成田山 深川不動堂 「深川開運出世稲荷」の御朱印
片顔の狐の眼がくり抜かれていた。
御朱印を渡された時「川越の成田山はご存じですか?」と聞かれた。
訪れたことのない人には、きっと丁寧な説明があるのでしょう。
コラボ御朱印だが、川越にはちょうど1年前に行ったばかりで、始めから川越の御朱印もいただこうとは思っていない。
東京から川越へは最近とても交通の便が良くなり、電車でも車でも1時間強で着く。
しかし気持ちはやはり「一日がかり」の地である。
同じ別院でも横浜なら距離は川越に比べ10kmほどしか短くないのに、
なぜかもっと近くに感じて、ほぼ「半日がかり」というイメージだ。
▼同じく、深川開運出世稲荷 開運記念大祭の御朱印(2019年)。
「3D朱印」というものも案内されている。今や何でもありの御朱印。
そのうち「AI 御朱印」なんてものも現れるかも知れない。
そこで先んじて Adobe Firefly で御朱印をお願いしてみた。
「成田山深川不動堂の『不動明王』と書かれた御朱印をAI風のイラストで」というプロンプトが悪かったのか、
▼結果は予想していたものの「惨敗!」。
得体の知れない動物に国籍不明の文字のようなものが並び、形状はワッペンかコースターのようだ。
これでは誰も御朱印とは理解しない。
Adobeのエンジンでは「御朱印」とか「不動明王」を解釈するのは難しいのだろう。
イラスト、写真共に「日本」の文化には弱いようだ。
どうしても中国臭がモリモリふりかけられている結果になる。
今のところほかの AI エンジンは試していないので何とも言えないが、
Adobe を含め AI がさらに進化するのは間違いなく、いずれ「御朱印」や「不動明王」
という言葉も理解するようになるだろうから楽しみに待つことにしよう。
▼いつもの深川不動堂 旧本堂。
▼「開運出世稲荷」は境内右手にある。
大本山成田山新勝寺から1992年に勧請された比較的新しい「お稲荷さん」。
「お稲荷さん」と言ってしまったが、
神社の稲荷社は主に伏見稲荷大社を総本社として「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」が祀られているが、
▼ここ深川不動は寺院なので「吒枳尼天尊」が祀られている。
▼「吒枳尼天」はインド伝来の神。(photo=「wiki 荼枳尼天」)
▼西ベンガル州の祭典ではこんな姿で登場するそうだ。(photo=「wiki 荼枳尼天」)
中央の人物ではなく左右の女性が「ダーキニー」とか。
なにしろ起源は裸身で虚空を駆け、人肉を食べる魔女でだそうでステキだ。
▼チベットでは踊るダーキニー。(photo=「wiki 荼枳尼天」)
均整のとれたスタイルの良さとセクシーサが漂うが、顔は怒っているように見える。
念持仏にでもにしたい容姿。
日本では神仏習合から独自に「稲荷信仰」として発展してきているので、
神社の「宇迦之御魂神」も、寺院の「吒枳尼天尊」も「お稲荷さん」と呼んで構わないだろう。
深川不動では「吒枳尼天とお稲荷様はともに同体」と説明している。
何よりも祀られている神より、誰しも「眷属」を主人公のように誤解しているかも。
それでも構わないでしょう。ここに手を合わせる人たちは善男善女。
誤解していたとしても罪はないでしょう。
▼香炉の上の「獅子像」も、祀られている「神」も当然意味がある。
でもそれは知りたい人が知れば良い。
▼もちろん正式な作法はあるが、ここで「二礼二拍手一礼」しようが「合掌」しようが、どちらも間違いではないと思う。
昨今では、さすが寺院で手を打つ人は少なくなった。
だが、浅草寺などでも本堂前で手を打つ参拝者を見かける時もある。
だが、そんな無知も罪ではないのだ。
相変わらず記事の方向がわからなくなってきた。
▼社殿の裏側に回ってみるのがおもしろい。
梅の古木は、とんでもなく太い幹。
▼多聞天らしき像、右の馬上の方は不明。
▼千度石くらいでデカい「百度石」。
▼中央の剣は不動明王を表しているのでしょう。脇侍は矜羯羅童子と制多迦童子。
▼社殿真裏には不明なお堂。八角の屋根だから太子が祀られている?わかりません。
▼懐かしい名称を見つけた。現代の子供たちは「トンボ鉛筆」を知っているかしら?
▼神社も寺院も昼と夜では、その雰囲気はまるで違う。
24時間OPENな境内も参拝者も少なくなり神秘的になる。
▼夜の境内でも正月だけは別で賑やかだ。
▼本堂前から参道の「深川ご利益通り」の方向。
▼この参道も正月の夜だけはいつまでも賑やか。
▼狐に会い・・・
▼夜の深川を歩いていると「夜の銀狐」という言葉が浮かぶ。(photo=「YouTube」)
メチャ古い曲名だが当然YouTubeにはあった。
何の関連性もないが「ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ」だ。
銀狐さんたちがこんな店舗の「眷属」としていらっしゃるかも知れない。
眷属により寺社に導かれるのも、またこんな夜の酒場に導かれるのも悪くないかも。
▼行き止まりの路地の途中、内部不明な非オープンな扉を叩いてみます。
店内の様子は、またの機会に・・。
久々の御朱印紹介記事でしたが、内容はほぼ脱線。