▼慧日山 東福禅寺の御朱印です。(・)
かつては京都五山、第四位の禅寺です。
中央の墨書きは「大佛寳殿」で、創建当時「新大仏寺」とも称されていた事に由来するそうです。
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▼京都の東山区は南北に長く東福寺は、ほぼその南端にあります。
▼京都の初秋はまだまだ、あちらこちらに紅葉がシブとく残っています。
▼京都の有名寺院の三門(山門)はどこも巨大建築です。
東福寺の山門は、現存する禅寺の三門としては日本最古のもので国宝となっています。
「五間三戸二重門」という構造だそうです。
創建は鎌倉時代ですが、奈良時代に隆盛を極めた東大寺と興福寺の「東」と「福」の文字を取って「東福寺」としたそうです。
▼本堂(仏殿)も再建されたものです。
▼「唐門」は菊花紋章。
▼最も禅寺らしい姿の「庫裏」で方丈拝観の受付がされています。
しかし訪問時は、もう他の2、3の寺院の拝観をこなしていて食傷気味でしたので拝観はパスでした。
これまでも記事にしてるかもしれませんが、京都の寺院の有料区域の拝観は1日に2、3ヶ所で十分ではないでしょうか?
5ヵ所も6ヵ所も拝観してると、時間的にはそれだけで1日が終了してしまうでしょうし、各寺院の記憶はゴッチャになってしまいます。
もちろんカメラのように、拝観した内容はきっちり頭の中に記憶整理されている聖徳太子みたいな方もいるかもしれません。
諸外国の観光客も寺院は1日に3ヵ所も拝観すれば皆んな「もう、ノーサンキュー」になるでしょう。
事前に見所をしっかり押さえ、各々の寺社で何を見るかというような明確な目的を持って訪れれば話は別になるかもしれません。
それにしても さすが禅寺! 広大な境内に多く建つ伽藍は美し過ぎます。
例えば、京都でも浄土宗の知恩院や、真宗の本願寺なども同じく広大な境内に素晴らしい伽藍が建ち並んでいますが、その素晴らしさは禅寺には叶いません。
それは、もちろん個人的な好みですが、そう感じさせるのは白漆喰の壁と黒っぽい柱のモノトーンのコントラストバランスでしょう。
一般の観光客はそんなモノトーンより総天然色を期待して見に来ます。
だから、ここ「通天橋」は時季になると紅葉を目的の訪問者で溢れかえるようです。
京都で紅葉人気の寺は数々ありますが、その人気度は東福寺もトップクラスでしょう。
▼ですから、この橋も紅葉時季には人で埋まってしまうようです。
▼そんな時季は「通天橋」も「通せんぼ」状態になるようです。
東福寺には境内の谷に小さな渓流が横切って流れていて、その渓谷の「洗玉澗(せんぎょくかん)」に架かる橋が「通天橋」と呼ばれています。
▼12月半ば、まだ紅葉は少し残っていますが、観光客は残っていません。
鎌倉時代、東福寺の開山 聖一が宋から持ち帰った三葉楓などの2千本が真紅に染まる景色は圧巻だそうです。
桜の時季や紅葉の時季だと、それだけで有名な寺院は人で埋まってしまう京都ですが、いくら有名でも季節外れはガランガランです。
▼紅葉時季には、この橋も人で埋まります。
京都にはそれほど何回も訪れていませんが、訪問の度に羨ましく思える街です。
気が向いて脚を向ければ、いつでもこんな風景に出会えるのです。
東京の隅田川がいくら整備しても鴨川にはなれません。そんな街の違いです。
ミシュランにお墨付きをもらった高尾山だって、京都には負けるかもしれません。
比べる対象でないのは分かっていますが・・・。