女躰大神の御朱印
「にょたい おおかみ」主祭神:伊邪那岐命(神奈川県川崎市幸区幸町1-994)
当社の正式名称は「女躰大神」ですが「女躰神社」と表記される場合もあります。
▼女躰神社の御朱印です。
2014年の御朱印は墨書きも朱印も「女体神社」になっていました。
現在いただける御朱印は「女体大神」のようです。
▼その「女体大神」の御朱印をいただきに8年ぶりの22年7月に再訪したものの・・・
当面「朱印は授与しません」とcold word の案内。
残念ですが、もちろん感染症蔓延対策でしょうからやむを得ません。
直書きから書置きのみにする神社はあっても、授与中止は少ないかもしれません。
「当面」ということですので、感染症が治るまでということでしょうか。
▼最寄の「川崎駅」からは徒歩数分。「ラゾーナ川崎」の北側に鎮座します。
▼2014年の社頭。
夕方近くの境内は御神木が長い影を作っていました。
神社経営の幼稚園が併設されてるせいもあるのか、子供たちの遊ぶ声が境内に響いていて、地域に親しまれ、地域と深く結びついていることを感じられました。
この時はまだアンパンマンの大絵馬もあり、そんな境内のほのぼのとした雰囲気の中で遊ぶ子供たちを見守っていた女性に御朱印対応いただきまた。
▼8年後の神社前の通り「温泉通り」は、だいぶ様相が変わったように感じました。
全国でもトップクラスの売り上げを誇る巨大ショッピングモール「ラゾーナ」の立体駐車場は8年前にすでにあったのでしょうか?
少なくとも2014年の神社前の通りはもっと交通量が少なく、通りに路駐して参拝しています。
2022年は駐車どころか、停車すらままならない交通量です。
変化の大きいのは鳥居前がフェンスで閉鎖されていることでした。
フェンス脇からも境内には入れないように固く閉ざされていました。
開所時間が15時までと言うことなので、もう少し早い時間の参拝なら、この正面から境内に入れたかもしれません。
そんなわけで神社前は人通りも多いのですが境内に人の姿は見当たりません。
子供たちの遊ぶ姿もありません。
▼境内東側にある入口から参拝する旨の案内板がフェンス脇にありました。
▼そちらに回ってみました。
▼改めて鳥居近くからの参拝です。手水舎は近づいたら水が出ました。
授与所開所時間が15時までということでしたが、その時間を過ぎていたとはいえ境内に人影は全くなし。
▼静寂な境内に大祓用の茅の輪が設けられていたものの、やはり寂し気。
当社の創建年は不詳ですが、室町時代の永禄年間にはすでに女躰権現と呼ばれていたそうです。
多摩川の南になるこの地は、昔からたびたび大水に見舞われ、村人たちの窮状を知った一人の女性が、水中に身を投じ、水神の怒りを静めました。
その後に水害はなくなり、村人たちは女性の偉業を称え、多摩川沿いの「ニコニコ松」の下に祠を建て御霊を祀ったと伝わります。
その「ニコニコ松」下の祠が移されて、現在の神社になったそうです。
「松」は別にして「ニコニコ商店街」や「ニコニコ通り」は全国で散見できます。
▼当社の西側にも「ニコニコ通り」があります。
やはり「ニコニコ松」の何らかの言い伝えがこの名称につなげられたのでしょう。
▼狛犬は左右ともに子獅子を抱えています。
▼拝殿の向拝下は複雑な彫刻で埋め尽くされています。
今回は御朱印をいただけず残念ですが、「縁」が無かったということで、また三度訪問することにします。
「縁」には恵まれなかったのですが、当社前のショッピングモールは「LAZONA」。
スペイン語の「LAZO」と「ZONA」を組み合わせた造語だそうです。
そして「LAZO」は「縁」とか「絆」を意味し、「ZONA」は地域だそうです。
巨大な「LAZO」を目の前にしても、神社に御朱印の「LAZO」はありませんでした。
くじけず、やはり感染症もしっかり落ち着いた頃に
改めてニコニコ顔でこの「神 ZONA」を目指すことにします。