▼鴻神社の2017年の御朱印。
▼御朱印はこちらの授与所で、少々事務処理的な扱いでしたが、速やかにいただけました。
3年前の2017年の参拝時には、御朱印は墨書きと朱印だけのクラシックなものが 2、3種類しかなかったように記憶します。
そのうちの最もスタンダードなものをいただいてきたように思います。
中央の神社名はスタンプでしたが「奉拝」「日付」は筆書きでした。
▼ところが今回、2020年参拝の授与所には「総天然色」の御朱印サンプルがズラリ!
ここ2、3年で鴻神社の御朱印は様変わりしたようです。
この多種類のサンプル展開は誰しも確実に目移りがします。
参拝者で御朱印を求める皆さんも等しく、サンプルを前に少し迷っています。
何種類もいただきたい人間ではないので、トップに掲載された
①番を1体だけいただいてきました。
「記帳はしていません 全て書き置きです」
と、「500円」の案内がありました。
▼さらに「ひのき製」800円の御朱印もあります。
と言うわけでこの神社は「全て書き置き」の御朱印対応のようです。
そして今回いただいた御朱印も含め、書置きの全種類が日付以外「全て印刷」です。
以前はどこの寺社にしろ書置きの場合は「せめて筆書き」、
そして「できれば300円」にして欲しいと勝手に希望していました。
しかし、もうそんな希望は捨てました。
カラーの印刷にしても、墨と朱だけの印刷にしても「書置き御朱印500円」の神社は多くなりました。
朱印帳に直書き500円は「当たり前」になりました。
もちろん直書きにしろ、書き置きにしろ、まだまだ300円の神社もあります。
「限定御朱印」なるものが多く授与されるようになってからの多様な変化です。
御朱印を数多く収集する者にとっては300円と500円では大きな差です。
500円の御朱印が2種類ある寺社を5ヶ所訪問し、
それぞれ2種類いただいてくとすると、トータル5,000円。
御朱印が300円なら、当然3,000円です。
300円2種類なら、同じ5,000円を使うとしたら8ヶ所を訪問して4,800円。
まだ200円余ります。
以前はほとんどが1種類しかないので、10ヶ所巡って3000円でした。
▲ここまでの2枚の写真は2017年撮影。
ボンビーだけの思いで、
全国の御朱印収集者みなさんは、そんなケチな事は感じないのでしょうか?
神仏からの授与品に「高い、安い」と思う人は少ないでしょう。
昇殿祈祷で5000円、1万円は当たり前でもありますし・・。
ボンビーだって、
長い間、富岡八幡宮で正月は5000円の祈祷料を惜しんでいませんでした。
▼ここからは2020年撮影。
しかし御朱印は、お札、お守りや、祈祷などと少し性格が異なります。
決して粗末には扱わず、有り難くいただいくものの、
そこに具体的なご利益など無く、
各寺社が自ら御朱印を説いているように
御朱印はあくまでも「参拝記念」です。
「参拝記念」ではあるものの、
「スタンプラリー的な心構えでいただく性格のモノじゃない」と戒めています。
その「戒め」を説くのは特に寺院に多いように感じ、神社は少ないかもしれません。
お棺の中へ入れ「娯楽浄土への道しるべ」になるという信仰もあるそうです。
しかし、御朱印の「性格」を壊している責があるとしたら、寺社側にもあるように思います。
授与側、受取側それぞれが変えてきてしまった御朱印を取り巻く「姿」なのでしょう。
まだ僅か5、6年前ですが、どこに参拝しても御朱印の種類も少なく、墨書きと朱印だけでで記帳いただき、
10ヶ所訪問しても3,000円だった頃が、とても楽しかったように思います。
決して「総天然色」の御朱印は無くともです。
鴻神社を名指ししたのではないのですが、言葉が多くなってしまいました。
御朱印に対する一般的な私論で、誤解があったら謝罪します!
傷つくことが怖いのか、へりくだり過ぎの表現や、
物言わぬ臆病がはびこる現代なので、
敢えてヨワムシが御朱印代の話を「させていただき」ました。
--------------------------------------------------------------------------------------
▼鴻神社の鎮座する鴻巣は江戸時代まで日本橋から数えて7番目の宿場町でした。
絵図には「鴻神社」と記されていますが、近隣の数社を合祀して「鴻神社」となったのは明治期になってからです。
ところで「鴻神社」は「こうじんじゃ」と読みます。
朱印やイラストにされている鳥は明らかに「こうのとり」です。
しかし「鴻」の字は「こう」とは読んでも、
意味は wiki で「オオハクチョウ」「ヒシクイ」「大型の水鳥」と解説しています。
一方「こうのとり」の漢字を調べると「鸛」の字が出てきます。知らなければ読めない字ですが・・。
「鴻」と「コウノトリ」は、分類の階層違いなのか、
単に語呂合わせなのか分かりません。
「鴻巣」と言う地名は他県にも数ヶ所あって、
それぞれ地名の由来は確かなものがないそうですが、
いずれも「鳥」とは関係のない言葉から成り立ってきたようです。
そこのところは神社のHPにも「こうのとり伝説」と言うストーリーが解説されていて、地名の由来も書かれています。
些細なことを突っ込まず「こうのとりのお宮」をさっさと、受け入れましょう!
多勢の参拝客で賑わう「朱色」と言うより「赤色」が印象的な神社でした。
▼いくつもある境内社の鳥居は全て「赤く」染められています。
「赤」は魔除け、神域など色々な意味があります。
そして人を高揚させます。
境内は小ぢんまりとしていますが、参拝者の多さと「赤色」で華やいで人を高揚させ、人気のある、とても好感の持てる神社です。
普段は寂サビとした古色蒼然な佇まいが好みですが、
ニギニギしい神社にも稀に好感を持てる場合があります。
この神社に祀られている多くの神々たちの「力」が、そんな風に感じさせているかもしれません。
▼この先、境内の様子・説明は他のブログにお任せで、写真のみ羅列です。
「こうじんじゃ」に、ぜひご参拝ください。
「総天然色」の御朱印が待っています。