数回前から御朱印ブログとは関係のない、
おでん、シャケ、納豆ごはんと言う庶民の食べ物について記事にした。
今回も前回記事の「阿字観」から波及してオロカにも「アジ」。
アジ、イワシ、サバ、サンマは庶民の安い食材と言いたいけど、
昨今は、特にサンマは不漁続きで決して安い魚とは言えなくなってしまった。
それでも他の魚の値上がりに比べれば、まだマシの方かもしれない。
本ブログは寿司屋で「ひかりものづくし」をオーダーするほど青魚好き。
刺身でもマグロとアジが二つ並び、どちらかだけ選べと言われればアジを選ぶ。
▼回転寿司でもアジ、イワシ、サンマ、サバ、コハダ、タコなどの皿が積み上がる。
写真は回る寿司の元祖「元禄寿司」千日前店。とても美味しかった店だ。
大阪では元気な「元禄寿司」は東京にもあったように記憶するが、いつの間にかなくなった。
さて、お馴染み「Adobe Firefly」の登場。
▼このプロンプトは「おしゃれな皿に盛られた、脂の乗った鯵の刺身」とした。
結果「オーマイガッド!」
この生成AIは、通常4パターンの画像を提供してくる。
それにしても予想だにしなかった何とも恐ろしげな「鯵の刺身」だ。
▼4点の写真のうちの一つ。刺身は分厚くて、ブリの切り身のような姿。
レモンのスライスと比較すれば刺身の大きさは、一般のブリの切り身より小ぶりそうだから刺身として食べられそうだが、1/3くらいの薄さにしてほしい。
さらに切り身の上に乗っている赤いものは何だろう? トビコのつもり?
▼もう一つの画像はとてもアジとは思えず、刺身の上に焼きサバのようなものが乗っているというシロモノで笑う。
焼きサバは、テカリと切り込み、頭方向のトガリ具合が強烈。
居酒屋でオーダーすれば「焼きサバはオマケです!」と言う言葉と一緒に提供されそうだが、どちらがメインか分からない。
恐れ入りました生成AI「Adobe Firefly」さん。
4点のうち他の2点は切り身の煮付けのようで、まるで見当違いに出来上がってる。
ところが、鯵は英語では「Horse mackerel(ホース マッカレル)」とか「Jack mackerel(ジャック マッカレル)」と呼ばれるそうだ。
この「Mackerel(マッカレル)」という単語はサバとかサワラを意味するそうだ。
「Firefly」の生成画像にアジらしきものは見当たらず、サバかブリのように見えるのも納得できる。
そもそも欧米で日本食レストランを訪問してマグロはあっても「鯵の刺身」などメニューにはないだろう。
欧米では食習慣になさそうなアジ、イワシなどが食べられる日本人は、とりわけ青魚が好きな者には幸せなことである。
▼干物も悪くない。
しかし、朝食用のように小型ながら1尾215円。
▼同じ税込430円だが「たたき」至っては、この量。
干物の写真と同じシールの大きさ比較で「たたき」の量がわかる。これでは1人前だ。
青魚の過去の値段からすれば、どれも納得価格は遠のくばかり。
加工物前の生を探す。
▼これは成長前の小アジだ。
刺身やタタキにするにはメンドーで、唐揚げか南蛮漬けなどにするしかないからパス。
▼あった!
中型の「真あじ」。これなら3尾買えば、そこそこの量。
だが、よく見れば鳥取県産「加熱用」と書かれている。
唐揚げ、焼き物、煮物とどんな風にも調理しても美味しいアジだが、
ノンベェーには何と言っても刺身、たたき、ナメローに限る。
しかし「加熱用」とある。
▼刺身、タタキにするには危険だが、自己責任でナメローにしてみた。
毒消しにもなる薬味は、たっぷりのネギ、ミョーガ、ショーガ、オオバを包丁で叩き込む。
ノンベェーのアテづくりは手間を惜しまない。
写真の見映えはあまりよくないけど「味感」サイコー!
「加熱用」だったが、食べた翌日も腹グアイも何ら問題なし。
フトコログアイは別にして、パラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領に問題なしと報告だ。
もちろん生でパックに「刺身用」とシールされていれば、さらに良し!
ヒカリものアジ、サバ、イワシ、サンマーは、
まさにダイヤ、真珠のヒカリものと同等なのだ。
これまでの記事で「鮭神社」「納豆神社」は見つけたが、
さすが「鯵神社」「アジ神社」はない。
▼しかし滋賀県豊郷町に音が同じの「阿自岐神社(あじきじんじゃ)」がある。
(photo=豊郷町)
百済系の渡来人、阿自岐氏「アジスキタカヒコネの神」が祀られているそうで、
日本最古ともいえる美しい庭園が有名とか。
懲りずに、次回も「アジ」の「キジ」。