▼祇園山 安養院 田代寺の御朱印です。(浄土宗/神奈川県鎌倉市大町3-1-22)
▼坂東三十三観音霊場 第3番 安養院の御朱印(重ね印2021年)。
▼坂東三十三観音霊場 第3番 安養院の御朱印(2012年)。
観音霊場としては坂東も鎌倉も同じ札所三番です。
安養院はこのほか鎌倉地蔵霊場24番札所にもなっています。
ところで2021年は重ね印をいただいたのですが、
▼知らぬ間に、坂東三十三観音の御朱印志納料が変更されていて、重ね印も500円。
(写真は【坂東三十三観音公式サイト】)
いわゆる御朱印代は、そもそも売り物の価格ではないので、その話題についてはタブーかもしれませんが、
ボンビーな本ブログはたびたび記事にしています。
関東の神社の多くが御朱印初穂料500円に浸透しているので、
坂東三十三観音の御朱印志納料も500円はやむを得ないかもしれませんが、
納経帳記帳、掛け軸、白衣などすべて500円に統一し、重ね印も同数字にしたのは少し頭をかしげたくなります。
しかし、その内容に関わらず、御朱印をいただくことの目的・意味・行為は同じなので同一志納料が理にかなっているかもしれませんし、分かりやすさとしては「快感」です。
もちろん、坂東三十三観音公式サイトに志納料改定の理由などは記されていません。
また、2020年9月に埼玉県で坂東三十三の重ね印をいただいていますが、志納金については確かな記憶がありません。
というのも、重ね印のほかに別な御朱印を記帳していただいた場合など、決まった志納料など意識せずに1000円を受けっとってもらうような事は度々あったからです。
それまでの一般的な300円に対して200円「上乗せ」するというような「傲慢」な気持ちは、もはや通用しないようです。
同じ観音霊場の「西国」や「秩父」の志納金はどのようになっているのでしょう?
まさか四国巡礼では500円といいうことはあり得ないでしょう。おそらく・・。
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▼鎌倉は大町にある田代寺の呼び名は、北条政子の法号「安養院」という院号の方が一般的なようです。
安養院の成り立ちは少し複雑です。
1225年、北条政子が源頼朝の冥福を祈るために長楽寺を建立。
1333年、兵火により焼失。鎌倉時代末期に善導寺跡の現在の地に移って安養院となる。
1680年、全焼、田代寺の観音堂を移し、現在の正式名称「祇園山 安養院 田代寺」になっています。
▼そんな経緯から「田代観音」の文字も刻まれています。
▼2021年現在、境内の写真撮影は禁止されていますので、禁止前の古い写真も織り交ぜての掲載です。
鎌倉で本堂内はもちろん、境内も写真撮影禁止の寺が幾つかあかります。
ここ安養院のほか、極楽寺、覚園寺、明王院、妙法寺などで、最近では御霊神社も境内撮影禁止となっています。
「つつじ寺」としても有名な安養院には、写真撮影だけが目的の人もやってくるでしょう。そして、寺や参拝者の迷惑を考えずにワガモノ顔の撮影者もいる事でしょう。
危険・迷惑などでは「鉄道ファン」が度々話題になっています。
そんな撮影者がいた時の現場の声でしょうか。
「じゃらん」の安養院の2020年の口コミで面白いものを見つけましたので引用です。
とにかく住職の横柄な態度にがっかり
その後怒鳴り声も聞こえるし、もう少し仏の心で過ごしたらいかがかなと思います。
もし、本ブログがその場にいたら住職のドナリ声に「快感」を感じたかもしれません。
詳しい事情がわかりませんので、なんとも言えませんが
そもそも、寺の住職だって場合によっては「いつもニコニコ現金払い」でいられないのです。
観光寺の「ユーウツ」もある事でしょう。
「じゃらん」の口コミ時と同じ住職か分かりませんが、2021年訪問時の対応は余計な言葉はなく、確かに事務的でした。
こちらから気の利いた、ユーモア溢れる言葉や真摯な質問もできなければ、無言の対応以上に何を求めるというのでしょう。
こちら側が不快な思いを抱く場合は、かならずや相手も不快に感じる何かを抱いているはずです。
「いつもニコニコ」対応に出会った時は、幸運にもありがたい事だと思えば良いのです。
「警告」「励まし」と理解すれば「快感」ともなります。
本ブログは「M」ではありませんが・・・。
▼かなり目立つ「これより写真撮影お断り致します」の案内文字に、
これまで住職の苦い経験がにじみ出ています。
本ブログも他で時々「撮影禁止」の文字に気づかず、注意を受けた事たびたびです。
しかし、不心得にも確信犯として撮影することもあります。
そこは、撮影禁止とする理由を少し考え、撮影するに「この場合は何も影響はない」と勝手な判断をした時などです。
例えば、同じ鎌倉の「極楽寺」などは撮影禁止とされているものの、
三脚や一脚の使用、長時間の撮影、進入禁止箇所への踏み入れなどが問題で、
空いている時に常識的な境内撮影なら咎められる事はないと感じています。
しばし「無言」の境内散策です。
▼本堂裏の崖下は整備中でした。
▼崖が崩れたのかもしれません。
▼1308年建立の「石造宝篋印塔」は重文。
▼その隣に建つ北条政子の墓は、同じ鎌倉の「寿福寺」にもあります。
その寿福寺は中門までの拝観で、普段は境内には入れませんし、御朱印をいただくのも常識が必要な寺です。
800年後の現代の安養院、寿福寺に「尼将軍」の目は光を失っていないようです。