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御朱印迷宮 /Goshuin Labyrinth

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「ほうろく灸祈祷」のエクスタシー 〜圓珠寺の御朱印・御首題(東京・港区)

▼徳聚山 圓珠寺最上位経王大菩薩」の御朱印。(日蓮宗・東京都港区芝一丁目)f:id:wave0131:20200729200438j:plain

 

圓珠寺の御首題。

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前回記事の「正伝寺」の御朱印、御首題も一緒にいただいています。

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 いろんな意味の無人の寺正伝寺」を出て、左隣の圓珠寺を訪れます。

 

▼4本立つうちの白地に墨文字の幟の下の寺です。

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▼案内看板だけ昭和がハジけています。

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隣の「正伝寺」とは縁戚関係にあるようですが、ここ「圓珠寺」が親寺のようです。f:id:wave0131:20200729200519j:plain

▼山門からは荘厳な様子が迫ってきます。f:id:wave0131:20200729200515j:plain

 

御朱印を目的として寺を訪問し始めた頃は、この静謐と荘厳さに気圧され、庫裏のピンポンを押すには大きな勇気が必要でした。

 

今では御朱印・御首題を丁寧にお願いして断られても「失うものはない」という気持ちですが・・。

 

▼境内に駐められている車は僧侶さんのものでしょうか?

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もしそうなら「ベンツ」ではないので持ち主は若い僧侶さん。

 

▼2階が本堂、階下が寺務所になっているようです。

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▼本堂横にあった、飛び跳ねている動物はよく見ると狐のようです。

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元は屋根にあった飾り瓦だったそうです。

道理で瓦素材でで造られているからグレーの狐のようです。

 

▼都心の寺社はどこもビルに押しつぶされそうです。

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▼しかし、そんなビル達にこんな素敵な景観は望めません。寺ならではでしょう。

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▼「ペット霊園」ではないですが、正伝寺のそれと造りが似てなくもいません。f:id:wave0131:20200729200709j:plain

ペットではなく、その飼い主、人間様用の最後の「おやすみ処」でしょう。

都心には亡くなった人のため、様々な供養の形があります。

これもそのうちに一つのスタイルでしょう。

 

▼2階の本堂テラスから見えた気になる建築物。

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行ってみようと思いましたが、圓珠寺さんとは敷地が異なる隣接する大谷派の建物でした。

それにしても建物も墓跡も「高密度」のサンプルのような状態です。

 

さて御首題をいただきに階下の寺務所にピンポンしてお邪魔します。

 

▼寺務所の玄関前に2つの貼り紙。

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脳天に灸をすえる祈祷」です。

 

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ピンポンに反応していただいたのは年配のおかぁさん。

御朱印をお願いすると

今、ほうろく祈祷が始まったばかりだから・・

じゃ、出直します!

いや、よかったら上がって祈祷を受けていきなさい!

はぁ?!!!・・?? 時間はどのくらいですか

すぐ終わるわよ、上がりなさい

祈祷が済めば御朱印がいただけるかと

じゃぁ〜〜〜、おじゃまします

好奇心もあり2階の本堂内へ。

 

ところが、よくある事ですが予想とは異なる展開が始まりました。

 

▼本堂内には熱心な信者さんが「ほうろく灸祈祷」を授かろうとしていました。

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この日は10人に満たない信者さんたちへの祈祷のようでしたが、

入堂すると若い女性信者さんが椅子を勧めてくれ、経本、太鼓なども渡されました。

 

すかさず「祈祷受付」と書かれた障子が開かれ、

そこには若い僧侶さんが須弥壇の方から走り来て「ハイ、どうぞ」と、ワタシを見てとスタンバイ!

 

おいおい、ちょっと様子が違うぞ!

ワタシは熱心な日蓮宗信者でもないし、祈祷目的でもない・・・。

 

とりあえず受付窓口に近づき、受付僧侶の手元をチラッと見ると「祈祷料三千円〜」の文字が眼に飛び込んできました。

 

ポケットには千円札1枚だけ。

あとは500円硬貨数枚と、いつものように100円と10円の硬貨が多数。

それで最低祈祷料として間に合うが・・。

 

結局、受付の若い僧侶さんに状況を説明し、

祈祷目的ではなく、御首題目的の不心得者である事を理解してもらいました。

 

そして祈祷の皆さんが並ぶ場所を指して

じゃぁ、数歩後ろに下がったところで椅子に座っていてください」との言葉。

さらに

ついでだから、ちょっとこれで祈祷を撮影してください」とスマホを渡されました。

 

という事で見学者になり、撮影者となるような思わぬ方向に進んでしまいました。

 

住職らしき方に加え若い僧侶さんが3人の祈祷が始まり

熱心な信者さん達は経を唱え、太鼓を打ち鳴らし真剣な様子。

経は唯一聴いて分かる般若心経ではない、どんな経か不明。

太鼓も日蓮宗でよく見かける団扇太鼓ではなく、でんでん太鼓を大きくしたような形。

 

やがて経と太鼓の音が響く中、

逆さまにした大きな皿の裏に大きな灸が燃やされ、それを各信者さんの頭に乗せられます。

この時期TVニュースなどでよく目にする光景でした。

経を唱える声も一段と高くなり、僧侶が信者の背中を大きな数珠のようなもので撫でるやら、動きが忙しくなってきます。

そんな状況を渡されたスマホのカメラに数枚収めました。

 

祈祷対象外のワタシも経を唱える声と、太鼓の音と灸の煙のせいで、何か恍惚とした感覚がわいてきました。

深川不動などで1、2時間ごとに行われる大音量、大迫力の祈祷と同じです。

そもそも経はエクスタシー状態を導き出す作用もあると思っています。

 

祈祷が済んでから無事御朱印と御首題をいただけましたが、

年配のおかぁさんのおかげで、

思わぬ方向への展開だったものの、貴重な体験になりました。

 

ほうろく灸祈祷之砌」の文字が入った御朱印と御首題は

祈祷受付の折の若い僧侶さんの揮毫でした。

彼はこの寺の広報担当、官房長官のような存在かもしれません。

 

 ありがとうございました。