中野山 大正寺 中野不動尊の御朱印
「なかのふふどうそん」曹洞宗(福島県福島市飯坂町中野堰坂28)
▼全国に数多ある地名「中野」。ここは飯坂町中野です。
▼そして飯坂と言ったら「飯坂温泉」です。(▼写真は「飯坂温泉」より)
こんな温泉街をブラブラしてみたいものです。
ボンビーな身は名称だけは知っていてもどこも未経験。
この「中野不動尊」訪問時も郡山のビジネスホテル泊。
と言っても最近は立ち寄り湯が多くなったので宿泊はしなくても温泉は楽しめます。
飯坂温泉は「奥州三名湯」ですが、
▼中野不動尊は「日本三不動」として紹介されています。
間違いそうになるのですが「日本三大不動」ではありません。
「大」がつかない「日本三不動」です。
その「三不動」の名乗り候補は、中野不動の他に
熊本「木原不動」・大阪「瀧谷不動」・千葉「成田不動」・東京「目黒不動」と言われています。
いつ誰が決めたのか分からない「三不動」ですが、
中野不動ではもう一つ意味があり、
「厄除・眼守・三ヶ月」の三体の不動明王が祀られていることからも
「三不動」と言われるそうです。
創建年などwikiから引用です。
1179年(治承3年)春、恵明道人が1匹のカモシカに導かれ当地に入山し、未踏の地であった中野の山中に洞窟が人々により長きに渡り掘られ、各施設が建立され寺院として整備されていった。
確かに飯坂でも東の山々の麓に建つ寺は、山の森に覆われていて全容がつかめません。
冒頭に掲げた写真の「本堂」だけが木々に邪魔されずに目に入りましたが、
▼他の建物はこの「大日堂」のように木々に囲まれるか・・・
または山の崖を削ったような場所にへばりつくように建ちます。
だからこそ新緑の中に垣間見える朱色の建物という景色が素晴らしいのでしょう。
ロケーションと建物のバランスが良いということでしょう。
▼左の「大日堂」を含め周辺が「奥の院」エリアとされています。
▼「不動滝」では、春先の2月「歳祭り」に修行者による「水行」が行われるそうです。
2月ではまだ水は氷のように身体を刺すことでしょう。
訪問者は滝に打たれずとも、爽快感がたっぷり得られる「見るだけ」で十分です。
他の多くの滝も言えることですが、いつまでも見ていたくなるのは、
水に打たれずとも心が洗われる気持ちになるからかもしれません。見て洗心です。
▼滝の脇から幻想的な洞窟が続いていました。
洞窟内は「三日月不動明王」のほか、三十六童子が祀られています。
かつての修験者たちは、まだ建物のないこの地で、山に洞窟を掘り、そこで雨露をしのいだそうです。
七つの洞窟が今は繋がれて1つのトンネルのようにされていますが、
先人たちは手と鑿の人力だけで洞を穿ったことを思うと、どれだけ忍耐強く、不屈の精神の持ち主だったのでしょう。
信仰心の深さは問うまでもないのでしょう。