2020.05.26に知恩院は国宝の「山門」が1ヶ月ぶりに開門されたそうです。
拝観、御朱印受付も再開されています。
もちろん寺側も拝観者も「ソーシャルディスタンス」です!
▼華頂山 知恩教院 大谷寺の御朱印です。(浄土宗/京都市東山区林下町400)
知恩院も複数の御朱印がありますが、いただいたのは最もポピュラーな圓光大師二十五ヶ所霊場の「法然上人」と「御詠歌」。
日付が一つなので一応見開き扱いということでしょうか。
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▼知恩院も東山では誰もが知っている場所と寺名でしょう。
御朱印に興味ある人にとって京都は寺社の数が多く、いつも関西在住の方を羨ましく思うのですが、実際の京都の神社数は800社、寺院が1700寺だそうです。
その数の中には大きな寺社から、街角の小さな祠まで数に入っているかもしれません。
何れにしても京都市内の寺社合わせては2500寺社ということになります。
日本全国で見ると神社が88,000、寺院が77,000という数字があります。
コンビニの数が約55,000と言いますから、寺社数はちょうど3倍の数という驚異的な数にります。
その中でも神社数が多いのは新潟県の5,000社、寺院数が多いのが愛知県の5,000寺だそうです。京都市内の寺社数をはるかに超えていて意外な数字です。
とはいえ、やはり観光客を呼べる寺社の数では京都をおいて他にないでしょう。
京都でも東山は、御朱印収集人は1週間くらいステイしたいほど寺社が密集しています。観光的要素の多い大きな有名寺社ばかりですが、その陰にご御朱印をいただける小さな寺社も潜んでいます。
巨大な山門と広大な境内を持ち、浄土宗開祖の法然上人を祀る、ここ知恩院も東山の観光寺院の一つかもしれませんが、知恩院は有難いことに拝観料を取っていません。
正確ではなく例外的な寺もあるかもしれませんが、ほとんどの寺で御朱印をいただけない浄土真宗の寺は拝観料を取りません。
浄土宗の寺も拝観料をとる寺は少ないと思います。
日蓮宗も拝観料を取る寺を知りません。
そのいずれも宝物殿などの有料区域の話は別になります。
拝観料を取ることが少ない浄土真宗、浄土宗、日蓮宗を除くと、大雑把に残りは真言宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗ということになります。
その中で禅寺でも京都には曹洞宗寺院は少なく、圧倒的に多いのは臨済宗です。
ばっかりではないですが、臨済宗寺院で名が知れていれば、ほとんどが拝観料が必要なはずです。
鎌倉でも同じ臨済宗寺院で有名な寺は、鎌倉を代表する建長寺、円覚寺、明月院が拝観料必要寺院の筆頭と言えるでしょう。
天台宗の比叡山や、真言宗の高野山、日蓮宗の久遠寺のような総本山は基本的に拝観料を取っていません。
臨済宗を広めた栄西が予想だにしなかったことでしょうが、結果的に京都の拝観有料の寺院数のトップであることは間違いないのではと思います。
▼何を伝えたいのか分からず、知恩院の説明もできず、境内を出る女坂を降ります。
▼ボンビーとしては有難い「知恩院」様でした。
▼ここの灯籠には「大谷」と彫られています。「お東さん」への参道のようです。
▼「ねねの道」に入って振り返ると奇妙な塔が見えます。
▼詳しくは知りませんが大雲院という寺で「謎の銀閣寺」だそうです。
▼秀吉亡き後、正室のねねは「高台院湖月尼」として移り住んだ寺、高台院の参道が左手に見えました。この日は時間もないのでスルーでしたが、いつか訪問したい寺です。
▼八坂神社と清水寺を結ぶ「ねねの道」は観光客が絶えません。
▼「ねねの道」の石畳の道を一歩横に入れば「石塀小路」。
日本国民も諸外国の観光客も、今は多くの人が感動する、ステキと思う、かつては何でもなかった路地裏です。
静かに、静かに「小路」を堪能しましょう。