▼妙見山 法輪寺の御朱印です。(奈良県生駒郡斑鳩町三井1570)
法輪寺の御朱印の墨書きは「ほうはい」「やくしにょらい」「ほうりんじ」です。
中央下の印は「轉法輪寺」でしょう。
▼前回ブログ記事にした日泰寺に「轉法輪」の額が掲げられていました。
法輪寺との関連は全く考えられず思い起こされませんでしたが、同じ「轉法輪」です。
▼さらに、栃木の「法輪寺」も最近記事にしたばかりです。
京都嵐山の「法輪寺」にも参拝しています。
単に寺の名称とだけ理解していたのですが、大きな間違いでした。
全て「法輪」だったのですが「法輪」には大きな意味があったのです。
▼麻布「善福寺」の建物に使用されていた「法輪」です。
何か意味のある飾りだとは思いながら「カッコイイ舵輪だ」と感じただけでした。
wiki からの引用です。
法輪は仏教の教義を示す物として八方向に教えを広める車輪形の法具として具現化され、卍と共に仏教のシンボルとして信仰され、寺院の軒飾りにも使用された。
寺社に用いられている文字や名称、図形、紋などに無意味なものは何一つないことはわかっているものの、知識として得ているか、理解しているかは別です。
「法輪寺」という寺号にも当たり前に意味があったのでした。
「法輪」とは別に、五重の塔などの先端部分は「相輪」と呼びます。
繋げる「輪」に、広げる「輪」、そこに生まれる「和」ですわ!
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地名の「三井」から「三井寺」とも呼ばれ、「法林寺」「法琳寺」とも表記されるそうです。
せっかく「法輪」の意味を知ったところに「法林」と「法琳」が出現です。
「檀林」という言葉があるように「林」の文字も多く使われる寺院のありようです。
▼法輪寺の創建は不詳ですが、7世紀には存在していて、現存する本尊の薬師如来像などは飛鳥時代の作だそうです。
▼「斑鳩三塔」の一つに数えられていた「三重塔」は消失後、昭和の再建です。
▼「金堂」は江戸時代の再建。
▼その「金堂」に安置されていた仏像は安全のため、昭和に再建された「講堂(収蔵庫)」に移されています。
拝観の対象となる主な建物はこの講堂で、
▼内部に入ると圧倒的な存在感のある仏像群に思わずひざまづいてしまいました。
奥行のない建物内部は仏像の足元から見上げるような位置での拝観になっていました。
▼左から本尊の「薬師如来坐像」、そして「十一面観音菩薩像」「虚空蔵菩薩立像」と続き、どれも重文指定されています。
「十一面観音菩薩像」は4m近い像高があり、仰け反っての拝観でした。
創建当時の建物は現有していないので世界遺産には登録されていませんが、
一つの説として、
聖徳太子の子である山背大兄王が太子の病気平癒を祈るために建てたとするのも信じたくなるような仏像たちでした。
法輪寺の「輪」から「和」、そして「以和為貴」と、無理に繋げてみました。