御朱印の掲載がなく、たわいのない【番外】記事が続き、
鱗のある魚の鯵などヒカリもの、軟体類のタコなどの話を書いてきた。
と言ってもエビ、シャコはネタが乏しいので、カニの話題だけで終わってしまうかも知れない。
いずれにしても今回はカニ、かに、蟹です。(▼photo=「illustAC」)
寺社訪問ブログでもあるから「蟹神社」「蟹寺」を探した。
そんなものあるわけないと思いきや、
さすが八百万の神の国、日本にはそれらしき寺社はあった。
▼宮城・名取市にある曹洞宗の寺院「蟹王山智福院(御朱印あり)」。
この寺は「蟹の恩返し」伝説から弁財天などに姿を変えた蟹が祀られているそうだ。(photo=「名取市観光物産協会」)
▼もう一つは京都・木津川市の真言宗の寺院「蟹萬寺(御朱印あり)」。
(photo=「京都やましろ観光」)
こちらも今昔物語集に登場する「蟹の恩返し」の縁起が伝えられている。
(▼photo=「京都の神社お寺の動物図鑑」)
この寺はカニの彫刻が数多く見つかるそうだ。
鶴ばかりではなかった「恩返し」の話だが「蟹」とは驚き!?
日本には「さるかに合戦」という昔話もあるが、この二つの寺の言い伝えは、猿をやっつけるのではなく、ともに「蛇」がやっつけられる。
洋の東西、今昔ともに常にヘビは残念な動物だ。
カニを祀ったり縁起、伝承がある寺院はあったが、では神社は?
蟹を祀る神社は見つからなかった!
しかし眷属、神の使いが蟹という
▼「尾張 多賀神社」(御朱印あり)が常滑市にあった。(phgoto=「トラベルjp」)
▼境内にカニのオブジェが見つかるそうだ。(以下3点のphgoto=「トラベルjp」)
当社は近江の多賀神社から正元山伏が1621年に勧請。
その時、蟹が背に乗っていたことからこの神社では蟹を神様のお使いとして祀られているという。
伊勢湾の海が近い地に鎮座しているからカニの伝説が残るのもうなづける話だ。
ということでカニに関わりのある寺社は3つあったが、
「多賀神社」は、何と本ブログの知人が住み、何度も訪れている愛知県常滑市に鎮座するのに参拝はしていない。
最も知らなかっただけで、さらに常滑を訪れたとしても知人宅が目的で、寺社が目的ではないから、知多半島では「野間大坊」と「岩屋寺」の2寺しか参拝していない。
それぞれ言い伝えの蟹がどんな種類のカニかわからない。
▼そして多賀神社には参拝していないが、常滑の知人宅を訪問すればカニをゴチソーになることがある。こちらは「ワタリガニ」だ。
カニのほかにイイダコやアナゴなども出てくる。
腹が空いている時とか、酒と共にゆっくりいただける時でないととても食べ切れない。
それも東京在住のボンビー本ブログにとっては、とても高級なおもてなし品のカニと対面するときは変質的に丁寧に食べる。
小型のカニでも、大型でも脚の隅々まで逃さなく口に運ぶから、1匹を平らげるのに20〜30分必要になる。
ところが常滑の知人はパッパッと殻を剥いて、肺にあたるエラ(ガニ)部分を取り除くと、2つ折りにした身の脚を持って、あろうことかムシャムシャとシャブるように2〜3分で食べ終わってしまう。
まだ方々にカニの小さな身が残っているはずだ。
何とも勿体無く、バチアタリな食べ方はとても真似できない。
遠い昔、まだ今ほど蟹が高い値段でなく、もう少し身近な食べ物だった頃なら話は別だろうが。
▼ボンビーの変態的カニの食べ方については次回記事。