龍光山 正宝院「飛不動」の御朱印
▼正宝院「飛不動」下谷七福神 恵比寿の御朱印(2024年)。
観音がどのお堂に祀られているか聞きもしないでいただいてきた。
おそらく本堂内だろうと思って、本堂の不動とともに合掌する。
▼正宝院「飛不動」下谷七福神 恵比寿の御朱印(2013年)。
▼正宝院 関東三十六不動 24番「飛不動」の御朱印(2017年)。
▼正宝院 関東三十六不動 24番「飛不動」の差替え御朱印(2012年)。
▼授与所に3種類の御朱印の案内。
▼今回の訪問で驚いた事は、この飛不動でもマクドナルド並みのデジタル案内ボード。
御朱印待ち人が12人まで安心して待機できるようになっている。
この寺院がそこまで御朱印待ちで混み合うのだろうか?
普段の御朱印状況を知らないから何とも言えないが、案内ボードを新設する事情があったのだろう。
「する事情」ではなく「できる事情」なのかもしれない。
いずれにしても御朱印を求める参拝者にとっては便利であることには違いないが、
おそらく授与口での会話もなくなる一因にもなるのだろう。
「出来あがりました。」という表現もマクド的だ。
「お渡しできます。」とした方が御朱印的かもしれない。
▼布袋尊の「寿永寺」前の道路を500m弱南下すれば恵比寿の「正宝院」に到着。
何しろ下谷七福神の総距離は3km弱。
色紙にスタンプだけいただくというスタイルならアッと言う間に終了するだろう。
▼「正宝院はどこですか?」と道を尋ねても誰も分からない。
「飛不動はどこですか?」と道を尋ねれば誰しもが教えてくれる。きっと。
▼道路に沿った参道入口の提灯などのあしらいは、ほかの寺社でもたびたび見かけるパターンで混同させられる。
だが、嫌が上にも正月気分を盛り上げるのは奉納提灯、幟、立看板などの道具なのだ。
▼まずは本堂に挨拶。
1530年の開山。当時の住職が大和国の大峰山で修行するため、
本尊の不動尊を携えてきたところ、
一夜にして当院に飛び帰ったことから「飛不動」と呼ばれるようになったと伝わる。
本尊は大峰山で修行をしたくなかったのか、それとも修行済みで必要なかったのか?
定かでないが飛んだ伝説は他にも多くある。
道真のもとへ飛んだ梅、蘇我入鹿の首、平将門の首などなど数多くあるが、具体的なものを思い出せない。
「帰不動」とならず「飛不動」となった。
大峰山での修行を前にして「飛び帰った」と「逃げ帰った」では捉え方が異なる。
「飛び帰った」としたら、何とも人間臭い不動尊に親しみを感じる。
▼本堂の本尊と観音に挨拶したら参拝主目的の七福神の「恵比寿」に合掌。
各地の七福神で、それぞれ独立したお堂を設けられている神は多くはない。
単独に目立つ場所に祀られていても露座の姿も多く見かける。
▼小振りながらキチンとしたお堂に祀られている「恵比寿」はまさにエビス顔。
▼ヒソヒソ話をしているのは羅漢。正月から悪巧みではない。
▼心を洗う童子が笑っている「悪巧みしたいのはオマエだろう?!」
▼「?」はてな? どうでしょう? アンニュイなニョイリンは我関せず。
▼「絵馬書き所」と記されているが、寺の姿勢が見える歓待、癒し空間。
「飛不動」を勝手に解釈して「もっと飛ぶように」と訪れるゴルフ好きもいるとか。
▼しかし寺側の主旨は「安全」。ゴルフ好きはボールによる怪我や落雷避けを願おう。
▼「飛不動」は「飛び」そして「安全」に「帰る」ことを願う不動尊とも言える。
▼境内にセンスが良く分かりやすい七福神めぐり次の両寺院が案内されている。
▼巡ったのは2013年。記事にしたのは2017年。