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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

於玉稲荷神社の御朱印(東京・葛飾区)〜「神田お玉ヶ池」から「小松の里」へ 箱庭のような境内

於玉稲荷神社御朱印です。(東京都葛飾新小岩4-21-6)f:id:wave0131:20211209154206j:plain

おたま いなり じんじゃ」と読み、猫を連想させられる可愛らしい名称の神社です。

中央の大きな朱印も「於玉稲荷」でしょう。

人の名前に「お」を付ける場合、「お●●」ではなく「●●」とするのは、

ほかで新宿の「於岩稲荷」などに見られ、

お玉」さんに「お岩」さんですが、なぜ「」の文字を使うのでしょう?

 

「於」は当然「おける」とか「おいて」という意味ですが、

「ああ」とか「嘆息・感嘆の声」の意味もあるそうです。

「お玉」も「お岩」も悲運な最後を遂げているので

「ああ玉」さん、「ああ岩」さんとして「嘆きの稲荷」? まさか!!ですね。

 

▼社殿の賽銭箱上に御朱印の案内がありました。

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特に指定しなかったので、一番右のスタンダードのものが直書きされ返されました。

御朱印は境内左手のこちらを「ピンポ〜ン」しました。

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女性にとっても丁寧な対応をいただいて、何よりは朱印帳に揮毫いただけたことです。

 

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御朱印にあるように、かつては「小松の里」と呼ばれた神社の鎮座地は新小岩です。

江戸時代「小松の里」は将軍の鷹狩場であったそうです。

 

▼神社周辺に駐車場が見つからないのでここに駐めさせていただきました。

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日曜の午後3時のスーパー駐車場は空いていました。

帰りに少々買物をして、30分以内の駐車ならオシカリはないでしょう。

▼周辺は完全に住宅街。

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▼5分と歩かないうちに神社前に到着です。

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▼いきなり、グリーンと濃い朱色の補色関係が美しく目に入ってきて胸が震えます。

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神社に立つ「御由緒」にも説明されていますが、元々は「神田お玉ヶ池」に鎮座していた神社です。

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以下「お玉ヶ池」の故事です。

もとは「桜ヶ池」と呼ばれ、その傍らの桜の木の下で、という女性が道ゆく人にお茶を振るまっていました。

美人だったため、大勢の人が心を囚われました。優劣つけがたい二人の男がお玉に言い寄ったのですが、選ぶことができず、思い悩んだ末、彼女は池に身を投げました。

里人がおを哀れに思い池の畔りに葬った。

その後、池は「お玉ヶ池」と呼ばれるようになったということです。

 

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▼江戸名所図会にも、その故事が紹介されています。

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そして、池の傍に社を建ててお玉の霊を弔ったのが「於玉稲荷」の起こりとされています。

 

当地に遷座されたのは明治に入ってからですが、

▼現在も「繁栄お玉稲荷」として当初の神田、千代田区岩本町2丁目に小さな社が残されています。

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▼右奥の小祠は弁天財が祀られているそうです。

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秋葉原方面に向かう、こんな広い一通の路地に鎮座しますが、「お玉ヶ池種痘所跡」もガイド板が埋め込まれています。f:id:wave0131:20211213131611j:plain

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全く関係がありませんが、箱根旧東海道沿いに同じ名称の「お玉ヶ池」があります。

やはり「お玉」という少女の悲しい運命の伝承が残っています。

どうやら江戸時代の「お玉」さんは悲運の代名詞のだったかもしれません。

現代では猫にしか使われない名前ですが・・・。

 

さて話を小松の里の「於玉稲荷神社」に戻しましょう。

手水舎の手前にも鳥居が建ちます。

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▼広くない境内ですが、あちらこちらに神社側のセンスの良さが見かけられます。

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▼2階にある社殿につながる階段のエメラルドグリーンが印象的。

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▼コンクリート製の社殿は比較的新しい造立でしょう。全く古さは感じさせません。

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▼稲荷神社ですので、祭神は「倉稲魂命(うがのみたまのみこと)」。

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▼2階部分は「舞楽殿」へと伸び、神輿庫も2Fにあります。

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▼結構急な階段で拝殿上から見るとエメラルドグリーンは消えています。

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▼「願掛け銀杏」は社殿を破壊しそうな位置に立っていました。

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▼苔がイイ感じで、ちょっとした空間も綺麗にセンスよく整えられています。

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▼「算盤教室」も運営されているようです。

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▼最後にフクロウと鷺?鶴?に挨拶して境内を出ます。

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神社を出ましたが、もう一つ仕事が残っています。

駐車させてもらった東武ストアで買い物をして帰ります。

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