▼補陀山 圓通寺の御朱印です。(曹洞宗/愛知県名古屋市熱田区神宮2-3-15)
御朱印をお願いしたのは、もうほとんど夕方も遅い時間でしたが、若い僧侶さんの笑顔の対応で、もちろん直書き。
おまけにこの「秋葉大権現」は素晴らしい筆跡でした。
▼2021年6月現在【Twitter秋葉山円通寺】に御朱印案内がありました。
どうやらシール形式の書置きで、月毎に2、3種類の御朱印を授与されているようです。
どの寺社も、まるで強迫観念のようなものに追われているのではないかと勘違いさせられるほど「イラスト付き」の御朱印の授与となっています。
冒頭に掲載した、2013年の日付の御朱印内容であればイラストなど無用に思われます。
しかし、やはり全く同じ内容の御朱印をいくつもいただく人は少ないでしょう。
月替りや限定などにして、何度も寺社に足を運んでもらう、そしてより寺社を知ってもらう、親しんでもらうことが目的なのでしょう。
それにしても、エスカレート気味の御朱印も時々見かけます。
ここ円通寺は別にしても・・・。
いまだ「御朱印 Revolution」の嵐真っ只中!というわけです。
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元は熱田の「神宮寺」として建立されたと伝わります。
▼寺号標は「秋葉出現道場 圓通寺」となっています。
「秋葉」という名称がつくと=「火防」というくらいの単純な知識しかなく、他の詳しい事は分からなくなります。
円通寺は日本武尊や空海の伝承がありますので、寺の起こりは古く不詳です。
曹洞宗の寺で本尊は「釈迦如来」ですが、
御朱印は「秋葉大権現」、寺印も「熱田秋葉山」となっています。
さて、寺号標にある「秋葉出現」ですが、寺の由緒を要約します。
熱田神宮の秋葉社が草創である圓通寺は、開山の高徳を慕って多くの修行僧が集り、その中に秋葉三尺坊が僧形と化して修行した。
そののち印可証明を受け仏祖正伝の法脈を授けられた時、歓喜のあまり、狗賓の正身(天狗僧形の姿)を現わし、「鎮防火燭」の秘呪と護符を捧げ、永く圓通寺の鎮守を誓ったといわれる。
これが「秋葉出現」のようです。
「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」は「火災を鎮め防ぐ」というような意味でしょう。
また、
開山より「羽休(ほねやすみ)」の道号を授けられた
ということから「羽休三尺坊」とも呼ばれるそうです。
現実の山の「秋葉山」があるのは静岡・浜松市で、
その山に建つ「秋葉寺」も「秋葉三尺坊大権現 出現霊場」としています。
そして同じ山に建つ「秋葉神社」を指して、
「当山の火防の霊験とは無関係の宗教施設である」としています。
ここまで書いてきたものの、まとまりもなく何を言いたいのか、本人も分かりません。
きっと確かなことは
「補陀山 円通寺」=「秋葉山 円通寺」=「秋葉三尺坊大権現」=「羽休の秋葉」なのでしょう。
▼【円通寺】のHPからお借りした「秋葉三尺坊大権現」像です。
もう一つ確かなことは、
「秋葉権現」とは、秋葉山の山岳信仰と修験道が融合され、火防の霊験で広く知られた神仏習合の神。
「秋葉」=「秋葉権現」=「秋葉大権現」=「秋葉三尺坊大権現」というわけです。
別名が多く、表現も多様で、伝説も様々、そして我こそが「元祖」とする多くの寺社、さらに「神仏分離」がややこしくしていて、
やはり、よくわかりません!!?