大杉神社の御朱印
「おおすぎ じんじゃ」主祭神:倭大物主櫛甕玉大神( 茨城県稲敷市阿波958)
通称、海河守護の神様「あんばさま」と呼ばれ親しまれているそうです。
通常御朱印と思われる大杉神社1種と、境内社2社の3種類をいただきました。
すべて書置き、日付以外は印刷物ですが朱印はきちんと捺印されていました。
▼大杉神社の御朱印です。
▼御朱印は他に
「大国神社」「稲荷神社」などのほかキンピカ御朱印も用意されていました。
▼「ギンギラギン」でも、さりげなく初穂料の案内もなく置かれています。
▼御朱印は神門をくぐったらすぐ右手にある授与所でいただきました。
▼大杉神社は稲敷市阿波(あば)に鎮座します。
通称の「あんばさま」はこの地名 阿波(あば)に因むものでしょう。
「常陸風土記」には、かつての当地は安婆嶋とも呼ばれていたそうです。
▼駐車場の看板は「日本唯一 夢むすび大明神」と謳われています。
「むすび」と言う言葉が今ほど使われていた時代はなかったかもしれません。
裏返せば現代は思うように「むすばれない」状況が多くあるからでしょう。
▼「あんば 天狗の森」の看板は稲敷市のもの。
▼確かに「森」は高く、深く天狗の住処にはうってつけかもしれません。
▼社号標の脇に「あんば七福神」の弁財天。
▼境内のあちらこちらに七福神がいらっしゃいました。
▼駐車場から進むといくつかの神社入口の鳥居が建ちます。
▼見たこともないド派手な鳥居です。まさか本物の螺鈿細工ではないでしょうね?
▼もし螺鈿風としても、その技術に脱帽です。
▼表参道の「一ノ鳥居」に向かってみます。
▼鳥居脇で「天狗の森」の「ねがい天狗」と「かない天狗」が参拝者をお出迎え。
なかなか願いが叶わぬ方、吉運に恵まれない方には天狗が「大杉大明神」にお願いしてくださるそうです。
何しろ大杉神社は
「厄除け」「縁結び」「悪縁切り」「金運・財運」「家内安全」「進学・就職」「起業・経営」「子宝・安産」おまけに「競馬・賭事」というように
ご利益の百貨店です。
また「悪魔ばらえのあんばさま」と呼ばれることもあるそうです。
ご利益のデパート化は大杉神社に限ったことではありませんが・・・。
▼石段先の「ニノ鳥居」は駐車場方面に建つものよりさらに派手。
▼きんきらの天狗うちわがハデさを際立たせています。
▼鳥居を抜けると右手に「旧護摩堂」。
神仏習合時代のものでしょうが「悪縁切堂」となっています。
▼「旧護摩堂」の案内板は金ピカ神社に似合わず唯一破損していました。
▼その奥に「麒麟閣」。工事中で立ち入り禁止でした。
仕上がれば、ここも金ピカになるのかもしれません。
▼いよいよ神域につながる「神門」をくぐります。写真は逆光で光が足らない。
▼わかりやすい境内図が案内されていますが、境内社は案内の他にもたくさんです。
▼「神門」内部の狛犬さま。
▼手水はカラッポでした。
▼神門をくぐるとド〜〜〜ンと目に入るきらびやかな「大杉殿」。
創建は767年と伝わる古社です。
初参拝の「大杉神社」ですが、全国に700社近くある大杉神社の「総本社」とか。
絢爛豪華な社殿は鎮座地「あんば」から「あんば日光」と称されてきたそうです。
また「茨城の日光東照宮」とも言われるそうです。
ド派手社殿や境内社のかつては、もっともっと絢爛豪華であったことから
「あんば参れば、日光見るに及ばず」と称されたとか。
確かに色はハデ、絢爛豪華、金襴緞子状態ですが、日光と比べられるものではないかもしれません。
もちろん個人的な好みですが、日光に比較したら厚みや、深さが感じられません。
それでも各地の東照宮を除いて、関東ではこの絢爛さに匹敵する神社を知りません。
▼拝殿から振り返れば「麒麟門」。
▼ここも逆光でこのアングルからでないと金襴緞子ぶりがわかりません。
▼麒麟門の左には「御輿殿」。
▼そして「鐘楼」ですが、肝心の鐘がありません。カラッポです。
▼「麒麟門」から回廊や拝殿に施された修飾です。
▼「厄除け桃」? 反対側の「悪縁切りの齋庭」にも置かれていました。
▼拝殿から左手奥に進んでみます。
▼「神楽殿」も逆光になってしまいました。
▼「開運招福絵馬」に身勝手な願いが多いのは止む得ません。アトラクションです。
▼一番奥に御神木「三郎杉」。
大杉神社の原点かもしれない御神木は、
創建年のころ、病苦にあえぐ民衆から病魔を退散せしめたと伝わり、
その後も漁民の守護神としても信仰され、航路安全のランドマーク的存在だったそうです。
▼さらに奥に進むと金襴緞子から離れて、やっと落ち着ける光景に出会いました。
かつての別当の「安穏寺」のようです。
▼扁額は読みきれません。後ほど調べたら「海存尊」。
「海存尊」は大杉大明神の眷属で、天狗であるとの信仰へと発展していったそうです。
何れにしても神仏習合時代の話です。
▼お堂にはあちらこちらに彫刻ありでした。
▼天台宗ということでしたが、お題目も見られました。
▼案内になかった「葦船神社」は詳細不明。
▼社殿右手にある境内社方面を目指します。
鳥居の額には「相生・稲荷・勝馬神社」となっていましたが、
▼その先の額には七つの神社名が並んでいました。
▼なので「カオスエリア」は神社一番のPower Spot。
▼まずは「勝馬神社」。
▼「あんばさま」は「安馬さま」も演出。
もしかしたら体操「鞍馬」のアスリートも落ちないように祈願するかも。
▼一攫千金の不労所得を狙う祈願はハンパナイ! 開運招福絵馬よりストレート!!
そもそもは、そんな目的で建立された神社ではない。
しかし、神社は時を経ながら人々が育てていくものなのです。
▼沈んだ馬券か? 勝った馬券なのか?
どちらか分からないけど蹄鉄が物語っているのはお礼参りの「勝ち」かな?
▼これらの願望をシンボー強く受け止める「神馬」は心広く微動だにせず鷹揚。
▼「立身出世」より一攫千金「馬券」もありかもしれません。
▼おそらくキツネたちへは馬券の「カモネギ」ではなく
「アブラアゲ」を持ってこないと願い事どころではないでしょう。
▼案内にもなく、額の文字も読みきれない神社もあって深まる「カオス」は好きです。
▼駐車場の方に戻ってきました。
▼訪問して「最初」に見た「最勝」の鳥居です。
ネガティブ人間には「最小」と理解させられるかもしれません。
ちょっと、ツカれましたが、
絢爛豪華、金襴緞子、キラキラ、ピカピカ、目眩のするような神社にパワーを感じました。
もっともパワーの理解も様々です。
「ギンギラギンにさりげなく」は、マッチしか理解できないかもしれません。