殆どの人の覚えは「湯島天神」である。数年前はじめて正式名称が「天満宮」であることを知ったのだが、どうもピンとこない。
イメージでは天満宮というと境内が「広い」、天神さまは「狭い」。
なぜだ?
子供のころのDNAが未だ響く童謡「通りゃんせぇ、通りゃんせ・・天神さまのお通りだ」のせいだ。
天神さまを祀る天満宮だから、どちらも間違いではない。よし、やはり湯島は「天神」で通そう。
そんな天神さま、受験合格発表が終わった後は「やれやれ」だろうが、一息ついていられない。
お祭りもあり、来年の受験生もやってくる。なにしろ境内の絵馬掛けは、いつも溢れんばかりの鈴なりだ。受験シーズンが近づくと、もうはち切れんばかり。
もうかなり前のことだが「こんなにあると天神さまも見落としがあるのではないか」と不届きな思いで、姪っ子が自身の絵馬を掛けるのを後ろから見ていた。
身内がそんな不信でどうする、完全に信じて姪っ子と一緒に手を合わせるべきだろう!かくして、彼女の第1志望は天神さまに見放された。やむをえん、あれだけの祈願の数だ、やはり見落としがある。
いや、ホントは彼女にとって第1志望は「10メートルもある壁」だったのだ。ぐっと下がった壁の第2志望は無事クリア。皆んなで胸なでおろし、お礼にも参拝した。
そして、その数年後、学業を終えた彼女の袴姿を見たものの、この時点では天神さまに参拝していないではないか?「合格祈願」あって「学業成就」だろう!
遅まきながら2012年1月、不行き届きな彼女の代わりに改めて感謝の気持ちを表さずにいられなかった。
それにしても本ブログ、御朱印コレクターには全く役に立たない文をツラツラ並べる。
なにしろ迷宮、アシカラズ!