▼国軸山 金峯山寺の御朱印です。(金峰山修験本宗/奈良県吉野郡吉野町吉野山)
▼金峯山寺で購入した集印帖ですが、寺名も記されてないこの類の体裁は他でも度々目にしますからオリジナルとは言えないかも。でもこの寺専用です!
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本尊はマル秘だそうです。
そもそも「秘」とは「ひめる。かくす。人に見せない。」だそうです。
人間は「秘」がダイスキ!
秘伝、秘策、秘訣、秘術、秘境、秘湯、秘宝、秘画、秘技、秘戯、秘所、秘部、だんだんアヤシー単語になってきました。
人間性が現れます。
多くの「秘」の中には確かに、人には見せないものもありますが、たいがい誰かが、どこかで おおぴっらにしてしまっていたり、覗いてしまったり、バラしてしまっています。ザル秘です。
どうしても人に見せたくなる、秘けらかしたくなる「秘」もありそう。
そしてわれらの「秘仏」
そう、人間は「秘」がダイスキ、特に日本人は。
だからこの「秘仏」なるものは、どうやら日本独特と言ってもいいくらいの習慣というか、現象のようです。
秘仏でも多くはご開帳期間があります。1年に一度、何十年に一度といろいろです。
絶対見させていただけない「極秘」が「絶対秘仏」です。
それでも慰めに秘仏を忠実に再現した「お前立ち」があります。
そもそもなぜ「秘仏」?
なぜ見せない?
なぜ開扉しない?
神社の「御神体」も通常は「極秘」で見せません。
ケチだから? ではありませんね、あたり前ですが。
宗教上の教えとか、傷むなど物理的な理由もあり、その本当のところはよくわからないらしい。
ヒネクレモノに解釈させれば事は簡単。
人寄せのため!
いつ何時 訪れても開扉されいて、対面できる本尊ではアリガタサが感じられません。
普段閉ざされている扉が
「いよいよ今度開扉されるそうだ!ご本尊と対面できるそうだ!」
となれば誰しも興味を持ちます。
そして人が集まるのです。シメシメ!です。
もう一つは「ヘアヌード」と同じです。(例えが悪い!)
その昔「ヘア論争」なるものがありました。
雑誌などの女性写真に陰毛が写っているかどうかで出版・映画業界と役人が「それ摘発だ!」とスッタモンダを繰り返していました。
今顧みれば何ともバカバカしい事に皆んなして青筋をたてていたものです。
今年成人したあたりの年齢の人間に話せば「そんな事があったの?」となります。
と言っても雑誌などの「ヘア解禁」は1990年代に入ってからですから、メチャクチャ古い話ではありません。
▼篠山紀信の宮沢りえ写真集「Santa Fe」が決定的な分水嶺かしら?
そして今やヘアヌード誌なんて大きな出版部数にはならないはず。
珍しくないのです! ネット上にもゴロゴロしてる。
開けたら、それがいつもそこにあったら、誰も大きな興味を持ちません。
「秘」だからこそ興味シンシンとなって「秘仏」なのです。
みなさんがお持ちの「秘」も大事にしておきましょう!
秘仏の解釈としては、なんともバチアタリで幼稚な考え。
権現さまに叱ってもらいましょう!
▼と言うことで奈良吉野・金峯山寺の「金剛蔵王大権現」はマル秘、秘仏。
これほど有名な秘仏は他にないかもしれません。
「秘」も有名になると「秘」でも何でもなくなります。
「有名な秘湯」なんて表現は矛盾していてヘンですが、その表現は世に数多あります。
そしてまた今年も吉野の桜「開花」時期に合わせて蔵王堂も「開扉」だそうです。
金峯山寺に行ったらこの「秘仏」を見てこなければ話になりません。
しかし、像高7mの金剛蔵王大権現とは対面できませんでした。話にならない!
訪れる前から分かっていた事ですが、開帳期間外。
▼その代わり、この方とは対面できました。
国宝の仁王門で目を剥いている彼には失礼ですが、「代わり」になっていない! 話になりません!
権現さまに叱られる前に仁王にシカられます!
▼それにしても威容を放つ巨大な建築物。
▼同じ奈良県になる大仏殿の次に大きな木造建築物とか。
▼見上げてばかりで首がヘンになります。
▼熊野を目指して、吉野を目指して「大峯奥駆」の始発点であり、終点でもある寺。
▼この奥です、権現さまがその姿を密かに隠しているのは。
ここも多くの観光客・参拝客は見当たりません。
でも寺はこのくらいの静けさがサイコーです。
▼線香を立てました。開帳時にはこの静けさはないかも。
吉野山を3回に分けて記事にしてきました。
この山には「桜本坊」や「如意輪寺」などまだまだ拝観したい寺がありますが山を降ります。
再び訪れる機会があれば、その時こそは秘仏の権現さまにお会い出来る事を願って吉野山とお別れ。
奈良県内、次はどこに行く?
次回まで当然 秘密!