▼’23暮れか、’24新年の新聞チラシでこれを知った。
アリオで福岡・八女市の「福嶋八幡宮」の祈祷済み朱印が授与されるとのこと。
授与日時は分かるが、授与枚数、初穂料などは不明。
本ブログの大晦日は例年、日にちが変わって新年に放映される「朝まで生テレビ!」を朝方まで見てる。
番組終盤に眠ってしまうこともあるが、昼前後にノソノソと起き始める。
雑煮をいただいてから、
▼ものは試し、と酔狂にも近くのArioに足を運び朱印をいただいてきた。
太っ腹にも無料だった。
もちろん、たとえ有料だったとしても何も期待しない。
お授け方法は「配布」と記されていたから当然書置き。
用紙はパリッとした大礼紙っぽい紙が使用されているが100%プリント物。
何もかも予想どおりだからガッカリもしない。
例えばこの御朱印を求める人が多くて、用意していた枚数が大幅に足らなくなったとしても、PDFデータと用紙があれば、配布場所ですぐプリントして間に合わせることもできる。
それだと「祈祷済み」にならないかもしれないが、
今回の場合、コラボした福嶋八幡宮でプリントデータを祈祷しておけば「祈祷済み」になると言っても差し障りないはず。
▼なにしろ今や何でもありの御朱印事情だ。
「朱印」と記しているのは「御朱印」の「御」の冠はつけられないからなのか?
▼御朱印の裏面にQRコードがプリントされていて過去の朱印が DL できるそうだ。
ダウンロードできるのはJPGかPDFデータだろう。
時代はペーパーレスと言えども、そんな朱印をスマホ内にキープして何になる?
まぁ、チラシでは小さくしか見られない過去の朱印を、拡大して大きく見られることは間違いないだろう。
DLは1/4午前8時までとされていることと、アフォ臭さもあって確認していない。
いずれにしても、この Ario などの店舗での朱印授与イベントは
’24年までに各地の神社5社とコラボして5年間も続けられていることになる。
御朱印ブームの真っ只中で企画されたイベントということだ。
御朱印に対する熱が冷めた本ブログにとっては全く初耳で驚くばかり。
さて、今回のArioのコラボ先の福島八幡宮のHPには「オンライン授与所」が設けられている。
▼そこには夥しい種類の朱印やお守りが夜店の如く並んでいる。(photo=「福嶋八幡宮」)
コロナ禍で社会に広がったOn Line 。
コロナ以前から郵送授与御朱印、遥拝授与御朱印はあったもののコロナ禍でお墨付きをもらったような有様。
’24年現在、もはや御朱印は「朱墨」の世界から遥か上昇して、本ブログでは手の届かない迷宮宇宙に迷い込んでしまったようだ。
▼さらに腰を抜かすのは「メルカリ」現場。Arioで御朱印を手にした即日か、数日後にその御朱印が出品されているというこの展開。(photo=メルカリ)
何でもありとは言え、御朱印もまるでカード集めか、カード交換のような様相。
かねてより寺社側からはこのような転売はしないようにと難色を示してはいるが、
メルカリ側では出品禁止項目にされていない。
OnLine授与、郵送授与、遥拝授与などは明らかにビジネス。
メルカリもビジネス。
需要があるところには供給が生まれるのは当然。
公序良俗を期待してもムリで、法に触れなければ金が先?
法的な根拠が探し出せなければ出品禁止にはされないだろう。
授与する側、授与される側、昨今の御朱印事情はどこに行き着くのか未だ不明。
▼Ario での御朱印授与の顛末。
午後2時から授与とのことなので、1時30分頃アリオへ。
元日なのに店内は大勢の買物客で賑わっていた。
▼御朱印のための列ができ最後尾の案内もされていた。
▼と言っても授与10分前くらいではイベント広場を埋め尽くすほどではない。
▼このグリーンラインに沿って並べということを後で気づいた。
▼最後尾の案内者は列が伸びるたびに立つ位置が移動される。
▼見る見るうちに人々が作るジグザグの列がグングン伸びていく。
▼授与所付近には大道具の鳥居も設けられている。鳥居の先は侵入禁止。
▼列が進み、授与が近づいてきた。
それにしてもまさに多くの老若男女!
御朱印ブームいまだ衰えず!?
ここで東京からは遠い九州の八女市に鎮座する神社御朱印がいただけるのだ。
それは便利なのか、軽薄なのか、有難いことなのか、不謹慎なのか、
どんどんわからなくなってくる。
▼授与側にも鳥居が建ち、扁額は「アリオ 葛西神社」となっている。
人々は無料御朱印に対する頭下げはしても、もちろん鳥居で頭を下げる人はいない。
▼八女市の昔街がビデオで紹介されているが見る人は少ない。
案内板は「来福朱印引換え所」と記されているが、引き換えるものはなく、並べば無条件で渡される。
かつて何事も経験と、郵送御朱印を1回だけ試してみたことがある。
今回の「Ario 御朱印」をいただくのも最初で最後。
七福神巡りも開催側が自ら「スタンプラリー」と称している紹介記事もネットで見た。
セミフォーマルからカジュアルエレガンスまで下げられたようだ。
それもこれもの御朱印事情変貌は、授与側である寺社が築いたことは確か!!!