継鹿尾山 八葉蓮台寺 寂光院(真言宗智山派・愛知県犬山市大字継鹿尾杉ノ段)
▼尾張西国三十三観音霊場 第33番札所 満願霊場の御朱印です。
若い僧侶さんでしたが会話とともにサラサラと揮毫していただけました。
寺は複数の霊場となっていますので、現在では最低3種の御朱印はいただけます。
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▼寂光院へは「犬山駅」と「犬山遊園駅」からコミュニティバスが出ています。
歩いたら30分くらいはかかりますし、楽しい道じゃないのでバスにしましょう。
▼山号から「継鹿尾観音(つがおかんのん)」と呼ばれ、紅葉が素晴らしいので「もみじ寺」とも親しまれているそうです。
▼山下からの急な参道はそれほど親しみを感じないので、車で駐車場に向かいます。
▼「飛騨木曽川国定公園」としても説明されています。
「国立公園」に準ずる「国定公園」ですが、現在では設定当時の初志の目的・役目とかは満了しているように思います。
しかし、違っていました。
1950年に初めて「琵琶湖国定公園」が指定されてから全国に総数57ヶ所あり、21世紀に入ってからも3ヶ所が指定され、そのうち最後は2020年3月に指定された「中央アルプス国定公園」です。
ということで、どっこい環境相が指定する「国定公園」は生きているようです。
と言って各国定公園を環境省が積極的に観光を売ってはくれません。
各地が努力して、ここは「やすらぎの郷里」ともしています。
▼そんな景勝地 犬山の古刹は654年創建とされ、その約100年後には信長も参詣、寄進していると伝わっています。
▼山麓にも伽藍は点在していますが、本堂は山の上にあります。山へ続く石段は「福禄寿坂」となっていますが、奥深く先が見えません。
山麓下の参道の石段はビビって避けてしまったので、ここは一歩一歩登ってみます。
ピョンピョン1段飛ばしで駆け上がったものの、途中足はガクガク。
本堂にたどり着いたときは汗だく!
しかし、山の上の本堂まで人を運んでくれる
▼「スロープカー」という横着者用の乗り物があります。(犬山寂光院のスロープカー)いえ「横着者用」ではありません。
この乗り物は、本堂で観音様に挨拶したい足腰の弱い方、年配者、女子子供たちを山の上まで導いてくれる観音様の慈悲かもしれません。
▼そんな慈悲にすがれる身ではない者は、自分の脚を酷使します。
汗まみれでやっと着いた観音堂は霊気に満ち、静寂とわずかな風だけが慰めてくれます。
▼梢の間から犬山市街を眺めれば、汗もス〜〜〜〜っと、引いていく心持ちでした。
多くの寺社がある犬山の中でも、唯一、ぜひとも再訪したい寂光院です。