お聞きすると、まだ設置したばかりの新築で住人も決まっていないそうでした。
しかし、最近の神社のFBを覗いてみると「シジュウカラ」の親子が入居したと書かれていました。
境内では、のどかで涼やかなシジュウカラの鳴き声が響き渡っているかもしれません。