コロナ禍に元日の御朱印は、当たり前に書置きでした。
「東都名所」の浮世絵をデザインしたクリアフォルダーに
由緒書きを一緒に挟んだ書置きをいただきました。500円。
しっかり墨書きされ、朱印が押された正しい書置きでした。
以前の御朱印と比較すると神輿のスタンプがプラスされています。
並ぶ人もいなく、サッといただけました。
次回記事にする「深川七福神」の御朱印もスムーズにいただけました。
富岡八幡宮は広い東京で見れば地元と言える範疇にあります。
かつての正月は、昇殿して祈祷を受けていましたが、
神社の数年前の不幸な事件の翌年より昇殿は遠ざかっています。
事件が理由ではなく、別なタイミングでした。
それでも正月は勿論、年に何回かは参拝している神社です。
それなのに御朱印をいただくのは9年ぶりと言うことになりました。
言うまでもなく神社訪問は参拝が主目的であるべきなので、
頻繁に訪れる神社の御朱印をいただくのは、8年間のブランクがあったとしても何の問題にもなりません。
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2021年の第1日目。
例年なら何のわだかまりも持たない微笑ましい元日の神社模様です。
しかし昨年から断ち切れていない禍は、参道に掲げられたペナントを、これまでに経験の無い役割を演じさせていました。
「マスク着用」
「ソーシャルディスタンス」
「大声での会話はご遠慮・・・」
の合言葉を掲げています。
マスク着用はほぼ100%守られています。
しかし初詣者数の多い神社で「人と人との間隔」を設けるのはやはり無理のようです。
ソーシャルディスタンスの具体策は見つからず、かけ声はまさに神社側の「スタンス」だけを表しているかのようです。
▼年末から「正月はステイホーム」を訴え続けた都知事。
しかし数度にわたるステイホーム依頼に、思う存分その言葉の力を発揮しません。
11月下旬からの一人相撲にもならなかった「勝負の3週間」は、
お願いする方も、される方も真剣さは見当たリませんでした。
結果は予想できたものでした。
そして年末年始に対する都知事の強い言葉に、
総理の「会合を控え、静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と言う弱いコメントが付け加えられました。
▼しかし年末の新聞にはこんな広告も掲載されていました。例年通りです。
ここ富岡八幡宮の名も見えます。
小さく「マスク着用」の言葉だけが例年とは異なりますが、
「Go to JINJA」です。
ロックダウン出来ない日本の事情は、新しい1年間に何をもたらすのでしょう?
都民の、国民の人間性が問われる、禍との付き合い方となるのでしょうか。
▼高密度なおみくじ列に「凶」が出ないように‼️
疑問と不安定な気持ちを抱きながら、
2021年元日の東京下町寺社のいくつかをリポート記事として続けてみます。