深川の閻魔さんは、エレクトリック、ハイテク
閻魔さんとは子供の頃から馴染みがあります。
なにしろ一時「閻魔帳」にワタシの名が載っていたようです。
小学生の頃の女性教師のノート。ヤンチャも、オテンバも覚えがありません。
「平凡」「明星」な子供でした。
しかし通知表の人物所見欄みたいな箇所には思いの外の言葉が並んでいて、舌を抜かれるどころか、ドギモを抜かれる思いをして、新学期にはその教師が女閻魔に見えた。
彼女の眼は正しかったのか、間違っていたのか未だ不明だわ。
▼法乗院「深川閻魔堂」の御朱印。
ここの閻魔さんはかなり、イケてる! 祈願の内容別に賽銭を入れる受け口がある。ガンバって100円硬貨を入れた。イカツイお顔とはマッチしない「お声」がバックで流れ始め、まじめに答えてくださった。
1円玉入れたらどうなるの? 軽くて応えてもらえないのかしら? 確かめなかった。今度もう一度たしかめにいこうっと!
賢臺山 法乗院「深川ゑんま堂」御府内八十八ヶ所74番
小石川の閻魔さまは、コンニャク好き
▼常光山 源覚寺「蒟蒻閻魔」の御朱印。(浄土宗/東京都文京区小石川)
たくさんの善男善女が蒟蒻を供えている。
眼病治癒の閻魔さまで、江戸時代、老婆が閻魔大王に眼病を治癒してもらった感謝の気持ちとして好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということで、そこから「こんにゃく閻魔」と呼ばれるようになったとか。
それにしても「好物がこんにゃく」? 現代だと「好物は何か?」と聞かれて「こんにゃくで〜す」という人は少数派だろうが、江戸時代だ、庶民の食べ物としてもっとひろく定着していたのだろうから、お婆さんよく頑張ったのだ。
実はわしもコンニャクが好きなのだ。好きなおでんネタで大根と1、2位を争う。
そこで、エンマではなくグンマ!だ。
「蒟蒻パーク」では読めないから「こんにゃくパーク」とネーミングしている。
ここでコンニャク料理の無料バイキングを催しているNewsを知った。
「無料」この言葉には弱い! 誰もが弱い!ヘナヘナになる。これは行かずばなるまい。東京からワザワザでは「無料」が負ける。ちょうどご朱印求めに高崎方面を予定していた去年の夏休み。
OPENは10時だろうと時間調整して15分前に空いていた駐車場に車を止めた。
シメシメ、まだそんなに人は多くない。これなら「無料」にありつけるわよっ!
しくじった! アマかった!! 外には人が少なかったが、ここに集中してた。
オマケに開店は9時からだった。
建物内で「入場受付」を済ませてから、この最後尾に並ぶというシステム。入場受付?整理券みたいなものだろうか? 建物内に入ってみた。どこが受付なのだ、人だらけだわからん。こんにゃく受付にこんわくする。
写真の方たちは皆な遅々として進まない列にシンボー強く首を長くして先を見てる。バイキングルームは遥か彼方だ。60分、たった1時間だけだ! みんな待つ、並ぶ! 「無料」は強く、人は弱いのだ。
わしも「無料」には降参だが、列にも弱いのだ。御朱印いただくのにも、7、8人並んでいたら別の機会にする。一つの御朱印を仕上げるのに、おおよそ3〜5分は必要だ。へたすると40分くらい待つことになる。それはノーだ。「無料こんにゃく」60分もノーサンキューだ。コンマケだ!
トレーに取り分けたコンニャク料理を頭に浮かべ、コンチクショーたる思いで人をかき分け土産物コーナーをのぞいてみる。
「蒟蒻ラーメン」? なんだぁ〜? 蒟蒻でできた麺?
安かった。安いのにも弱いから5食分買った。
帰宅したのち、食べてみた。ん〜〜ん?
買った時、思い描いた味は、コンニャはずではなかった。
「麺は小麦粉に限るわ!」一人つぶやいていた。