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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

赤羽八幡神社の御朱印(東京・北区)〜社務所の下を新幹線が走る「∞」神社

赤羽八幡神社御朱印

あかばね はちまん じんじゃ主祭神応神天皇東京都北区赤羽台4-1-6)

2018年にいただいた時は「ドハデ」な御朱印にびっくりしましたが、

その後の巷の御朱印変化は著しく、

2022年現在では当社の御朱印も驚くに当たらない存在になっています。

 

赤羽八幡神社御朱印です(2022年)。

赤羽八幡神社御朱印です(2018年)。

御朱印はいずれも朱印帳に記帳いただきましたが、よく見ると日付以外はスタンプを駆使しています。

いったい何個のスタンプが押されているのか、数えるにも大変です。

それにしてもスタンプを意識させず、御朱印全体がうまくまとめられているのは拍手ものです。

 

▼希望で誕生日還暦一粒万倍日などのスタンプも押していただけます。

大開運吉方位日」の限定御朱印も案内されていました。

大開運吉方位」とは「九星気学」という吉方位や運勢を占うものらしい。

本ブログでは、おみくじ、占いの類はほとんど興味のない分野です。

 

御朱印は境内で一番高い位置に建つ社務所受付でいただけます。

この社務所の下が東北・北陸・上越・秋田・山形などの各新幹線が通過する500mほどのトンネルになっています。

 

▼当社へはJR「赤羽駅」西口から北へ500mほど歩きます。

もう一つの最寄駅地下鉄「赤羽岩淵駅」の方が少し近いようです。

 

▼新幹線のガード下沿いに歩いてくると坂の上に鳥居、ガード下に神社入口看板が。

▼坂は車用なので、看板を右手に進むともう一つの鳥居があります。

▼こちらが表参道でしょう。勾配のきつい石段が境内へと続いています。

▼登り切って境内側から見た石段上の鳥居。ここはかつての「赤羽山」。

▼石段上のニノ鳥居をくぐるとすぐ右手に「手水舎」。

上の写真はまだ柄杓が置かれていましたが、

▼2022年、多くの神社がこのスタイルになっています。

▼正面に社殿。関東大震災後の再建で、向拝下の彫刻が立派です。

▼社殿前の一対の狛犬も、まだ造りが新しいようです。

威嚇するような表情は、神を守る強い意志の表れでしょうか?

どちらかと言えばトボけたような、ユニークな表情の狛犬が好みです。

由緒によれば、784年の創建で、
東征の途中の坂上田村麻呂が当地に八幡神を勧請して戦勝祈願したのが始まりだそうですので、1200年以上の古社となります。

1200年以上の長い歴史の中には当然、神社の盛衰があります。

源頼光や太田一族などの再興、のちに家光による朱印地寄進などを経て、

明治以後は郷社、その後は村社とされています。

さらに時は降って近年の上越東北新幹線の建設が決まり、ひと騒動。

怖れ多くも本殿の下を新幹線が通る、ということは辛うじて避けられ、

社務所の下にトンネルがくり抜かれることで国と神社側とで話がついたようです。

新幹線がゴーゴーと音を立てて神社脇を通過するより、

音も聞こえぬように地下を通過するほうが結果的には良かったのでしょう。

境内にいると遠い通過音は聞こえるものの、神社下を新幹線が走っていることは全く気づかせません。

▼「楽殿」のある社殿の右手に回ってみます。

▼稲荷社でしょうが、神狐は無残にも塗装が剥がれています。

▼こちらは「赤羽招魂社」。

戦没者を慰霊する社は、一時は200名を超えるかつての戦友たちによって盛大に慰霊祭が執り行われていたそうです。

▼その脇に「神輿庫」が並びます。

▼捨てることのできない様々な奉納像が集められているようです。

▼こんなところにも賽銭が・・・「バンザーイ」です。

▼社殿左手は整備された境内社に鳥居が建ちます。

▼9月半ばでも「サルスベリ」の花がはまだ満開ですが、綺麗に撮れていません。

▼本社前の狛犬と違いこちらの体躯はスマートで、表情も和やか。

参拝者次第で威嚇とも笑いとも取れる表情です。

▼合祀殿は大国主疱瘡稲荷住吉神社など八つの社が並びます。

▼その足元には大國像などが置かれています。

▼稲荷社前の狐像。すばらしい目つきをしています。

▼右端の北野神社前には小さな「撫で牛」。

▼ほんとミニチュアです。それでも参拝者に撫でられ光っています。

▼撫でられ満足気な表情です。

▼こちらも小さいですが、石造り牛像も撫でられたような形跡が見られます。

▼合祀殿の脇に鎮座するのは「古峰神社」。

鹿沼市から勧請されたであろう「ふるみね」「こみね」さんです。

 

▼上を向いているウサギも撫でられる対象なのでしょうか?

猿田彦の講碑と庚申塔

庚申塔は大小いくつもあります。庶民の篤かった庚申信仰が伺えます。

▼古そうな手水鉢に刻まれた願主の名前は「〇〇兵衛」「〇〇右衛門」。

▼境内の南側には狐たちのオールスター状態。

かつては、地域のそれぞれの村々にあった稲荷社に置かれていた神狐かもしれません。

▼そして、境内の南端に下界を展望できる空間があります。

▼北へ延びる大動脈が忙しく脈打っています。

▼やって来ました! この列車が当社の社務所下を通過します。

▼北の都市を目指す「はやぶさ」なのでしょう。

▼手前から社務所下を通過するのは「埼京線」でしょうか?


様々な車両が行き交うトンネルの上の境内に

御朱印ファン、関ジャニファン、鉄道ファンなど、様々な訪問者が行き交い、

参拝者の絶えない神社でした。

神社の1200年の歴史は、未来「∞」に続くのかもしれません。

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