▼日比谷神社の御朱印です。(東京都港区東新橋2-1-1)
2体の御朱印に墨書き・印ともに何の変わりもありませんが、
2021年は「東京 港区東新橋鎮座」のスタンプが加えられていました。
▼日比谷神社の御朱印(2021年)。
▼日比谷神社の御朱印(2012年)。
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▼神社の名称は「日比谷」ですが、鎮座地は日比谷ではなく「東新橋」です。
日比谷神社へは正確には「汐留駅」のほうが距離的に近いのですが、殆どの参拝者は「新橋駅」から神社を目指すことになるでしょう。
「新橋駅」からは徒歩約5分、「汐留駅」からは徒歩約3分です。
▼JR「新橋駅汐留口」を出ると「ゆりかもめ 新橋駅」が見えます。
「ゆりかもめ」はタイヤで走行する鉄道でも、モノレールでもない新交通システムで、この駅から「お台場」や東京都中央卸売市場「豊洲市場」方面に運んでくれます。
▼さらに東に進むと国道15号「第一京浜」に出ます。
▼神社側から銀座方向への道路案内は、道に不案内の人は全部の文字を瞬時に読み取らなければ間違えることになります。
現実はカーナビがリードしてくれるでしょうから、補助的な案内になるでしょう。
▼国道15号を少し南に進むと、高層ビルを背に地べたに貼りつくように鎮座する神社が見えます。
▼何とも厄介な位置というか、気の毒なような敷地環境です。
敷地の2辺を「第一京浜」と「環2通り」が通り、背面は新幹線・東海道線・山手線などの高架鉄道が走っています。
神社社殿の裏を轟音とともに、ひっきりなしに鉄道が通過していきます。
▼神社前の「第一京浜」も24時間、車の流れが止まることはありません。
上を見れば圧迫されそうな高層ビルに、慌ただしさと、落ち着かなさを感じます。
▼神社前の交差点から横断歩道を渡ります。
▼日比谷神社がこの地に遷座したのは2009年です。
創建は不詳ですが、当初は現在の日比谷公園の中にあり、「日比谷稲荷明神」と呼ばれていたそうです。
その後、江戸城の拡張や、鉄道路線の敷設、道路計画などで遷座を繰り返され、
ようやく2009年、現在地に落ち着いたということですが、落ち着き先が鉄道や車、ビルに囲まれ、感覚的に落ち着かない神社地となっています。
▼この1枚は、2012年参拝時の撮影です。
朱色の立派な鳥居をくぐり、石段を上がった先の境内はもちろん狭小。
社叢もないので交通の喧騒からは免れられません。
それでも境内は綺麗に保たれ、手水舎も柄杓はないものの龍の吐水口からは清めの水が流されています。
▼拝殿はまだ新しさが残り、小ぶりながら均整のとれた美しい姿をして参拝者を迎えています。
神社は「旅泊(さば)稲荷明神」や「鯖稲荷」の別名を持ちます。
▼拝殿の左となりに小さな「稲荷社」。
▼少し傷んでいますが、お二人とも個性的な顔立ちです。
▼境内に建てられた古い社号標には「日陰町」の文字が彫られています。
「日陰町」は江戸期からの俗称地名で、名前通りに日当たりが悪いところから名付けられたものだそうです。
かつての芝口の遷座地の名称のようですが、現在は町名が変更されなくなっています。
▼境内をグルッと回って本殿です。
▼神社の全体像は境内を降りて道路側から確認できました。
▼拝殿側面に大きくて立派な奉納額が備え付けられています。
▼神社を出て裏手にはこんな看板があります。「ウインズ汐留」の下の小さな文字の「イタリア街」に行ってみましょう。
▼「イタリア酒場」。すみません!「イタリア街」とは全く関係ありません。
▼ふざけないで、カンバンから進むと汐留のビルの谷間を歩くことになります。
少しオシャレですが普通のオフィスビルと変わらない通りを進むと
▼いくらか雰囲気が変化してきました。
▼場違いのような店舗は、意図的なレトロ感演出だと思います。
▼丸の内などにこのカラーを使ったビルはないでしょう。
▼イタリアは行った事がないので分かりませんが、何となくそんな感じがしてきます。
▼やはり使われているカラーが何となく異国を感じさせられます。
▼アーチを形作っているビルは、やはり「イタリア」を彷彿させられます。
かつての「日陰町」の近くに「イタリア街」が、新たな日向と日陰を作っているという事なのでしょうか・。
下手な写真ではイタリア感がうまく出せません。
夜になればもっとイタリア臭が発酵するとも言われています。
前出しの「イタリア酒場」はありませんが、
ヨーロピアンスタイルのバルや、イタリアンレストランもあります。
そんな店でイタリア人なら一人の飲食でも「サマ」になるかもしれませんが、日本人の一人では追いつかないかも。
寺社の一人巡りとは違う足取りで歩く「イタリア街」一人歩きでした。
▼新橋の神社記事です。