「ひがし ふしみ いなり じんじゃ」主祭神: 宇迦御魂大神
感染症対策のせいか否か分かりませんが書置きでした。
今回いただいたものはキチンと墨書きされた書置き御朱印でしたが、
袋も何もなく御朱印紙をハダカのまま手渡しされました。
神社でも寺院でも言えることですが、御朱印をいただく時の渡され方は様々です。
たとえ書置きでも神社名の印刷された袋に入れて丁寧に渡される場合、
また由緒書き等も一緒に戻されるケースもあります。
かと言えば、ここ東伏見稲荷神社のように袋もなければ、由緒書きもなく
紙1枚だけ手渡しされる寺社もあります。
直書きいただいた場合も、丁寧に由緒書きとともに戻される時や、
お祓いやお経を上げていただけるところもありますし、
ポ〜ンと投げ出すように戻される場合もあります。
数多くの御朱印をいただいていると、面白い位その違いを経験することになります。
御朱印を授与する側、される側、どちらにも
御朱印に対する理解や心構え、気持ちがそれぞれ違うようです。
煩悩まみれの身には、戻された時の印象により
御朱印の有難さや愛着度、強いては寺社のイメージが左右されるのは
言うまでもありません。
▼西武新宿線の「東伏見駅」は当社が創建された後に改称されたそうです。
以前は伏見稲荷は京都、出雲大社は島根県、金比羅さんは香川県にあり、それぞれ唯一のものだと思っていました。
どっこい、
御朱印をいただき始めて有名寺社と同名の寺社が全国にあることを知らされました。
その生い立ちは神仏を勧請したり、分詞されたり、別院だったりと様々です。
関東にも大小様々にいくつもの伏見稲荷神社があります。
そしてここは、東伏見稲荷神社です。1929年の創建の比較的新しい神社。
当たり前に東国にある伏見稲荷ということです。
「比叡山」に対する東の「東叡山」、
「身延山」に対する東の「東身延」、
などと同じように名付けられたのでしょう。
とは言え、関東には「京浜伏見稲荷神社」など他にもありますが・・。
▼巨大な朱色の鳥居から真っ直ぐに中門から拝殿へと続いています。
▼門前の眷属さんは凛々しく「玉」と「鍵」を咥えています。
▼鳥居や門を潜ると振り返りたくなるのはいつものことです。
▼手水舎はコロナのお陰で無粋なカラーコーンとバーが行く手を阻んでいます。
▼堅固な造りの茅の輪が迎えてくれます。
8の字や∞のラインを踏襲せず、いつものように単純に潜るだけにします。
▼2015年の拝殿。
▼2020年の拝殿。
5年間に大きな変化のない拝殿でした。
▼「澤乃井」は東京青梅市にある小澤酒造のブランドです。が、酒時間にはまだ早い!
▼本殿。宇迦御魂大神、佐田彦大神、大宮能売大神の3柱が勧請されています。
▼舞殿。
▼素晴らしい筆跡ですが一見「舞殿」とは読めませんでした。
▼拝殿右脇の社は何が祀られているのか分かりません。
東伏見稲荷神社には由緒書きや境内案内の印刷物がなさそうです。
神社のHPも簡素なページ作りで境内案内もありませんので分からない建物もありです。
▼社殿の裏側がこの神社のメイン会場です。
▼「お塚巡り」は案内図がありました。
印刷物はなさそうなので、撮影したこの案内板を見ながら巡れば、たくさんある社の名称がわかりますが、ちょっとメンドーです。
社は「権太夫社」「金鷹社」「太郎稲荷社」「要町稲荷社」「三徳社」などなど20近くありそうです。
右か左か順路の案内もないので、とにかく迷路のような鳥居を抜けて進みます。
扁額や案内板がある社は少ないので、2、3社巡るともうすっかり名称は分からなくなります。
手を合わすことも忘れそうになるくらい次々と社が現れます。
「お塚」全体は山になっているわけではなく平坦な敷地に築かれています。
しかし山ではないものの、京都伏見稲荷の「稲荷山」のミニチュア版と理解すればいいのかもしれません。
とは言え、情けないことに京都の伏見稲荷は未訪問なので似ているか、ミニ稲荷山なのか何も分かりません。
千本鳥居といい、千体観音や千体地蔵など神社や寺で同じ造形物が数多く集められると、いやでも荘厳さや神秘性を感じさせられます。
しかし、写真を明るくしていますので神秘性は遠のくかもしれません。
そんなに広くはない「お塚」ですが、グルグル巡るうち途中から自分がどこにいるのか分からなくなります。
▼ここだけ違う空気が淀んでいました。狐たちの前に開けた空間が意味ありげです。
▼「綾太郎稲荷社」は芸能関係の神が祀られているようです。
ようやく迷路の「お塚」から抜け出せました。
やはり「お塚」の敷地が山のように築かれているともっと面白い「ミニ稲荷山」になること間違いありません。
▼授与所で御朱印をいただいて帰ります。