「テンショウコウタイジン」と読みます。
神社名に「社」も「宮」もないので、なんとなく落ち着きません。
地元の方はこの神社を何と読んでいるのでしょう?
しかし、この達筆度は恐れ多い「地獄級」です。
優しそうな、話し好きそうな宮司さんに揮毫いただきました。
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神社は湘南ラインの「新川崎駅」の近くの小高い山の上にあります。
車での訪問でしたので、何とか神社の表参道らしき急な石段の下を目指しましたが、住宅街の細い道路をグルグル回っても、どの道も行き止まり。
土地勘ナシです。
やむなく大回りですが、とにかく山の上に行ける道を探して、たどり着いたのは「夢見ヶ崎動物公園」の入口でした。
「夢見ヶ崎」? 東京に住みながら隣県の川崎に、そんな地名があるなんて全く知りませんでした。とは言え住所名にはなっていないようです。
宅地開発などで、かつては桜ヶ丘、光ヶ丘、ユーカリが丘、星ヶ丘、さらには旭、富士見、みどり、つつじなどなど、恥ずかしくなるようなネーミングの貧困さを思い知らされましたが、昨今では「・・・ヶ丘」は流行らないようです。
「・・ヒルズ」「・・ガーデン」「・・テラス」など曖昧なカタカナや、「・・・の」など、ヒラガナだけの名称が主流のように感じます。
今時の集合住宅も「ライオンズマンション」などのように、「・・・マンション」などと言うネーミングはゼッタイしないでしょうね!?
ともあれ、ここは「夢見ヶ崎」。丘ではありませんが、ほかに同じ名称を知りません。
夢を見るとしても、ここは太田道灌が「悪夢」を見たことに由来するそうで、ちょっとヒニクです。
▼そんなことは「我関せず」のカメ。
山の上は動物園になっていて、大勢の家族連れが憩っていました。
▼カメは人間たちを無視して、ひたすら餌を口にしていますし、シマウマは下を向いて黄昏ていました。どちらも人間に媚びないところは、撫でてあげたいくらいカワイく、ステキな動物たちは、他にもたくさんいました。
動物たちに無視されながら、目的の「天照皇大神」に向かう途中には熊野、浅間神社などがありましたが、御朱印の有無は不明です。
▼天照皇大神にやっとたどり着き、石段の先に目をやれば、眼下は、つい先ほど車でグルグル右往左往してた住宅街でした。いつもなら車で来て駐車場に止めても、表参道らしき場所に戻り歩んで進みますが、今回は山の下の住宅街でいろいろ悔しい思いをしたので、石段下に降りてみる気持ちになれませんでした。でも神社境内は、動物園の喧騒からかけ離れとても静かです。動物園でカメ、シマウマに無視されたように、神にも無視されているように静かです。この日の午後はカミも、カメもシマウマも同じユメを見ていたかもしれません。
オルゴールが壊れた宝石箱のような神社でした。